父の健全な時代は週に1,2回家政婦に出向いてもらっていたが、食事など身の回りはできていたので、一応二人の生活には殆ど手が掛からなかった。しかし、父の突然の出来事にショックを受け、入院することになって以来、母は何事も手に付かなくなり、食事を作ることもできなくなった。このため父の面倒と朝晩の両親の住まいの見回り及びゴミの処理は自分が見るが、母の食事に関しては妻に依頼することとなり、妻も当然のように対応してくれていた。
1998年4月に父が入院して以来、このような状態が2002年春頃まで続いていたが、妻の脳障害が徐々に進行し、正常に炊事ができなくなり始め、やむなく2人の介護人を抱えた主婦業の始まりとなった。 |