作:鰍さん
「ちゃんと調合してよ〜!!!」
「や〜だよ〜ん。おまえら人間なんかに誰が仕事なんてしてやるかぁ!!」
と・・・エリーの工房の中ではなんやらエリーとエリーの雇っている妖精と口ゲンカが始まっている。
こんなことになったのも、3日前の出来事だった。
それはエリーが妖精を雇いに妖精の森に来た日・・・。
「あっ!おまえさん。何の用かね。」
「あの〜。チョット妖精さんを雇いたいんですけど〜。」
「じゃぁ、この4人・・・じゃあなくて、今回はわしが選んでもいいかの?」
エリーはちょっと(・・・・??ど〜ゆうコトだろう?)と思いつつ、言った。
「いいですけど・・・。なにか理由があるんですか?」
長老は「はぁ・・。」とため息をついた。
「実はすごく仕事をしない、『ピポ』という妖精がおっての。」
「はい。でもなんで仕事をしないんですか?」
「ピポは前は今と違い、みんなの憧れの存在で、もちろんちゃんと仕事をしていたが、でもついこの前、なにかがあったのか突然仕事をやらなくなり、しかも性格も凶暴な性格になっておる。そこでお願いじゃ。どうかピポを雇って、前のように仕事がちゃんと出来る妖精に更正してほしいのじゃ・・。」
(どうしよう・・・・。コメートを20個作らないといけないし・・(依頼。))
「どうかお願いします・・・。」
(しかもおじいさんの目はもう、涙が〜!!(混乱。)もし断ったらなんか可哀想だし・・・。)
「・・・わかりましたぁ!!!わたし、無理かもし・・しれないけど・・やってみます!!」
「ありがとう・・・ございます・・・。」
(あぁ〜!!いっちゃった〜!!しかたない。もう「やってみます!!」って言っちゃったもんね・・。)
次の日。
ドンガラガッシャ〜ン!!!
「ピポぉぉぉぉぉおおおお!!!」
エリーの後ろにオーラが・・・。
「へへ〜んだっ!!!!この調子で全部壊しちゃおっかな〜」
エリーが思ったよりピポはかなり凶暴・・・・だった。
「ねえねえ〜。おねえさん怖いよ〜!!」
妖精たちが声をそろえて言う。
「フフン。人間なんて怖くないやっ」
ガシャーン!!
「わぁぁぁ〜!!」
もう妖精達はパニくってる!!
(くぅぅ・・!!これじゃぁ絶対更正できない〜!!)
「ぼくらちょっと採取にいってきま〜す・・・」
ほかの妖精たちが言った。もうここにいては『ぼくらも殺されるう!!』と思ったに違いない・・。
でもその間でもどんどん工房が荒らされている・・。
「あっエリキシル剤が!!!」
ガシャーン!!
≪プチッ≫
エリーのなにかがきれたようだ・・・(ヤバイ?)
「・・・・・なによ・・せっかく雇ってあげてるんだからちゃんと仕事しなさいよ・・・ココはわたしの大切な思い出がつまってる工房なんだから!!さっさとでていってよ!!!2度とこないでよ!!」
「・・・・!!・・フンだっコレだから人間は嫌いなんです〜!言われなくてもでていくよっ!!」
バターン!!
工房のドアが壊れそうなくらいに鳴った。
(あっ・・・・・・言い過ぎちゃった・・・ごめんね、ピポ。今ごろ傷ついてるかも・・・・)
「やばっ・・・!!もうすぐ日が暮れちゃうな・・・はやくピポを捜さないと!!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
エリーは街中を走りながらピポを捜したけれど、ピポはみつからない。
(あんなことを言わなければ・・・!)というきもちがエリーの頭の中を駆け巡っていた。
「あ・・っなんか眠くなっちゃ・・・った・・」
バタッ・・・
エリーは妖精の大木の前で眠ってしまった。
「・・・さん・・・・・おねえさん・・・・・おねえさん・・・・・。」
(えっ?だれ?私を呼ぶのは・・・・・・)
「あっ!!目が覚めた!おねえさん、大丈夫?」
妖精達がそこにいた。どうやら、妖精たちはエリーを捜していたらしい。
「大丈夫だけど・・。あっ!!ピポを捜さないと!」
エリーはすぐ立ち上がるとまた走っていった。
(一回、一回工房にもどってみよう。もしかしたら―)
急いでエリーは工房に戻った。
バタン!!
「ピポ!!!いる?!」
「・・・・・・」
ピポはやはり工房に戻っていた。でも―
「ピポ、ごめんね。ちょっと言い過ぎちゃった・・・。」
「・・・・・・」
(あんなこと言っちゃったから許してくれないよね・・。)
ようやくピポが口を開いた。
「おねえさん・・。ごめんね。道具とか壊して・・・。」
「ううん。私も言い過ぎちゃってごめんね。」
(やったぁ!!許してくれたかな?)
「これからぼく、ちゃんとお仕事するよ・・・。」
「本当?!じゃあ毎日すごいおいしいチーズケーキとミスティカティを作ってあげるね!!」
「その話は本当だね?」
「うん。ちゃんと仕事してくれれば・・・だよ。」
「ちゃんとやるよぉ〜!!」
またまた次の日・・・・
ドンガラガッシャ〜ン!!
「ピポぉ〜!!ちゃんと仕事してくれるって言ったよねぇ?!」
エッ、エリーの顔がゆがんで(?)いるぅ・・・
「え〜っ?ちゃんと仕事してるよ〜ぉ。『ぼ・く・の・し・ご・と』をね。別におねえさんの仕事をするって言ってないしさぁ?」
「うぅ〜・・。(てっきり私の手伝いをするのかと思ってたぁ・・!くやしぃ〜!!)」
「あれえ?ぼくのチーズケーキとミスティカティは?しかもすごいおいしいやつを作ってくれるって約束したのはだれかな〜?」
「あぁ〜そうだったねぇ〜・・・・やっぱりその件はナシに・・・・」
「だめ!!!!」
(まぁいいか。その内慣れてくると思うし。《い〜のかな・・・》)
「いまから作ろう・・・。」
「期待してます。」
「本当???本当だったらおいしーのを・・・・あ!(つられそうになった・・。)おいしーのを作らないよ。」
「えぇぇぇぇ〜?!・・・やっぱりおねえさんの仕事をします。」
「!!本当???」
「やっぱりうっそ〜。」
≪プチッ≫
「あっ・・・・」
これで更正したのかしてないのか。
<おわり>
《あとがき》
こんちゃすわん〜!!(こんにちわですよ〜)鰍です。
今回はいじワルな妖精を書いた(打った)わけですがっ!
ど〜だったでしょう。あとで感想などいただけるとうれし〜ですが。
私の親友も鰍につられて(?)小説を書き始めました。
それからこの頃レモンの天然水が発売されたみたいですね〜
お母さんが買って来たので飲んでみたらすごいおいしかったです〜!
みなさんも飲んでみてはいかが。では。
鰍でした。