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平成21年8月稼働後15年目の状況を報告します。図1は15年間の年度別発電量及び売電量を示しています。今年目の発電量は1,527KW ・時と最大の年間発電量でした。これでパネルは正常に動作していることが証明されます。売電量は579KW
・時(40%)でした。
図2は売電量と売電価格を示します。11年目以降価格が急激に減少しているのは買取価格の優遇処置がなくなったためです。
図3は第15年目の月別発電量と売電量を図4は第15年目の月別売電量と売電価格を示します。
今期は図3に見る如く、前期7月に続き、8月も晴天と猛暑日により163KW・時(7月:167KW/時:過去最大)と大きな発電量であったこと、6月に雨が少なく発電量が多かったことなどにより、年間最大の発電量となったようです。
太陽光及び災害時のための蓄電池設置に国及び都から補助金に出ることは知っていましたが、余り検討していませんでしたが、先日ある業者提案してきたので検討して見ました。12.7KWHの蓄電池を使用した場合の制御部及び工事費を含んだ総費用の見積が以下です。
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機 器 |
12.7KWH蓄電池1式 |
価 格 |
2,970,000 |
国補助金 |
501,400 |
都補助金 |
2,506400 |
実質導入額 |
463,500 |
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システム費用約300万円に対して約50万円程なので費用は6分の1で導入できることになります。しかし、補助金は業者に支払われるのでなく、購入者に支払われるので、先ず業者に約300万円は支払う必要があるとのことです。また補助金の審査に時間がかかり、補助金が下りるのは半年から1年後になるとのことでした。
現在導入の太陽光パネルの寿命は20年ですのであと5年の寿命です。この5年のために設置するとなると、蓄電器は5年間で償却することなり、償却費10万円/年のメリットをどこにあるかです。
現在低価格の売電に回っている電力を蓄電器を介して利用できることが分かりました。しかし年間売電量は高々500KW・時(現在約5,000円)程度ですので、全部消費に回せても10,000円増程度にしかならず設置を止めることにしました。
また、蓄電器システムの性能を調べてみたところ、次のようなことが分かりました。
@提案の12.7KWHの蓄電器では停電時に消費量が2KWHだとすると最大で6時間しか保たないこと。
Aその日の売電量は蓄電されるが、その後の消費電力の増加で消費され、蓄電量は基本的にゼロとなって仕舞う。
B防災のための蓄電は夜間の電力料金の下がった時間帯での買電で行う。これを毎日繰り返すことになる。
太陽光パネルや蓄電器の設置によって災害時に、停電中ズーと電力利用が出来るかのような説明がなされていますが、そのためには少なくとも1日の消費電力以上の太陽光パネルの設置と蓄電器を用意しておかねばならぬことが分かりました。 |
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図1 |
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図2 |
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図3 |
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図4 |
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