贅沢なことだが
セッパリを釣ったのは初めてだった。

同行者が
「実家におくってやればいいべや」
と言った。

「なるほど」
美味いギンピカを送ることだけを考えていた私は
目から鱗が落ちる思いがした。

カラフトマスなど見たことも聞いたこともない人間にとっては
この形を珍しいと思うだろう。

さらに
銀ピカの魚もいっしょにおくってやり
同種の魚だと伝えれば
その形や色の違いに驚くに違いない。

「味もこんなに変わるんだねえ」
などと言いながら、
食卓談義にも花が咲くことだろう。

価値などないと思っていたセッパリだが
意外な利用法があったものだ。

写真館へ  次へ