2002年ポムロール訪問記(6)

5月24日(金)です。
今日が最後の日だというのに今にも雨が降りそうな曇りです。
結局天気に恵まれた日は初日のみでした。
このまま1週間、ずっと天気が良かったらたぶん真っ黒に日焼けしていた事でしょう。

朝はゆっくりしました。地図を眺めたりしながらシャトーの位置を頭の中にたたき込んでいます。
お蔭様でもうある程度ポムロールの地図を見なくても書けるかもしれません。
お昼頃に近くのレストランで「S」さんとオフィスの方と3人で食事を済ませ、チャリが待っているリブールヌへ戻ります。

さて、今回最後のアポが4:30のヴィユー・マイエです。
それまで最後の散チャリしましょう。思い残す事がないように精一杯走りましょう。(笑)
今日のルートは地図の下の方から出発です。

フランスでは小さな道でもほとんど名前が付けられているそうです。
今回はその道(chemin)の名前も記しながらルート説明をいたします。(あまり役には立たないと思いますが。)

さて、
リブールヌから(県道)D243を通ってポムロールに入ってすぐにポムロールの最南端にある、比較的大きなシャトー、シャトー・タイヤスがあります。
立派なシャトーです。最近は飲んだ事がないのですが、どうなんでしょうか。
このまま真っ直ぐ行くとサンテミリオンに行ってしまいますのでUターンします。
そしてchemin de Tailleferを北上し、突き当たりのchemin de la Lamberteを右へ曲がります。
(左へ曲がるとimpasse de la Lamberte、つまり袋小路、行き止まりです。市販されているPOMEROLの地図では国道に抜けれるように
記されてますが、抜けれません。実は初日にこの行き止まりでチャリを抱えて線路を横切って国道へ抜けました。)

このchemin de la Lamberteから北上してカチュソーへ行く道が2つあるのですが、東側にあるがchemin de Jean Lande
西側にあるのがchemin de la Commanderieで、こっちを通って行きます。
途中左に曲がるとchemin de Plinceが西向きにあります。
この通りに0.28haのシャトー・ラ・フルール・ド・プランスがあるのですが、
確信できるものがありませんでした。ここも宿泊できるのですが、次回は泊まってみたいですね。
しばらくするとボー・ソレイユの古びた看板が見えます。このまま道なりに進むとカチュソーへ行く道、rue de Catusseauと交差します。
そのまま真っ直ぐ進むと、道の名前がrue de Bonalgueに変ります。

?????なんか前のタイヤの空気が減っているような気がします。
だんだんと減っていっている気がします。
「あっ!!。やばい。パンクしてる!!」
ひやー。まだまだ走りたいのにこれはショックです。
アポの時間まで約2時間ありますが、歩かねばなりません。

教訓(4)自転車はパンクする。



チャリを押しながら歩きつづけます。
右手にシャトー・マズリーが見えてまいりました。きれいなシャトーです。
日本にも輸入されていますが殆ど見かけません。
左側にシャトー・ボナルグがあり、確か飲んだ事のないワインです。

そのまま真っ直ぐ行くと国道89号線のロータリーがあり、ここで悩みます。
どっちへ行こうか。本来ならば黄色いルートを走る予定だったのですが変更です。
そのまま国道に沿って歩き左側chemin des Ormeaux へ入る事にしました。
交通量の多い道路で、しかも信号なんかはありませんから、渡るのも結構大変です。
パンクしなければこのchemin des Ormeauxを真っ直ぐ行き黄色のルートを行くはずだったのですが
シャトー・モンヴィエルを過ぎて左に曲がり、rue de Grand Moulinetへ入り、クロ・サン・タンドレの建物を探します。
残念ながら確信の持てるものが発見出来ませんでした。

道なりに真っ直ぐ歩いていくと、クロ・ルネ、シャトー・ランクロがあり、
そして突き当たりの手前にこの道の名前であるシャトー・グラン・ムリネがあります。
左に曲がるとシャトー・ド・サールへ通じるchemin de salesを右へ曲がりマイエへ向かいます。
そしてクロ・デュ・ペルランが見えてきます。このワインも飲んだ事はないのですがラベルはクロ・デ・リタニのような
宗教チックなラベルです。
ちょうど国道と交差するところにシャトー・レヴ・ドールがあります。

そして国道を横切ると道の名前がchemin de la Cabanneに変り、すぐ左のchemin de Feytitに入ります。
シャトー・ラトゥール・ア・ポムロールの前を通ると、また犬が吠えてきます。「バカ犬め。」
しばらく歩くと、シャトー・クリネの工事現場に出くわします。
地下を掘っていました。工事現場のおっちゃんに「写真撮ってもいい?」と聞いたら「ええよ〜。」と答えてくれました。

