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「観測入力→記簿作成→計算簿作成→調書作成」   著者 丸測
太陽による方位角観測セオドライト方法 
「SUNPROプログラム」は、快晴時はもちろんのこと、時々にしか顔を見せない太陽の観
測にも対応できる作業方法と計算のプログラムです。弊社では1988年からこの方法を研究
しておりますが、不都合はありません。
従来の方法では観測時刻の制約(「日出後2時間、日没前2時間以内の大気による影響
が無い時、速やかに観測する」、または、「9時から15時の間の観測を避け、10分間以内
に観測する」)があり、実際の現場ではほとんど不可能なことです。その制約を無視したり、
観測に時間がかかった場合は、方位角の計算結果の値が揃っていたとしても、本当の方位
角とは一致しておりません。これは、太陽の方位と時刻の関係は正比例していないため、
観測の読定値の中数をとるのが不合理なのです。
 そこで、観測時間の短縮により、より良い観測結果が得られる方法として、「SUNPROプロ
グラム」を提案いたします。これは、基準点測量の方向観測法にて観測します。視準につい
ては、太陽は移動しているが無限遠にあるため、方位標との観測の重みは同じと考えまし
た。
1分間の晴れ間が2回あれば1対回の観測ができます。(日影のためならば最適です)
観測者にプレッシャーの掛からない測定方法です。
観測精度を維持した安価な方法としてご支持頂けますようお願い申し上げます。
【SUNPROの太陽タイヨウ水平スイヘイカク観測カンソク
1. 観測カンソク方向ホウコウ観測カンソクホウオコナいます。
 観測カンソク短時間タンジカン(1フンカンクライ太陽タイヨウ両側リョウガワ観測カンソクするため、太陽の中心の時刻と角度の
中数チュウスウを求めることができます。
年間ネンカンツウじて、その差は10″以内である。
10〜14観測カンソクノゾけばそのは2″以内イナイである。
南中ナンチュウ前後ゼンゴはそのいが条件ジョウケンワルい。(チュウ鉛直エンチョクジク誤差ゴサ太陽タイヨウ移動イドウ速度ソクド
30ビョウカン観測カンソクすれば、スゴいことになるかもれません。
0.5対回で方位角を計算できるのが特徴です。
対回ツイカイ観測カンソク (4キュウ基準点キジュンテン測量ソクリョウジュンずる方法ホウホウ
@ 望遠鏡 方位標を視準
A 時刻と太陽の右を視準
B 時刻と太陽のヒダリを視準
C 望遠鏡 時刻と太陽のミギを視準
  D 時刻と太陽の左を視準
E 方位標を視準
(A+B)/2することによって、太陽タイヨウ中心チュウシンとする。 サンプル
直立チョクリツしているフト円柱エンチュウ中心チュウシンまでの角度カクド測定ソクテイするのとオナカンガえです。
2. 水平スイヘイカク観測カンソクにおける注意チュウイ事項ジコウ
望遠鏡ボウエンキョウセイハン測定ソクテイしても消去ショウキョできない鉛直エンチョクジク誤差ゴサがでるため、作業サギョウマエには水平スイヘイ
気泡キホウカン調整チョウセイ観測中カンソクチュウ太陽タイヨウ方向ホウコウでの気泡キホウトク注意チュウイする。
参考サンコウ 鉛直エンチョクジク誤差ゴサ補正ホセイ方法ホウホウ                              
   
  気泡キホウカンは、視準シジュンセンタイ望遠鏡ボウエンキョウセイのとき左側ヒダリガワ目盛メモ数字スウジダイ望遠鏡ボウエンキョウハンのとき  
  ショウとし、気泡キホウカンみは、気泡キホウ左端ヒダリハシ右端ミギハシみをとる。すなわち、  
  l ,  r 望遠鏡ボウエンキョウセイのとき、気泡キホウ左端ヒダリハシ右端ミギハシ  
  l' , r' 望遠鏡ボウエンキョウハンのとき、気泡キホウ左端ヒダリハシ右端ミギハシ  
  μ 気泡キホウカン感度カンドビョウ単位タンイ  
  h 視準シジュン目標モクヒョウ高低コウテイカク  
  Δα 補正値ホセイチ  
  とすれば  
  Δα = (1/4)*((l+r)-(l'+r'))μtan h  
   
