紫陽花の花を求めて(2)

大雄山最乗寺
 大雄山最乗寺は曹洞宗に属し、樹齢5〜600年の杉木立に囲まれた、霊験あらたかな霊場です。箱根足柄山の東裾野に位置し、東名高速大井松田を出て、車で約20分程の所です。仁王門を過ぎると杉並木の参道を3km程登りますが、その車道に沿ってあじさいが一万本程植えられています。

 今年は暖冬のため梅やつつじでは時期を失していましたので、あじさいも当然早いだろうと思い出掛けたのですが、今回は少し早かったようです。更に輪をかけて調査不足で、当然境内にもつつじが植えられていると思っていたのですが、つつじは参道中心でした。花は咲き始めたばかりで、また花も小粒で葉が目立った状態でした。駐車場からバス停までは一応車を止めてカメラに納めることができましたが、その後は後続車に追われ、車中より眺めるだけとなりました。

 ゆっくり観賞するためには参道を歩く覚悟が必要だったようです。(平成19年6月13日)

白山神社
 白山神社は都営地下鉄三田線白山駅を降りると参道に通じ、3分程の所にあり、あじさい祭りで知られています。神社の由来は諸説あるようですが、巣鴨原(現在の小石川植物園)より明暦元年(1655)に現在地に移されたようです。

 境内には社の前面から、横及び裏側に至るまであじさいが約3000本ほど植えられているそうです。石段を登り、入り口を入ると鉢植えの色とりどりのあじさいで飾られた「白山あじさい富士」が形造られています。一見派手やかに見えたのですが、植え込まれたあじさいは花数も少なく、全体的に思った程、見栄えのするものではありませんでした。地元商店街を中心にあじさい祭りを開催しているようですが、あじさいそのものへの手入れが十分でないような気がします。(平成20年6月13日)

高幡不動尊
 寺院敷地内には多摩丘陵の一角である緑豊かな不動ヶ丘が広がっていて、一年中様々な花木を楽しむことができます。また山内八十八ヶ所巡りのコースがあり、札所毎に四国八十八カ所の地名が記された地蔵尊が祀られており、巡拝しながら散策することができます。丘一面に花の大小取り混ぜ、色とりどりのあじさいが植えられています。今年は開花時期が遅れた様子で、満開時期には1週間ほど早かったようです。30分ほど掛けて八十八カ所を巡って参りました。(平成22年6月18日)

八景島シーパラダイス
 八景島は水族館で有名ですが、島の半分ほどに小高い丘があり、木々の下に約2万本程の「あじさい」が植えられていて、散策することができます。場所によっては直接潮風を受け、たくましく成長しています。あじさいが植えられ始めてから年数が経っていないためか、木々は若々しく、まだ比較的こじんまりとしていました。また、新たに植樹されたばかり木々もありました。(平成23年6月23日)

生田緑地
 生田緑地は多摩丘陵の東端に位置する森林地帯を自然のまま残すことを、都市化が進む以前より企画し、緑地化を進めてきた川崎市最大の都市公園です。この緑地に隣接してあった旧向ヶ丘遊園地の内、「ばら園」のみが生田緑地に組み込まれ、現在も残っています。広大な森林地帯の中には現在、日本民家園や岡本太郎美術館などの施設が点在してあり、自然を楽しみながら、散策できる公園となっています。
 
 あじさいは山道に沿って、広域に渡って植えられ、咲き誇っていることを想像していたのですが、山の斜面の一画にまとめて植えられていました。比較的最近植えられたらしく、成育もまだ十分でなく、、また種類も遅咲きのようでまだ開花には至っておらず、一寸期待を裏切られました。(平成24年6月15日)


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