チャリを押しながら歩いていると、当然、車が通り過ぎたり、人に会ったりしますが、
パンクして歩いていると思われたくないので、素知らぬ顔をして畑を見ながら歩いています。
「パンクして歩いている。ダサーイ日本人。」と思われたくないですから。(涙)

シャトー・クリネからクロ・レグリーズあたりの左カーヴの道の名前がchemin de l'Ancienne egliseに変り、
D245と交差します。右に曲がりラフルールの前を通り700m先にchemin de Mailletがあり、ここを左に曲がります。
いよいよ目的のシャトー・ヴィユー・マイエがあります。その手前に最近新しくなったシャトー・ル・ボン・パストゥールがあります。

しばらくたばこでも吸って「S」さんの到着を待ちます。
数日前にパンクした「S」さんもやっとパンクの修理してもらったのです
そして猛スピードでやってきした。さすがです。年齢の違いでこうもスピードが違うのか!
「どうも〜〜。私のチャリもパンクしちゃった〜〜。」
「え〜〜!大変でしたね〜〜。」

このシャトー・ヴィユー・マイエはこのサイトのMVPで1998年が第2位に輝いたワインです。
さて、行ってみましょう。

シャトー訪問記 シャトー・ヴィユー・マイエ

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やっぱり、来て良かった。素敵なマダムでした。
しかもやっぱりヴィユー・マイエは凄いワインです。
2001年今までで最もマスキュランなワインです。

マダムはパンクした私を車で民宿まで送っていただきました。
「ありがとございま〜す。来年、また来ま〜〜す。」と別れました。
これで任務(?)終了です。「お疲れ様でした〜〜。」と民宿のが迎えに来てくれました。

さて、最後の晩餐はマダム・L'Oさんとサンテミリオンのまたもやル・ブションです。
何故ならば昨日昼行ったときに飲んだ事のないシャトー・カントローズ1998年があったからです。
ソムリエもちゃんと覚えていました。
「昨日これを飲みに来ると言ってたよね。」

最近飲んだポムロール・ワイン

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食事が終わったのが11時、雨も降ったりやんだりで外は真っ暗です。
さすがに人っ子ひとりいません。

酔っ払い気分で民宿に戻り、良く寝れました。

翌日、リブールヌからボルドーまで電車に乗って行きます。2エム・クラスで5.7ユーロ。
通路を挟んで左右向かいにサロンみたいなシートがあり、ちょっといい気分です。

ボルドー市内に大きな本屋さん Mollat がありそこにはたくさんの本があり、当然ワイン関係のものもたくさんあります。
是非、立ち寄ってください。道歩く人に聞いても殆どの人が知っている本屋さんです。
ワイン・ショップも歩いて行けるほどの距離にたくさんありますが、
L’INTENDANTを覗いてきました。ここは螺旋状の階段をぐるぐる上がりながらだんだんとヴィンテージが古くなってくる
見ごたえのあるワイン・ショップです。有名ブランドは数多くありますが、私が探そうとしているPOMEROLのレア・ワインは
残念ながらありません。価格は、、、日本で買うのとほとんど変りません。オザンナ1999で¥1万円ぐらいでした。

そしてボルドー空港へ向かいます。
当然ワイン・ショップにも入り、期待しながらポムロールを探します。
ありました、ありました。飲んだ事のないポムロール。ヴィユー・シャトー・クロッケ1986が17.53ユーロ。
他にクロ・ド・ラ・ヴィエイユ・エグリーズ1997があったのですが、躊躇してしまいました。
1998年であれば文句なく買ってたのですが。後から後悔しています。たかが数時間、重い荷物を背負うだけなのに、、、。

ボルドーからシャルル・ド・ゴールまで難なく着いたのですが、
またこれがトランジット3時間です。
ですが、結構お土産探しで時間が早く過ぎてくれました。
シャルル・ド・ゴール空港にも当然、ワインも売っており、飲んだ事のないシャトー・マイエ(頭に何も付かないマイエです。詳細はありません。)があり、
「ま、いいや、ホールFで買おう。」と思ったのですが、ホールFでのショップでは売り切れでした。残念。

帰りの飛行機は運良く、機材はJALです。
シャンパンはピペ・エドシックでした。

そして、関西空港に無事到着。
機内アナウンスで「関西地方は晴天で気温27℃です。」
乗客一同、溜息がもれました。

「蒸し暑い。」
そして税関前で並んでるときにおっちゃんが割り込んで先に行ってしまい、
「こら!おっさん!並ばんかい!」と怒鳴ってしまいました。
私は普段こんな乱暴な言葉は発さないのですが、これも暑さのせいです。(笑)

今回こんな感じ旅は終わりました。
いろいろと反省点もあります。

来年は10数年振りにペトリュスへ!!と思っています。

ちぐはぐな文章で、読みづらい個所、意味不明な個所も多々あったかと思いますが、
時々手直ししときます。

ありがとうございました。
また、来年お会いしましょう。(笑)

petrist


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