  基準点キジュンテン測量ソクリョウ実際ジッサイ土橋ドバシ忠則タダノリチョヤマウミドウ 昭和ショウワ42ネン発行ハッコウ)より              
よって、気泡キホウカン感度カンドが30″のセオドライトで気泡キホウが1/2目盛メモりずれた場合バアイ補正ホセイリョウ
  視準シジュン目標モクヒョウ高低コウテイカク 補正ホセイリョウ 東京トウキョウ
  0 ヒダリヒョウのとおり、観測カンソクには
  冬至トウジ南中ナンチュウ  31° 9 気泡キホウカン調整チョウセイ重要ジュウヨウです。
  春分シュンブン南中ナンチュウ  54° 21
  夏至ゲシ南中ナンチュウ  78° 71
3. 観測カンソク回数カイスウは、目的モクテキによってご判断ハンダンクダさい。0.5対回ツイカイから3対回ツイカイまで計算ケイサン可能カノウです。
観測カンソクトキ測定ソクテイ
1. 時計トケイはスプリット表示ヒョウジ機能キノウソナえたものがいとカンガえております。
時刻ジコクは、観測者カンソクシャ測定ソクテイしたほうがいでしょう。
2. 時刻ジコクは、0.1ビョウ単位タンイ測定ソクテイコノましいのですが、1ビョウ単位タンイ場合バアイでもかまいません。
目的モクテキ精度セイドによってめてクダさい。
3. 時計トケイ時報ジホウ比較ヒカクしてクダさい。注:1秒間に角度60”以上イジョウの差がでる時期もあります。
参考サンコウ測定ソクテイ時刻ジコクが1秒間ビョウカンずれた場合バアイ水平スイヘイカド
時期ジキ 南中ナンチュウ時刻ジコク 時間ジカン秒間ビョウカン水平スイヘイカド 計算ケイサン使ツカわれた経緯度ケイイド
春分シュンブン 11:48:21       26       東経トウケイ 139°44′29″
夏至ゲシ 11:42:42       65       北緯ホクイ 35°39′28″
秋分シュウブン 11:33:34       26       (2006ネン東京トウキョウ
冬至トウジ 11:39:22       16      
  夏至ゲシの9/15   11″ / 10″    
計算ケイサン
公式コウシキ球面キュウメン三角形サンカッケイゲンシキ」によって方位角ホウイカクモトめておりますので、従来ジュウライどおりです。
ちのプログラムでサンプルの計算をおタメクダさい。
【SUNPROでの実測ジッソク結果ケッカ
同一ドウイツ測点ソクテンから同一ドウイツ方位ホウイヒョウテンカン距離キョリ120mクライ)を観測カンソクした結果ケッカ
  観測日カンソクビ 概略ガイリャクコク 時計トケイ 方位角ホウイカク バイカク 観測カンソク 備考ビコウ
1 2005.03.07 14:40 1ビョウ単位タンイ 208-17-23 7 7 2対回ツイカイ観測カンソク
2 2005.04.08 12:30       208-17-36 16   0        
3 2005.04.08 14:50       208-17-12 2   2        
4 2006.03.20 08:30 0.1ビョウ単位タンイ 208-17-13 7   9   3対回ツイカイ観測カンソク
5 2006.03.22 08:30       208-17-18 20   4        
6 2006.03.22 09:20       208-17-16 4   3        
備考ビコウ ソク トプコン GTS-310U(10ビョウみ、気泡キホウカン感度カンドは1目盛メモり30W)
時計トケイ CASIO960(スプリット測定ソクテイ機能キノウき)
観測者カンソクシャ 1メイ
時計トケイカカリ なし(観測者カンソクシャ測定ソクテイ
手簿シュボシャ なし(観測者カンソクシャ記帳キチョウ ページ先頭セントウモド
観測方法の参考資料
基準点測量の実際:斎藤暢夫著(オーム社 昭和30年発行)
基準点測量の実際:土橋忠則著(山海堂 昭和42年発行)
北極星・太陽による方位角測定の実際:太田晃著(日本測量協会 1983年発行)
計算のための資料
理科年表:東京天文台編集(丸善 平成17年発行)
横浜市港北区綱島東4-5-2
  
丸測 電話 045−546−7749