このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(33)
Ch.La Fleur Petrus 2001
Ch.Grand Beausejour 2001
Ch.des Jacobins 1998
Ch.Ferrand 2001


シャトー・ラ・フルール・ペトリュス 2001 2004年5月17日

ペトリュス以外で「ペトリュス」という名前を冠するシャトーはラ・フルール・ペトリュス以外ありません。
何故なのかはわかりませんが。^^;
ペトリュスとラフルールの間という絶好の場所に畑がありますが、これはごく一部の区画であり、
ラフルール・ガザンの東隣が大部分で、出来上がるワインはしなやなタイプになります。
ペトチュスやラフルールのような強靭さは無く、貴婦人のようで且つ品の良さが顕著に現れるのが
このワインの特徴です。



セクシーで色気を感じるほど程赤い色が強いルビー色。
レッド・カラントやラズベリーなどの溢れるような赤系のフルーツの香。
ミディアム・ボディで上品な舌触り。
ポムロールの貴婦人ここにあり。

ma note 91


シャトー・グラン・ボーセジュール 2001 2004年5月23日

たまたまドゴール空港でこのワインの存在を知り、訪問したのが2002年夏です。
オーナーのダニエル・ムティ氏が取得したのは1998年。
それまでポムロールに畑を持つのが長年の夢だったとか。
僅か0.44haはシャトー・ボールガールの南側にあります。
樹齢44年以上のメルロ100%。
最も興味深いのは樽熟成を100%の新樽で6ヶ月行い、
さらにまた新樽に移し変えて10ヶ月熟成させる、いわゆる新樽200%のワインです。
生産量は僅か250ケース。
知名度は低いですが期待度、将来性大のミクロ・ポムロールです。


暗く、紫の色調が濃い。そそられる色。
黒系のフルーツに加え、土、木、スパイス(クローヴ)の香り。
最初は樽香はあまり感じられない。
時間と共にトースト香、モカ・コーヒーの香り。
ミディアム〜フル・ボディ。かなりレベルの高いポムロール。
今流行のスタイルでヨーグルトの風味あり。
格付けすればラ・フルール・ペトリュスと同格である。
右岸ラヴァーは飲んでおくべし。

ma note 92


シャトー・デ・ジャコバン 1998 2004年6月6日

サンテミリオンのクロ・デ・ジャコンと間違えそうなシャトー・デ・ジャコバンはポムロールの南部、
シャトー・ラ・クロワ・デュ・カッスの近くにあります。
現在の所有者はベルグラーヴと同じJ.M.ブルディです。

暗いルビー色。
ミネラル、ピーマン、黒い果実、スパイス(クローヴ)などの香。
ミディアム・ボディで渋いタンニン。
ちょっと無愛想なワイン。まだ樹齢が若いようなイメージがある。

ma note 85


シャトー・フェラン 2001 2004年6月27日

ポムロールの高台の南にある面積12haのシャトーです。
この辺りは最も低地(標高20〜24m、ペトリュスが最も高地で40m)にあり、
土壌は砂と砂利の表土からなります。
品種構成はポムロールやサンテミリオンでは珍しくメルロ50%、カベルネ・フラン50%が植えられています。



やや暗いルビー。
干しブドウ、プラム、墨汁そしてトースト香。
ぐっと引き締まった渋みのあるタンニン。
ミディアム・ボディでまとまりがあり、飽きがこない。
十分に健闘している。賞賛したい穴場のポムロール。

ma note 87



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