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ミザール一家は大家族


北斗七星の柄の端から2番目の星ミザールは、肉眼で分かる2重星として有名です。
相棒の方の名前はアルコア。そしてミザール自身も二重星だということも、
望遠鏡に少し高めの倍率をかければ簡単に分かります。
それから、ミザールとアルコアの中間「へ」の字の位置にもう一個少し暗い星。
ここまでは「望遠鏡」の世界。
15p双眼鏡を30倍ほどの低倍にして、ミザールとアルコアが視野から出ないように
南の方を見ますと、アルコアより少し暗いくらいの星がもう数個あるのが分かります。
星団というには星の数が少なすぎますが、ミザール、アルコアを含む
一群の星の集まりをまとめて楽しめるのも視野の広い双眼鏡ならでは。
でも、7pでは星の「存在」は分かりますが、少し力不足を感じます。









かに座M44=プレセペ星団


かに座の「甲羅」を作る四角形に囲まれて、よく晴れた日なら
肉眼でも小さな雲のようなその姿を見ることができます。
散開星団とよばれる比較的まばらな星の集まりの中では大きな部類に入ります。
でも、あの冬の空を飾ったあのプレアデス星団に比べるとずいぶん小さく
肉眼で星に分解してみることはちょっと無理なようです。
また、構成している星も、白や黄色っぽい星が多いようで
これも煌びやかなプレアデスに比べるとちょっと地味です。
私がこの星団が好きな理由は、獅子座に先駆けて昇ってきて、
寒かった冬の終わりを教えてくれるような嬉しさもさることながら
そんな地味〜な存在になんとなく共感を覚えるからかも知れません。
それから、少し倍率の高めの双眼鏡で眺めるこの星団の星ぼしは
二重星のようにペアになっている星が多いように感じるのですがいかがでしょうか?
これも、この星団の特徴であり、魅力にひとつに数えてもよいかも知れません。







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