このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(32)
Ch.l'Eglise Clinet 2001
Ch.La Croix de Gay 2001
Ch.Lafleur Gazin 2000
Clos du Petit Belivier 1998


シャトー・レグリーズ・クリネ 2001 2004年5月4日

レグリーズ・クリネは高価なポムロールになってしまいました。
15年ほど前は「知る人ぞ知る」通のポムロール・ワインとして、
また生産量が少なく、比較的入手困難でこのワインをマイ・セラーに収めることが
一種の優越感でもありました。
宝物である1985年は、同じ年のメドック5大シャトーは振舞ってもレグリーズ・クリネは
そう簡単に振舞う事ができません。(笑)

1983年まではピエール・ラセール(クロ・ルネ)の所有者がムタヤージュ制度で耕作していました。
その後現オーナーであるドニ・デュラントーの力量でいっきにポムロールのトップ・シャトーの座に君臨しました。
ちなみにロバート・パーカーの「ボルドー」第1版のランキングでは「VERY GOOD ★★★」
第2版では「EXCELLENT ★★★★」、第3版では「OUTSTANDING ★★★★★」に格付けされています。

紫色帯びた濃いルビー。
オークの香りと同時に強いブラック・ベリー系の香り。
セカンド・ノーズにミネラル。そしてビター・チョコレート。
表示のアルコール度数13.5%のボリュームと強さがある。
しかし優雅さ、気品さもある。見事。
酸は低めに感じ、シルキーでクリーミーな味わい。
やや甘さが感じられる。今飲んでも十分に美味い。

ma note 93-94


シャトー・ラ・クロワ・ド・ゲイ 2001 2004年5月5日

ラ・クロワ・ド・ゲイのいい処は低価格ながら結構愉しませてくれる処です。
生産量の少ないポムロールは全般的に価格は高めですから、
こんなポムロールが増えてくれるともっともっと嬉しいです。


2001年はメルロ90%、カベルネ・フラン5%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%

濃い暗いルビー。
最初にビターチョコレート、そのあとピメントの香り。
香りから想像するよりも重くなくミディアム・ボディ。
上品さを嗜むよりもむしろ強靭さが楽しめる。

ma note 88-89


シャトー・ラフルール・ガザン 2000 2004年5月10日

シャトー・ラフルール・ガザンはシャトー・ラフルール・ペトリュスとシャトー・ガザンに挟まれ、
南から北へ下る緩やかなスロープに位置します。
面積は8.5ha。土壌は2/3が砂利混じりの土壌と1/3が粘土砂質です。
品種はメルロ80%、カベルネ・フラン20%。
ジャン・ピエール・ムエックス社が管理しています。

暗いルビー。
ベリー系よりも土っぽい香り。スパイスやピーマン香。
時間が経つとエステル香やメントール。
タンニンが強くドライ・フィニッシュ。果実味はやや弱め。
ミディアム・ボディ。もう少し色気があればなあ。

ma note 82


クロ・デュ・プティ・ベリヴィエ 1998 2004年5月15日

今日はレア・ポムロールです。
僅か面積0.2ha。年間生産量100ケース。
しかもペトリュスの醸造責任者ジャン・クロード・ベルエが造ってるとなると、
飲まない訳にいきません。
このポムロールの存在は3〜4年前に知ったのですが、
なかなかお目にかかれない幻のワインでした。
今回運良く楽天市場で見つけました。
ロケーションはトロタノワとル・パンの間。
メルロ80%、カベルネ・フラン20%。
ラベルに「オー・トロショー」と書かれています。
たぶんオー・トロショー(ル・パンの隣)の畑ではないでしょうか。


少し熟成を想わせるオレンジ色帯びたルビー。
すでに熟成香あり。森の香り、スー・ボワ。木の香。(少しブショネ)
クラシックで早熟タイプ。ピークは早い。ミディアム・ボディ。

ma note 83


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