DISNEY   LIFE

1998年11月18日(水)曇り
星をも降らすミッキーのキス!ミッキー70thバースデー

11月18日、それはもちろん、我らがミッキーが誕生した日である。さらに今年は70年という節目の年、さらにパークは15周年、おまけにこの日未明は、なんと獅子座流星群が見える夜だったのである!自分の誕生日に星を降らすだなんて、ミッキーったらなんてキザな演出!記念すべき70th、そして15th、その1日は星降る夜から、始まったのである。その18日になったばかりの深夜0時、私は同じくミッキー大好きな友人Mちゃんの車を自宅前で待っていた。彼女の運転する車で、パークに行こうという計画である。朝5時くらいに着く予定で、高速を使わずに走るため、このくらいの時間に出発するのだ。しばらくして、Mちゃんのマーチが登場。母のカーニバルミッキーをお供に助手席に乗り込み、いざパークへ!運転は往復とも彼女だが、私も寝てるわけがなく、車内はすでに大盛り上がり。パークのCDをかけ、パークで私たちを待っているミッキーに思いを馳せつつ、時折横切る流れ星に喚声を上げる。・・・が、「私は見れないんだよ〜」そう、運転してる彼女には助手席側にばかり降る流星は見れないのだ。が、しかし!次の瞬間、流星がなんと車のフロントガラスを横切った!「見えた、見えた!!」言ったとたんにコレである。きっとミッキーの魔法だよ、ということになり、2人で「ミッキーありがとう!」なんて勝手に感謝しつつ、車は星降る夜をパークに向け、走り続けたのである。流星群の中をひたすら東に向かう青いマーチ・・・もううっとりなシチュエーション、バースデーに向けての高揚は高まるばかり、てな感じであった。

深夜のゲート バースデーの朝焼け
駐車場のゲート・・おはようございます〜 朝焼けのパーク・・ミッキーもマウササイズやってるころ?

なんやかやあって、パークに着いたのは午前5時を過ぎていたが、難なく駐車場に入ると、いるわいるわ、すでに車がワンサカと。最前列を占めているのはキャンピングカーが多かった。いいな、ゆったりと寝てるんだろうな、いいもーん、なんて私たちは狭い車内でしばし仮眠を取る。すでにTDLへ向かうゲート前にシートをひいている人もいたがさすがにあんなとこで寝たら凍えるので、次第に増える人々を気にしつつ熟睡。見れば周りの車も、みんな寝に入っている・・ミッキーのBDのために、お互いお疲れさまである。さて、午前7時近くになり、トイレに行ってみると、今起きましたみたいなお母さんや、お姉さんたちが歯を磨いたり、顔を洗ったりして大混雑である。うわぁ、みんな慣れてらっしゃる・・と気後れした私は車内で化粧を直し、Mちゃんを起こしてゲート前に旅立った。

そして、開園である。と、いつものところにトゥデイズ・インフォがない?!ええ?ミッキーのBDにないワケない・・と、即メインストリートハウスに行くと、「ひとつのグループにつきお一つ限り」とキャストが必死に群がるゲストに対応している。うわぁ、大変だぁ・・ホントは使う用と保存用と2コ欲しかったのだが、1コだけもらい、そのままスルーでロッカーへ(笑)。だって折ったりしたらイヤだもの!おかげで綺麗な状態で保存できた。さて、15周年に来たのが初めてというMちゃんのために、しばしワールドバザールをうろつく(思えばこれが敗因であり、勝因であった)。と、ミッキー!!ミッキーがいるではないか!しかし彼はちょうどバックステージに帰るところであった。「ああ、待って、ミッキー!!」大勢のゲストをゾロゾロ引き連れ、名残惜しそうにも帰るというとき、なんと花束を渡したゲスト(しかも男の方のように見受けた)が!「うわ!花束もらっちゃってるよ!」それを持って、ミッキーは帰っていった・・ああ、私も何かプレゼント持ってくればよかった!そこでMちゃんと後に考えてあることをするワケだが(笑)。とにかく、朝一番にミッキーにおめでとう!と言葉を投げかけられて、ちょっと幸せであった。しかしこれからの幸せは、こんなモンでは済まなかったのである(^^)。

が!その前に、過酷な試練が我らを待ちうけていた。ビバ!マジックは当然夜の回、18時からのを見るつもりであったが、すでに超超長蛇の列!!「うそでしょう?!」「だってまだ10時前だよ・・・!」まさに、地獄の8時間待ちが、始まったのである・・今から並んでも、果たしてシーティングエリアで見られるのか不安であったが、そうこうしている間にもどんどん後ろに人が増える。「・・覚悟しよう・・」ああ、ワールドバザールを見てる場合ではなかった・・と思うのだが、すべては結果オーライなので、これも運命だったのだろう。幸いにも2人なので、交代で買い物やらに出掛けられる。待っている間に、パレードも見れるし、ビバ!マジックの昼の回だって見れるし・・と、おや?!ビバマジのラストに、ミッキーをお祝いするシーンが!なんせトゥデイズ・インフォは開く前にロッカーに入れたから、そんなシーンがあるとは知らなかったのである。ちょっと明るいテンポで「ハピバースデ、ミッキー♪」なんてみんなで歌ってる。うわぁ、これなら8時間だって待っちゃうわ、楽しみ〜!

