10月13日(金)札幌カウンターアクション

11時過ぎにCa-Pの皆さんと函館駅前で合流し、10人乗りのレンタカーを借りて札幌へ出発。天気も良好。
標識をふと見ると「札幌・280キロ」と書いてあり、かなりびびる。

DIPが青森サブライムでライブした時のテープをずっと聴きながら、「犬牧場」「ひっぱりダコ」「道民雑誌クオリティ」等ナゾの看板を過ぎ、大沼にさしかかると本当に綺麗な景色だった。そこも過ぎると、右手に海、左手に山や、草原が広々と広がり、間を道路が一本すーっと遠くまで通っているのである。
ひとしきり騒いで、皆疲れて、運転係の鹿内さんをさしおいて一眠りし、1時間くらいして起きたら、風景が全く変っていなかった。そして3時間くらい走ってもまだ、函館の隣りの長万部市なのであった。
北海道はほんとにでかい。でかすぎる。
有珠山の噴火で高速道路が破損している箇所があり、そのため伊達市からしか高速に乗れなかったのだが、そこで食事休憩にした。
その街は本当に寂れた風情で(伊達市のかた、スミマセン)
目抜き通り(?)は我が瀬谷銀座商店街よりは少し大きいという程度。
そこで大きなスーパーの2階の「焼肉食べ放題」に入ったのだが誰もおらず、肉や野菜にラップがして無造作に置いてあるだけだった。
寂れ加減におののいて、またヌッと出てきた店員のおじさんにもびびり、一人また一人と店を出て結局誰も残らなかった。
同じスーパーの1階の食堂で藤井君と私とユキエさんはラーメンを食べた。(オヤジは店の常連客との話に夢中になっており、ラーメンが来るまで時間がすごくかかった。でもそれがここの日常のようだった)。
メニューに「ざるラーメン」と書いてあり私が「なにこれ?」と言うと、ユキエさんと藤井君は「知らないの?ざるそばの”そば”だけラーメンの麺に代えたやつで、すごく美味しいんだよ!!」とのことだった。今度どこかで見かけたら頼んでみよう。
また藤井君は「北海道の醤油ラーメンはダメ!だってダシが鶏ガラだからしつこいんだよ。醤油のダシはニボシじゃないと!」と力説していたが、
わが横浜ラーメンも鶏ガラだとはちょっと言えなかった。ニボシだしのラーメンは、関東以南では少ない気がする。
ニ澤君、鈴木君,とっこさん達は「ニコニコ食堂」に行き「なかなかグー」と言い、たてっち、鹿内氏、いとちゃんは別の店で松花堂弁当や一品料理を食べ「美味しかった!!」と言っていた。ワタシのラーメンは、麺がカタマリになっていた、、、(涙)、。
そこを4時頃出発し高速に。
鹿内さんの追い込みでしばらく北海道の大地を走ると、イキナリ市街地が出現したが、それが札幌であった。なんとか5時半ころ札幌市内に入るが、道に迷い、とっこさんも疲れて駄洒落垂れ流し状態になり、車内の皆は妙にタガがゆるんで笑いっぱなしになるし、鹿内さんは疲労とプレッシャーにさいなまれ、カウンターアクションに着いたのは6時過ぎ。
車内に拍手が湧き起こった。
すぐリハにかかる。
カウンターアクションはハードコアで知られるライブハウスだそうで、そのせいか、リハで音質がどうもうまく決まらず、低音のぼよんとしたところをPAの方に削ってもらい、鈴木氏と、ギターにかけているディレイをいつもより浅めにすることに決め、モニターのバランスも急いでチェックして、リハを終わる。
しかし、最初全くボーカルがモニターに返っていなかった。ハードコアの人は最初からボーカルモニターは諦めているのかもしれない(爆音で聞こえないから)。
自分の声とギター、ドラムがあまりよく聞こえず、調節に苦心した。やはり自分達の音を全く知らない人にPAを頼む時は色々手間取ってしまう。今度からCDを最初に聴いてもらったらいいかもしれない。
本番は夜10時40分との事だったので一旦ホテルにチェックインするが、そのまましばらく呆けてしまった。ニ澤氏、いとちゃん、鈴木氏、たてっちは思い思いに札幌散策したようである。
10時過ぎに戻るとマイカフレイクスが始まったところだった。ちょうど1バンド分時間が押している。
5バンド目のCa-Pの途中と終了後に結構お客さんが終電で帰ってしまった。苦労してここまで来たし(労力的にも金銭的にも、Ca-Pの方々が呼んでくれなければ来れなかったと思う)次また来れるかどうかわからないので、とても残念だった。しかし、残ってくれた人の事だけ考えることにした。
前の方のお客さんは楽しんでいるようだったが、後ろの方の人達の反応が鈍かったので、他のバンドの時フロアで聴いていて感じたように、多分後ろの方にはあまり音がうまく届いていないんだろうなと思い、本番中にアンプの音量を上げたが、出音が変ったかどうかは、ちょっとわからなかった。
人が沢山入ると、音が服やなにかに吸収されてしまうので、ハコによってはしかたないのだが。
とにかく6曲やり終わると、前列の皆さん+Ca-Pの皆さんが「アンコール!!」「もっとやれー」「がんばーれっ」と言ってくれたので、1stに入っているGertrudeをやって、締めくくった。
楽屋に戻ったら12時を大分回っていた。
Third Earの船引さんや、前回のライブに来てくれた人々とも再会し、嬉しかった。

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