一人暮らし
さて、ちょっと趣向をそれて、一人暮らしをしていた頃の話をしたいと思います。
前の話で横浜に通勤していた頃、自宅からだと電車で片道3時間半かかってました。さすがに、きつかったので 電車で1時間弱のところにアパートを借りました。
親元を離れての暮らしは初めてで多くの社会勉強をしたと思います。
結局は1年程で引き払ったのですが、このときの経験は非常に貴重でした。
さて、ナニがあったか。。。。。?
趣味のページをご覧になった方はお判りでしょうが、ふくろうは車がとても好きです。
最初のサバンナを購入したのもこの時で、ほとんど 勢いで買ってしまいました。
中古ですが 2年落ちで200万円もしたのです。まったくのノーマルカーでしたが、毎日のように目的地のないドライブに繰り出し、とにかく走り回っておりました。
毎月のガス代は3万円を越し、ローンの支払いを合わせると とても切迫した状況になり、当然の流れでアルバイトを探しました。
いくつか働いた中でも 居酒屋の仕事は おもしろく、料理も覚えられたという点で もっとも印象に残っています。
店では最初 やっぱり洗い場の仕事からです。くるわくるわの食器を洗っても最初から最後まで洗うだけという日が続きました。まあ、慣れの問題ですが そのうち ホールの仕事として使ってもらいました。小さい店で20人ほど入れば満席という感じです。客の多くは中年の男性が多く、アベックなどは あまり来ません。客から からかわれたり、怒られることも ありましたが 不思議と楽しかった記憶しかありません。
そのうち、調理場に入るようになり、焼き物 煮物 サシ物と覚えていきました。
手抜きの方法も。
味は、、、、、変わるだろ〜な〜。でも、飲んでると気付かないんだな、コレが。
得意だったのがサシ盛り。なかでも、ハマチの刺身は自分でもうまかったっす。
今では出来ないけど、ハマチをおろすところから やってました。
でも、頭をおとして、縦半分に切り落とすのは とうとう出来なかったです。頭頂の骨のスキ突けばストンと切れるのですがねぇ。
ここで覚えた料理は 一人暮らしの食生活を激変。栄養まで考えられるようになったし、主婦並にスーパーとか八百屋とか、値段と質の違いまで見分けられるようになった。
あと、そうそう、包丁の扱いもね。種類や研ぎ方、使い方。結構早く切ったり出来たんだけど、数年後、キャベツの千切りの最中、左指2本を骨まで包丁を食い込ませ、以来 扱いは非常にゆっくりです。(痛いと思うより、骨が見えたという精神的ショックが大きかった。。。)
他にもアルバイトはウエイターなど いろいろやり、 またトラブルも多く発生し、 その場その場の対応は今にして思えば、幼稚だったけど、他人との付き合い方は勉強になりました。
ふくろうは一人っ子育ちでマイペースだと 子供の頃 よく言われました。
でも、良くも悪くもイイ事だと思います。
居酒屋では 調理の仕事はメッチャ速くなり、一度に5〜10メニュー同時に一人で調理も出来るようになりました。それは その環境での私のマイペースなのです。
環境は ヒトの働きを変えるのだと思います。
翌年、アパートを引き払う時、大屋さんに挨拶に行ったところ 「顔つきが大人になったね。」と言われました。
成長したのかと実感した、一言でした。