このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン（１０）
Chateau Clinet 1998
Chateau La Grave a Pomerol 1998
Chateau Petrus 1985
Chateau Nenin 1998

さあ、どんどんワインを飲みましょう。
８０年代後半に所有者が代わるとともにミッシェル・ロランを起用、
そして１９８９年ものはパーカー１００点が付けられ瞬く間にポムロールの大スターとなったシャトー・クリネです。
ミッシェル・ロランによってシャトー・クリネが成功し、シャトー・クリネの成功によってミッシェル・ロランが
有名になった。と言っても過言ではないでしょう。

偉大な右岸の記念碑とも言える１９９８年はシャトー・クリネも素晴らしい出来です。

紫色を帯びた暗いルビー色です。
香はプラムやブラック・チェリーにカカオやコーヒー。
味はミッシェル・ロランの典型的とも言える、溢れるような果実味に甘味のあるシルキーなタンニン。
それに加えて古典的な味わいもあり、しっかりとした芯のあるタイプです。
今飲んでも、結構おいしく飲め、将来の熟成の楽しみも約束されたような感じです。


紛れも無くこの１９９８年のシャトー・クリネは成功した年です。

いい感じでどんどんポムロールを飲んでいます。
御存知ジャン・ピエール・ムエックスの所有のシャトー・ラ・グラーヴ・ア・ポムロールです。
畑の場所はポムロールの北部、ラトゥール・ア・ポムロールの近くにあります。

このワインは非常にエレガントなワインです。
１９９８年のポムロールによくある強烈な果実味はやや控えめで、
あまりタンニンも感じさせません。
ムエックスという看板を背負ってるにしては、、、ちょっと弱そうな気もします。

時間が経つと旨味が出てきました。
ややブルゴーニュに似たタイプです。

短時間で飲んでしまったのでちょっとワインに失礼だったかな。

おや？っとお思いでしょうか。このコーナーでペトリュスが登場とは、、、
ペトリュスもポムロールの一員ですからたまには登場していただかないといけませんね。
１９８５年のペトリュスはリリース当時から結構高かったので全く手が出ませんでした。
例えば１９８７年なんかは昔は＄１００で買うことが出来、１９８６年は３年前は＄３００程でした。
何故か１９８５年は＄５００位していてなかなか手が出ませんでした。

１９８５年のペトリュスはそれこそペトリュスと解る位の典型的なペトリュス。
熟した果実にハーブやタバコなどの風味に
独特の鉄分やミネラルを感じます。タンニンも幾分柔らかですが、まだまだ
桁外れの若さが残っています。
飲み頃の時期としては中盤に入った感じで、しばらくはこのままの状態がずっと続きそうです。


今日は５人で飲みましたが、あっと言う間にグラスが空いてしまい、
「もっと飲みたい！！」というのが本音です。
それにしても、ペトリュスは老化を知らないワインのようです。

最近はいい感じで、ポムロールを飲んでいます。
１９９８年のポムロールは本当に本当にうまいです。
今日のポムロールはずーっとずーっと気になっていたシャトー・ネナンです。
何故ならばこのシャトーは１９９７年にサン・ジュリアンのレオヴィル・ラス・カーズのオーナーの
手に渡ったからです。
そして、質が抜群に上がったと聞いていました。
幸い、１９９８年を見つけ、「これは絶対に飲まな、あかん！」と即、買いました。

さて、飲みましょう。
「どひゃー！！」と思うほど濃い暗いルビー色です。
香りはまだ樽の中にあるようで、樽の風味がまだワインに溶け込んでいません。
濃いプラム、ヨード、ミネラル、カラメルなどの香りがあります。
アルコール分も強く感じられます。今まで飲んだポムロールとはちょっと趣が違います。
やはりメドックの所有者となるとちょっと違うんでしょうか。

これは、今飲んでもダメですね。タンニンがドライです。
その分将来性は十分あります。

ちょっと休息。しばらく時間を置きましょう。


このシャトー・ネナン１９９８年は、確実に良くなっています。
昔の、ひ弱なネナンとは全く違います。
正に生まれ変わったネナンです。
パーカーさんのコメントは「この数十年で最上のネナンである。」
全く同感です。

ポムロールのワインがどんどん、どんどん良くなっています。

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