三菱電機製シーケンサーの紹介2

(2003.10.27 CREATE)

いや〜大分ここのコンテンツを放っておいちゃいました。
ひさしぶりの続編です〜。

○モーションシーケンサー

モーションシーケンサーは現在大きく 2種類あります。
Aシリーズ用とQシリーズ用です。
モーションコントローラーとしての機能は 基本的に同じらしいですが 目的は大きく異なります。
Aシリーズ用は、それ単体でCPUを2つ持ったマルチタスクのシーケンサーです。
対して、Qシリーズ用はベース上にCPUユニットを複数載せる事ができるマルチシステムです。
どちらが優れているか。。。。。Qシリーズ用を使用したことが無いのでハッキリ言い切れませんが
余程の高負荷処理をかかえたシーケンスでない限り、Aシリーズ用の方が良いのではないかなと 思います。
(個人的なひいきも ありますけど。。。。)
先ほども述べましたが、AシリーズのCPUユニットには、CPUが2つ入っています。
シーケンサーの処理用とモーションコントローラー用です。
それぞれは処理の方法も速度も違うので、共有デバイスをもって、動作タイミングを合わせます。
これは、1軸ずつの制御ならまだしも、複数軸が高速で同期した制御を行なうとなると、意外とネックになります。
そこで、モーションSFCという、システムが登場したのですが、これは発売当初 なんとパソコンのシステムがWindowsNTでないとアプリケーションが動作しないというシロモノでありまして、(その後 Win98用が出る)さらに専用のPCカードも必要という、、、かなり負担のあるシステムでした。
(Qシリーズはこの辺 改善してるのかなぁ・・・?)
なにしろ、モーションコントローラーはシステムが複雑なせいか、完全では無いように思えます。
それだけに、使い込んだシステムのほうが 幾分、、、安心。
(バージョンアップも多いしね)
システムといえば、このCPUにはOSが必要です。(Windowsと違うぞ!)
名称は ”SV13”,”SV22”,”SV43”,”SV51”の基本4種類と さっきのモーションSFCです。
一般的なのは SV13で、他は各用途向きになっています。
特徴を言うと、

SV13 

Aシリーズ特殊ユニットAD75Mを継承した感じになっていて、このユニットの動きが理解できれば、さほど移行には苦労しないのではないでしょうか。

SV22

SV13をベースに同期運転の機能を加えたシステムです。
多数軸のモーターを一定条件で同期させたいなどの用途には 様々な機能が活用できます。

SV43

工作機用のGコードを使用できる上記2つとは まったく異なるシステムです。
上記が回転制御をメインにしているとすれば、こちらはトルク制御を細かく指定できます。
工作機を制御する用途用に機能が設定されておりますが、Gコードプログラム内には、比較や分岐機能が盛り込めますので、シーケンスを通さずにモーションコントローラー内である程度の処理が可能です。
シーケンスより高速に処理しますので、うまく使えば 高速制御が可能になります。

SV51

ロボット用という事になっております。。。。。が、使った事無いので 書くほど分かりません!!
(⌒^⌒)b うん

モーションSFC

SV13をベースにサーボ動作をSFCの用に記述して制御します。
が、しかし、、、、、、クセがあります。
サーボ動作の完了を飲み込まないと、最悪、機械をぶつける恐れがあります。
例えば、1軸が動作完了したら2軸目を動かす というプログラムを作ったとすると、見た目、動作がラップする事があります。
この辺,詳しく説明すると、シーケンスでなら共有デバイスで サーボ停止の信号を複数で取ることが出来ますが、SFCだと それが出来ません。
つまり、なにをもって動作完了なのかを判断しづらいのです。
パラメーターにインポジション信号というのがありますが、これは、現在位置が指令位置に近づいて いくつ以下になったら出力という信号です。
SFCでは これを見ているのかなと 思うフシがあります。
ですが、パラメーターを変えての動作を見る限り そうとも言い切れないようです。

ま〜結構 長くなってしまいましたね〜。
資料など マッタク見ないで記憶だけで書いたので これが精一杯。
マニュアル片手に書いたら きっとキリないほど 出てくるだろ〜な〜。

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