2002年ポムロール訪問記(2)

本日5月20日(月)はフランでは祝日にあたります。
なんでも聖霊降臨日の翌日の月曜日ということで休みなのです。

今日から宿泊する民宿はChateau Millaud-Montlabert(シャトー・ミロー・モンラベール)です。
TEL 05 57 24 71 85 FAX 05 57 24 62 78
43ユーロ+サービス料0.34ユーロ トイレ・バス付き。部屋に電話はありません。
TVはあります。禁煙。

さて、とりあえずサンテミリオンへ行きましょう。
本当に今日はいい天気です。
日差しが強いのでサングラスは必需品です。
この民宿からサンテミリオンの街まで約4kmの距離です。
ポムロールのカチュソーも同じ4kmほどの距離ですから、ちょうどこの民宿が
サンテミリオンの街とポムロールの中心部の中間になります。
お金持ちの方はこの民宿の近くにあるホテル・シャトー・グラン・バライユ・ラマーゼル・フィジャックにお泊りください。(笑)

フランスのチャリンコは2度と乗りたくないですね。
サドルが固いのです。(日本に戻ってから解かったのですが、フランスのチャリのサドルにはクッションのバネがありません。
どうりでお尻が痛くなるわけです。
教訓(2)フランスでチャリに乗るときにはサドルのクッションを用意しときましょう。

さて出発です。周りは一面ぶどう畑です。
そしてサンテミリオンの街に近づくにつれて偉大な畑が現れます。
あのシャトー・ラフォルジュ、そしてゴメリー・・・・坂道が急勾配になり・・・・息が・・切れてきます。
クロ・フルテが見えた頃、街に到着です。

しばらく散策の後、BAR DE LA POSTEでランチにすることにしました。
隣のテーブルがLE BOUCHONで、昨年マダム・L'O達と一緒に食事している時に、
シャトー・マルテ・レゼルヴ・ド・ファミーユを飲んでて、たまたまそのルイ・ミジャヴィルが来ていた事を思い出します。

食事が終わると、さて出発です。北へ2km程進んだところに最初の訪問先、ヴィニョーブル・ダニエル・イベールへ向かいます。
下り坂です。楽です。
この蔵でポムロールのミクロ・キュヴェ、ドメーヌ・ヴィユー・タイユフェールが造られてるのです。

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取材も終わり、サンテミリオンの街へ戻ることにしました。
帰りは当然、上り坂で、さすがに私はネを上げ、チャリを押して歩くことにしました。「あ〜〜しんど〜〜。ちょっと歩きませんか〜〜。」

パンク事件
ポムロールのドメーヌ・ヴィユー・タイユフェールの畑で仕事をしているダニエル・イベールに会いに行こう、とういう事になりました。
ところが、連れの「S」さんのチャリの後輪がパンクしているではありませんか!!
しかたなく2人ともチャリを押して歩き、やっと畑に着きました。
この辺だろうな、と思う畑にそれらしき人物がいたので尋ねてみたところ、お隣のシャトー・タイユフェールの畑を整備している農夫の方でした。
残念ながらダニエル氏はもう帰ってしまったようです。

再びパンクしたチャリを押しながら果てしなく歩きます。3km先のカル・フールを目指して歩き続けます。
こんなに運動したのは何年ぶりでしょうか。
カル・フールで自転車コーナーでパンク修理の部品を見たところ結構、高い・・、結局翌日他の人に修理してもらうことにしました。
今日はサンテミリオンで夕食をと思っていたのですが、もうそこまで行く元気はありません。
カル・フールのカフェテリアで食事をすることにしました。安上がりで結構気に入りました。
でもトマトが不味かった。


あまり暗くなると迷ったら不安なので、明るいうちに民宿へ戻ることにしました。
途中で「S」さんと別れ、あとは1人で帰ることになりました。
この時期フランスは夜9時くらいまで明るいのですが、だんだんと闇が迫ってきました。
最初はゆっくりとチャリをこいでいたのですが、ふと後ろを振り返ると、稲光ではありませんか!
雷と雨雲が迫ってきています。
「こりゃ、やばい!!」
こうなるとお尻の痛さを忘れて全力疾走になります。周りも暗くなってきています。
グラン・バライユのホテルが見えてきました。
そこで大きな勘違いをしました。「しまった行き過ぎてしまった!!」
また全力疾走して戻りました。目標のカチュソー行きの標識が出てきません。
「あれ!!やっぱり。間違ってなかった。!!」
再びUターン。全力疾走です。もう、お尻の痛さなんか比ではありません。
「どうしょう。帰れるのだろうか。ずぶ濡れになってしまう!!」
また再びグラン・バライユを過ぎ、しばらくすると、カチュソーへの矢印の標識が見えてきました。
「あった!あった!!」
しばし安堵感が。
これで間違ってたら・・・という疑心を抱きながら、やっと目標の建物が見えてきました。
「よかった!!間に合った。」

停電
「あ〜〜。疲れた〜〜。」
部屋に戻るや否や風呂に入り、ベッドへ。
すると雷鳴と共に大雨がやってきました。
「やれやれ。助かった〜。」

しばしベッドでうたうたしてると突然電気が消えました。
停電です。
「ま、いいか。朝まで真っ暗でも。」
しばらくすると外から帰ってきた若者達が、「何事だ!」という感じで騒いでいます。
もちろん宿全体が真っ暗なので彼達は手探りで自分達の部屋を探さなければならないのです。
間違って私の部屋に入って来そうだったので声をかけると慌てていました。
それでもしばらくの間、廊下ををうろうろしているようだったので、
ライターを貸してあげることにしました。
思いかけないところで役に立ちました。
「朝、返してくれるのかな。タバコ吸われへん。」

3時間後ぐらいでしょうか。
部屋の電気が付き回復しました。
「やれやれ。」


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