2002年ポムロール訪問記(5)

5月23日(木)です。
さすがにもう早起き出来る元気も薄れてきて、普段の生活通り7時頃の起床時間となってきました。
今日も雨が降りそうな曇りです。

「S」さんからの電話で、「今日のアポの場所はちょっと遠いのでタクシーで行きましょう。」
「え?タクシー、もちろん、もちろんOKですよ。」
ポムロールの畑以外ははっきり言ってチャリに乗っても仕方ないですし、ましてや石のように固いサドルは
もうこりごりといった感じなのです。
サント・テーレという場所は全く皆目検討もつかない場所なんですが、サンテミリオンから南東へ約7kmのところにあります。
そこにミクロ・キュヴェのポムロールを何と2つも所有しているオーナーの事務所があります。

アポは午後からなのでちょっとぶらぶらしましょう。
ポムロールへ来たときには時間があればSydicat Viticole de Pomerl(ポムロールの生産者組合)に行ってみるのもいいでしょう。
組合に加盟している生産者の情報は受けられると思います。
ここで発行されているPOMEROLという小冊子は最新版に改訂されていて、地図も新しくなり、生産者一覧表もあります。
場所は教会の近くにあります。下の地図の茶色の建物のマークのところです。

さて、マダム・L'Oさんと昼飯を食べにサンテミリオンへ行きます。
久し振りにLE BOUCHENへ行きました。
いろいろボルドーの話題を聞き、偽者ペトリュス1982も飲まれたようで「おいしいPOMEROLみたいなワインだった。」との事です。
日本を出発する前に某業者から明らかに偽者だと判明しているペトリュス1982があると連絡を受け、
「飲んでみたい。いくら?」とリクエストしたのですが警察の管下にあるため販売は出来ないそうです。残念です。
もう一つ、ロバート・パーカーの癒着疑惑がフランスで話題になっていたようです。
確かに点数の付け方には行き過ぎた感じがしますね。「何で、このワインがこんなに高得点なの?」と
皆様も不信に思われた事もあると思いますが、パーカーの高得点のせいで馬鹿馬鹿しい価格になったワインは非買運動したいですね。(笑)

さて無名で凄いポムロール・ワインがあるとの事で資料を見せていただきました。ラベルとありふれた説明文があるだけで詳細が全く解かりません。
まさにベールに包まれたポムロール・ワインです。(ラベルのみUPしております。メンバーズのみアクセス可能です。)

さて、次のアポまで時間があるので、「S」さんのオフィスまで、チャリで行かねばなりません。
少しだけ寄り道をして行きましょう。



国道89号線の北側の方面を走ってみましょう。
シャトー・ラ・パタッシュがあります。心ときめくワインではないのですが、最近ムエックスの管轄になり今後の躍進が期待できそうです。
そのまま北西へ行くと、ちょっと愛想の無いシャトー・ムリネがあります。
道なりにUターンしてまた国道に戻ってくると、そこにシャトー・レヴ・ドールがあります。
国道沿いに南西へ向かうと、右側にシャトー・ラ・フルール・トレサックがあります。面積1.3haの小さなシャトーですが
まだ一度も飲んだ事はありません。
そして国道からカチュソーに向かうと、左手にシャトー・グランジュ・ヌーヴがあります。このワインは日本でも販売されており
値段の割には結構、いいワインです。

オフィスに到着後、タクシーがやってきました。
何故か助手席に男性が座っているじゃないですか。
「S」さんに「この人、何者?タクシーの見習?」と聞いたところ、「たぶんお友達かなんかでしょう。フランスではよくある事ですよ。」
日本では全く考えられないですよね。犬が同乗してるのは見たことがあるんですが、、、。よう解かりまへん。

さて、ヴィニョーブル・ダニエル・ムティに到着です。
ポムロールのミクロ・キュヴェ、クロ・サン・タンドレ(0.67ha)とシャトー・グラン・ボーセジュール(0.44ha)の所有者です。

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さて、いろいろワインを飲んだ後、迎えのタクシーがやって来ました。
今度は同乗者はいません。(笑)
夕食はリブルーヌですることにしました。
いろいろ探しまわって(たぶん)COURS TOURNYという通りに何軒かレストランが並んだところの名前は忘れましたが
安そうなお店に入りました。
赤ワインで煮込んだ魚が結構美味しかったです。

食事も終え、リブールヌ駅へタクシーを拾いに行きます。
オフィスまで帰ってチャリで民宿へ戻らないといけないのですが、「疲れたからそのままタクシーで帰ります。」と
「S」さんと別れ、民宿へ戻りました。

余談です。
2001年のプリムール価格が続々と発表されているのですが、相変わらずポムロールの小さいシャトーは人気です。
従って面積の小さいポムロールはこの先物買いしなければ手に入りにくい状況です。




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