本門寺の北部に隣接した馬込から大森駅に通じる山王の地域には、大正から昭和初期を中心に多数の作家や芸術家が住んでおり、何時しかこの地域を馬込文士村と称されるようになりました。

 これら多くの人達の住居、施設や作品が大田区に寄贈され、一般に公開されており散策コースとなっています。
 
龍子記念館
川端龍子(1885-1966)

画伯は喜寿を迎えた昭和37年に自らの設計によって龍子記念館の建設に着手し、翌38年に開館しました。
この記念館は上から見ると「龍の落子」の形をした建築物で東洋と西洋の建築様式を取り入れた独創的な幾何学的建築です。
館内には龍子の作品が展示されています
龍子記念館
熊谷恒子記念館
熊谷恒子邸 熊谷恒子(1893-1986)

気品あふれる作風で知られるかな書道界の巨匠です。
書道を本格的に始めたのが35才からです。この家は昭和11年に建てられたもので、庭の花を見渡せる1階の書室で作品に取り組んでいたそうです。
室内には時折々に作品を変えて展示されています。

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