皇居東御苑は皇居の東側に位置し、皇居付属庭園として解放されています。苑内は本丸、二の丸、三の丸の3地区がありますが、菖蒲は二の丸に造られている、回遊式日本庭園(九代将軍家重の時代の庭園図面をもとに復元)の一画にある菖蒲田に植えられています。
ここの菖蒲は明治神宮の菖蒲園より株分けされた84種(84株)が植えられており、菖蒲満載の菖蒲畑としてではなく、回廊庭園の一部として菖蒲田が存在していると見て楽しんだ方がよいようです。一株一株毎に種類が異なり、また、それぞれの種類の開花時期が異なるため、訪れた時には早咲きの菖蒲30%程度が開花している状態で、その周辺の株は遅咲きと見え、蕾もまだ堅く当分咲きそうにない状態でした。庭園を飾るという意味では開花時期の異なる種類で長期間花を咲かせ続けた方が良いのだと思います。
花の手入れは非常に行き届いて、一株一株が活き活きとしており、さすが皇居内の庭園であると感心した次第です。また東御苑は外国人向け観光ルートの一つとなっているようで、外国人の多いのも印象的でした。(平成20年6月5日) |