松濤園

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松濤園は本門寺の旧本坊の奥庭として小堀遠州(1179〜1647)【桂離宮の建築と造園で名高い】によって作庭されました。面積約4000坪の庭に遠州茶道の極意を現し、渓流と池を配した回遊庭園です。茶室などは昭和20年に戦災で消失しましたが、宗祖700年の遠忌事業の一環として修築し平成3年5月に落慶しています。

現在ある茶室4棟はこの改修に伴って、裏千家よりの寄贈(根庵、鈍庵の2棟)・移設や新たに作られたものです。また慶應4年3月に西郷隆盛と勝海舟が江戸城明け渡しの会見の場としても知られています。

松濤園は公開はされていませんが、今回江戸開府400年記念に因んで一般公開(8月4日〜8月10日)されました。(平成15年8月4日)
松濤園全景 亀島と茶室
朗峰会館からの全景
池の形は「水の字形」に近い
亀島と後方には根庵(茶室)
≪芸術家大野鈍阿の住まいを移築≫
浄庵(茶室) 西郷隆盛と勝海舟の会見碑
浄 庵(茶室)
西郷・勝が会見した「あづまや」のあった場所
昭和11年(1936)に旧跡に指定(当時東京府)
西郷隆盛と勝海舟の会見の碑
碑の文字は西郷隆盛の甥の西郷従徳の書(昭和16年)
松濤の瀧 橋本雅邦筆塚
松濤の瀧
(水が一滴も流れてないのが残念)
橋本雅邦筆塚
明治新日本画指導者の一人(門下に横山大観、下村観山など)の絵筆を納めた筆塚。熱心な日蓮宗徒であった雅邦を偲び、門人によって建てられる(大正11年)
鈍庵(茶室)
鈍 庵(茶室)
大野鈍阿自らの庭内に建てた茶室を移設
四畳半板敷きの茶室で建築材は全て栗材(平成2年に寄贈)

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