吟遊詩人の語り
サテサテ、趣味と妄想の読書感想文のコーナーへようこそ。なんと言ってもここのお陰で活字中毒がぶり返しそうになった藤尾ですから、本人としてはこういう場を設けられるのは結構快感? とりあえずとめどなく書いていこうと思っておりますのでお付き合いの程よろしくお願いします。

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ソードワールド・ノベル
「死せる神の島」 著者:下村家惠子

  先ずこれを語らねば私のソードワールドは終わらない(笑)。私の「ソードワールドにおけるバイブル」のような一冊です。壮大なストーリーの中に織り込まれる人間の表と裏。特にお気に入りは魔術師のリザン。
  声は悪の手先から逆算して結城さんにやっていただきたい(笑)。特に言って欲しいせりふナンバーワンは「さあおいで、トゥース、僕の言うことを聞いたらこの世界で遊ばせてあげるよ」(低い押し殺したような声で)。うう、悪役っぽい〜。
  ビジュアル的な構成が見事で場面場面がくっきり頭に浮かんでくるんですよね〜。是非映画館で見たい作品です。
  ちなみにうちの本はえげつない手段で手に入れたサイン本だったりします。その節は某オンリーでいきなりソードワールドの話をはじめてすんませんでした、っつー感じ(汗)。
  まあ私の一番好きなタイプの作品です。ファンタジー世界ってのを解りやすく展開してると思うので、そっちの世界に浸りたい方には超お奨めです。
「ラプラスの魔」 著者:山本弘
  「ゴーストハンターシリーズ」の初期作品。同名のパソコンゲームのノベライズです。私がグループSNEに転んだきっかけとなった一作です。何がって山本センセの文章力!!惚れてしまいましたよ、マジ。学生時代いわゆる太った文学少女だった私はもっぱら外国文学専門で、日本の作家の表現力の浅さにガックリ来てたのです。平安時代のほうが表現力あるぞ!って気分で。その私を惚れさせたのは最初の一文。「日本にもこんな人がいたのか」って目から鱗が落ちた気分。ちなみにゲームでは草壁の声は故・塩沢兼人さんでしたが小説読んでた時はこれすべて飛田さんでした。
  私の頭の中はつくづく声優フリークなのね…。
カルシファード緋炎伝1
「炎、緑に燃ゆ」 著者:友野詳

  ホントは前作の「カルシファード青嵐記」から書かなきゃいけないんでしょうが、読み終えたばっかの気分なので。他の作品もおいおいね。(笑)
  最近和風に再燃中なのですが、その中でもこの作品はかなり異色。だってオリジナルの世界だし。時代的には幕末辺りを意識してるんだけど、キャラクターが良いんですわ。もうかなり好みのタイプで。
  このシリーズの一番のお気に入りは男装の麗人にしてハーフエルファのナギ・カイリちゃん。主人公とく っついて欲しくて再三SNEのHPで書き込んでるんですけどね(笑)。
  で、今回は結構そのカイリの描写に細かいところがあって(サービスだろうか?)リョウヤに対する感情  とか自分の出生の事とかに対するカイリ自身のモノローグがあって、ニヤニヤしながら読んでました。<変 態か?まあまだ物語りの序盤なのでこれからどういう展開になっていくのか、非常に楽しみなんですが、 私としてはリョウヤ×カイリの同志を増やしたいと…。<バカ