このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(11)
Chateau Deltour 1998
Chateau Vieux Maillet 1998
Chateau Rouget 1998
Chateau Trotanoy 1975
Chateau Lafleur 1978
Chateau l'Enclos 1998
Chateau Clos de Salles 1999


シャトー・デルトゥール 1998 2001年11月23日 

今日のポムロールはほとんど全く無名のポムロールです。
場所はポムロールの中心から東西のはずれ辺りになります。
クロ・ルネのちょうど西側になります。
以前1997年を飲みました。(最近飲んだポムロールワイン3を参照)
非常にエレガントなワインでした。


さて偉大な1998年はどうなんでしょうか。
非常に明るい鮮やかな色合いです。
香りは赤系の果実、チェリー、そしてポムロールには珍しくスミレの香りがあります。
ちょっとブルゴーニュを連想させます。


唸るようなパワーはありませんが、ミディアム・ボデイでなかなかチャーミングなポムロールです。

シャトー・ヴィユー・マイエ 1998 2001年11月26日 

一度、夏に飲んだ感激したポムロールワインです。
恐ろしいほど濃く、はちきれそうな果実味と少々ドライなタンニンが強烈です。
紛れもなく偉大なワインです。
最近飲んだシャトー・ネナン1998に十分匹敵します。
それ以上かもしれません。
このワインは極、極、一部の間で話題になっているワインです。
是非、お試しください。


シャトー・ルジェ 1998 2001年12月7日 

1週間ポムロールを飲まないと禁断症状が出てくる日々です。
しかも若いタニックなワインが欲しくなってきます。
さて、何を飲もうかなガザンにしようか、、、と思いつつ、
ガザン1998はたぶん美味いのに間違いないから、楽しみは後に残しといて、
結局このシャトー・ルジェを選びました。
シャトー・ルジェは比較的地味なワインで存在すら忘れてしまいそうな気がします。
1998年だから間違いない!!と思って購入したワインです。

色は1998年という偉大な年を裏切らないような濃い色をしています。
香りは黒系のベリーでタールやコーヒー、鉱物などで期待できそうです。
味は凄くタニックです。タンニンがまだ溶け込んでいないようです。
どちらかと言えば甘くなくドライなタンニンです。
びっくりしました。「ルジェってこんなに美味いワインだったのか!」
感心しました。酸も十分にあり、後味に残ります。将来性がありそうです。

「1998年のポムロールははずれが無い!」としょっちゅう私は言っていますが、
またこれで、それが証明されました。

3日目に少し残ったボトルを飲みましたが、
これまた、非常に良くなっていました。
ドライだったタンニンが甘味を帯びて、それはシルキーな喉越でした。

シャトー・トロタノワ 1975 2001年12月8日 

ある方のワイン会で飲ませていただきました。
26歳のトロタノワは言葉では表現できないほど完璧に近い、(いや、完璧だと言っても過言ではない!!)状態でした。
今まで飲んだペトリュス75より美味いです。
完成度の高いトロタノワです。
一緒に召し上がったのが「トウモロコシ粉を練り込んだパッパルデッレ丹波鹿のラグー和え」とが
うまくマッチしました。

シャトー・ラフルール 1978 2001年12月8日 

トロタノワをなめてかかったのか、このラフルールが霞んでしまったような気がします。
トロタノワより軽く、まだ未完成でした。
早すぎました。まだまだ先に飲みたい感じです。


シャトー・ランクロ 1998 2001年12月9日 

今日もポムロール1998年です。ワインが閉じてしまわないうちにがんがんいきましょう。
前回のシャトー・ルジェには驚きました。今日のシャトー・ランクロもランク的にはシャトー・ルジェと同格です。
さて、飲みましょう。
先ず、抜いたコルクからは、木工所に居るような感じがします。
「やや、これはブショネかもしれんな。」と心配しましたが、大丈夫です。
何故か、このコーナーで飲むワインは過去一度もブショネに出会ったことはありません。
日頃の行いがいい証拠でしょう。

色は鮮やかなルビー。
香りは赤系統のフルーツが中心です。チェリー、ブルーベリーやイチゴ・ジャムそして木の実が感じられます。
味はミディアム・ボディで平均的な味です。
これは、やっぱり前回のシャトー・ルジェの勝ちですね。
凝縮感ではかなり差がありますが、シャトー・ランクロもバランスが上手に取れています。


シャトー・クロ・ド・サール 1999 2001年12月14日 

来ました、来ました。ついに来ました。
私のお気に入りの新しいポムロール=シャトー・クロ・ド・サール1999、新着ヴィンテージ!!
今回も待ちきれず、中1日休ませてからの強行突破でしたが、、、
某ワイン・バーに持って行って数人で飲みました。
さ〜〜〜て、相変わらず長いコルク使っています。
色はこれまた濃いですね。黒に近いほど。
香りも濃縮したプラムとヴァニリン・オークがいいですね。
味、わお〜〜〜。濃い〜〜。若いけど旨さがある。
これは素晴らしい!!ひょっとして1998年よりいいかもしれません。
期待して期待を裏切らないワインは素晴らしいです。
また、ゆっくり一人で飲んでこのコーナーに再度掲載いたします。


シャトー・ガザン 1998 2001年12月31日 

さて。2001年最後のポムロール・ワインはこのシャトー・ガザン1998です。
このガザンも80年代まではポムロールでは珍しく、生産量の多い(面積が広い為)
地味なワインでした。
ところが1990年になって突然品質が上がってきました。
この1998年も絶対、間違いはないだとう、と思って買ってみました。

期待通りの味です。
抜栓して、グラス1杯目から思わず、「旨い!!」
とろけるような柔らかいタンニンと果実味が前面に出てきています。
今飲んでも十分楽しめます。1998年の特徴ですね。
ちょっと暗めで紫がかったルビー色で、香りにカカオの香ばしい風味があり、
チャーミングで誰にでも愛されそうなワインです。


裏ラベルに1998年のコメントが書かれています。
生産量:46,908本
品種構成:メルロ85%、カベルネ・ソーヴィニヨン12%、カベルネ・フラン3%。


Issue 10へ Issue 12へ
BACK CLOSE INDEX HOME

Copyrights (C) 2001 petrist All Rights Reserved