身近な生活環境研究委員会の中に共同研究グループがあります。 お互いの情報を持ち寄り手分けして調査し、研究テーマについて議論 することで切磋琢磨し、シンポジウムの開催や報告書を通して研究成 果を公表しています。現在5つの共同研究グループがあります。 以下にそのグループの活動を簡単に紹介します。 |
親水グループの活動の基本は、見学会の開催です。’98年は霞ヶ浦の再生事業、 99’スイスの水環境保全活動を視察してきました。’98年の霞ヶ浦の再生事業の見 学会は、「水郷トンボ公園」と「波消し施設」などを見学し、アサザをつかって湖 と森と人を結ぶ壮大なプロジェクト「アサザプロジェクト」の説明をうけてきまし た。また、’99年のスイスの見学会は、現地で「水環境と生命系の技術」のセミナ ーを開催しスイスの水辺を大切にした多自然型工法を学びました。 また、見学会の成果を生かして’99年日本水環境学会シンポジウムで「身近な水辺 のエコシステム回復への手法と課題」のシンポジウムを開催しました。 |
全国で水をテーマとして活動してい市民グループ、水辺をフィールドに環境学習活 動を展開しているグループ、地域の水環境の再生に取り組んでいるグループなどの 実態調査を行いました。この活動は、環境事業団の依頼によるものでした。その結 果は、’95年度の年会において「NGOによる水環境保全活動/いま、研究者に求めら れているものは」と題するシンポジウムで発表しました。 現在は、参加メンバーが忙しくなり、共同の調査は出来ていません。メンバーが地 元のNGOに参加し、水環境の保全・再生・創造に於ける市民・住民の役割、環境専門 家の市民・行政との橋渡しの可能性などの問題意識をもって活動し、情報交換を行 っています。 |
’91年に洗剤研究グループとして活動をはじめ、「洗剤使用に関するアンケート調 査」やシンポジウムを開催しました。そのまとめとして「身近な環境問題『環境と 人にやさしい洗剤』を求めて」を出版しました。’96年には「暮らしの中の化学物 質に関するアンケート調査」、’98「化学物質の暴露・摂取リスクと生活スタイル に関するアンケート調査」などを実施してきました。また、’98年日本水環境学会 シンポジウムでは「生活環境と化学物質」を主催しました。 今後は、化学物質分野の文献や興味深い知見をレビューし、定期的に「みず」に報 告する活動をします。 |
’99年に出来た研究グループです。温泉が持っている魅力を水質の専門家の立場か ら研究をはじめました。趣旨は「各地の温泉の現状を把握分析し、水環境等へ及ぼ す問題点を明らかにすることにより、快適な生活環境保全と飲用水源の維持に資す る。」です。 この研究グループの最大の特徴は、実験室や研究室で白衣姿で研究する従来の研究 スタイルを革新し、お湯につかり、ゆかた姿で研究するスタイルの開発なものかも しれません。 |
’99年に本格的に活動をはじめたグループ。研究というよりは情報の交換・検索の ために必要不可欠になりつつあるインターネットを身近な生活環境研究委員会でど のように活用できるかの手法を考え、ホームページを作成するグループです。 いままでに、メーリング・リストを立ち上げ、会員間の情報交換の広場を作りまし た。また、この紹介ページの運用を行っています。 |