メガドライブこわい

え〜、毎度ばかばかしいお話を一席。
人間誰しも一つや二つ怖いものってのがあるもので、今日集まった面々も、お互いの怖いものの話をしている所でございます。








私、ゴキブリだけはダメなのよね〜
もう、姿はもちろん、それらしい音がするだけでも嫌よね〜
余は、クモが苦手じゃのう。あの八本足が音も立てずに近寄ってくるのがもうたまらんのう・・・
実は私、水が怖いのです。
錆びの元になりますし、なにより沈んだら泳げませんので・・・・








しかし、そんな席の中、一人だけニヤニヤと周りをバカにしたような顔で話を聞いている者がおりました。
名をアルファと申します。








まったく、皆情けないわね〜
ゴキブリだのクモだの、挙句は水ですって?
ちゃんちゃらおかしいわ〜
あら、ずいぶん強気じゃないの、貴方にだって怖いものがあるんじゃないの〜?
あ〜ら、私に怖いものなんて無いわよ〜
それはおかしいのう、何かあるんじゃないかの?
私も、是非本当の所をお伺いしたいです。
あ〜、思い出した。
そういえばアレだけはダメだったわ・・・・
ほら、やっぱりあるじゃないの。
さっさと白状しなさ〜い
あの、黒くてでかい・・・・
なんじゃ、やっぱりゴキブリか?
違うわよ、メガドライブよ。
あの、ゲーム機のですか?
そうそれよ!
もう本体の形を見るだけでも虫唾が走るわ!!
あの黒いボディに品の無い金文字!!
あー、いや!!!
ソフトを見ても吐き気がするのよ!!
なんでそうなったのよ・・・
理由なんてどうでもいいわよ。
あー、思い出したら寒気がしてきた。
先に帰らせてもらうわよ〜








さて、アルファが真っ青な顔をして帰ったあと、一同は良からぬ相談を始めます。








さっきは、散々バカにしてくれたわよね〜
ちょっと仕返ししてやろうかしら?
ククク、それは良いのう。
そうなると、メガドライブですね。
そうよ、アルファが寝入った所にメガドライブを投げ込んで、怖がらせてやるのよ〜
思い出しただけで、あの怖がりよう・・・・
実物を見たら・・・・
ククク・・・・・
では、家からメガドライブ関連の物を持ち寄って、アルファさんの家に集合ですね。
ふふふふ、待ってなさ〜い








てな訳で、家中ひっくり返して、メガドライブグッズを山盛りに持って来た一行。
なんでそんな物持ってるのか、不思議な連中ですが、まぁそこは置いといて・・・・・
さっそくアルファの家の窓を開けて中の様子を覗います。








フフフ、どうやらすでに寝入っているらしいぞ。
では、さっそく。
どれから行きましょうか?
そうね〜、これからいきましょうか。



ソフトを投げる。



メガドライブを投げる