ハッピーマウスデー・アート おめでとうミッキー&ミニー
Happy Mouseday Art おめでとうミッキー&ミニー

さて、この日は午前10時より、1118組2236名の選ばれしゲストたちによって、ミッキーに地上絵がプレゼントされたのである。(だから、駐車場が使えないエリアがあったわけだ)その様子が、パーク外の駐車場に作られた特設大型ビジョンにて、エンドレスで放映されていた。たまたまホテルに用事があってパークを出た私は、まさにたまたま目にすることができたのである。うわぁ、知らなかった、ラッキーだ・・!ビジョンを写真に収める姿はかなりヘンな人であったろうが(笑)。

蒸気船ウィリー 変身! カーニバルミッキー
蒸気船ウィリーから・・ ニョロ〜ッと帽子が伸びて・・ カラーになり現在のミッキーに

地上絵の変化する様子が映し出されていたが、それにしても見事である!ホントに今日集まった人たち、素人なの?ってくらいの出来だ。フロートの上から見守るカーニバルミッキーとミニーも大喜び。モノクロの蒸気船ウィリーのミッキーの下に1928の文字。そしてウニョ〜っと帽子が動き、パーッと一瞬でカラーのカーニバルミッキーに、文字も1998に早変わり!これはすごい、素晴らしいプレゼントだ。

夕闇 ウォルトとミッキーは何を見る
夕闇に浮かぶキャッスル パートナーズ↑がワールドバザールとツリーを見守る

さて!ついに18時が近くなる。いよいよ待ちに待った、夜の回のビバ!マジックである・・が。私たちがシーティングエリアに案内されたころには、すでに満席の状態。ええええ〜〜?!ここまで待ったのに!ど・どうするの?!すると、キャストが普段なら立ち見であるサイドの席を、空けてくれていた。「よかったら、こちらに・・」横からとはいえ、最前列である!「行きます、行きます!」よって、横からの視点ではあったが、なんとステージと自分との間に、何もさえぎるものはないという状態に!ああ・・・8時間待っていてよかった・・・。この日、ミッキーのBDということで、パレードは、とにかくミッキーは絶対写真に収めようとしていた。もちろん、ビバマジもである。オープニングの蒸気船ウィリーのミッキーを見ていて、ああ、ちょうど70年前の今日、このミッキーがデビューしたんだ・・なんて思って感慨に浸る。すべては一匹のネズミから始まった・・まさに、70年前の今日!11月18日、今日なんだ・・・なんて、もう胸はいっぱいである。そしてパークは15周年!ああ、なんて日なの・・なんて、感動しまくり。オープニングのキメのミッキーを撮り、ファンタジアのミッキーを撮り、ダンボとの2ショットを撮り・・・あとミッキーの出番はファーストフィナーレまでなかったのだが、実はチェルナボーグのあの闇の中に浮かび上がるグリーンのシーンが大好きで、ついつい、このシーンを撮ってしまった・・・ら!!なんと?!急に私のカメラがキュイーン・・と巻戻しを始めたではないか!!えええ?!あと20枚以上あるのに?!なんで?!なんでぇ・・・?!はっ、まさかすべてミッキーで埋めなかった、悪役なんぞにうつつを抜かした私を怒っているの、ミッキー・・・そんなぁ・・ああ・・・しかしすべては後のまつり。原因不明の巻戻しをされてしまったフィルムはもう使えない。しかも、予備のフィルムを持ってないときた!APSだったから、周りの人にフィルムを分けてもらおうにも持っていないだろう、ああああ・・・!私のばかばかばか・・・天国から地獄に突き落とされた私をよそに、昼間見たようにバースデーのシーンが始まる。ケーキの上に瞬間移動したミッキーが、そのまま上にいる。そして・・あれ?!アンバサダーが出てくる・・おいおい、昼間にはいなかったのに!なんと、夜の回だけの特別バージョンであった!さらにミッキーのバースデーを記念したトリビュートアルバムを作ったアーティストたちまで出てくるではないか!!ひゃああ・・・!「きゃああああ・・・!!」そうだった、Mちゃんは浅倉大介の大ファンなのであった・・・。しかもここは最前列。ほかにアルフィーやら杏里やら、ル・クプルやら・・あああ、なんで動かないの私のイクシーちゃん!!きいい、悔しすぎる・・・!せめて・・と、目をカッ開いて(笑)、大声でアーティストたちと一緒にハッピーバースデーを歌ってやった。キャラクターたちも大勢、ステージは大賑わい。さらに「記念写真を、どうぞ!」みたいに、「まずは左の方!」と、なんと左、正面、右と3方向を向いて記念撮影させてくれたのである!私たちは右の方にいたのだが、あああ!いっせいにみんなこっちを見てるわ!!・・動け私のカメラ・・・心で泣きながら、この幸せな瞬間をしかと胸の中に写し取った。くぅ・・・今だに、カメラの突然の巻戻しの原因は不明である。ただひとつ分かったのは、悪役はやはり憎むべき存在であるということだ・・。ああ、それにしても、まさかアーティストたちが来るとは、予想もしてなかった・・・本当にビックリした。最高の、バースデー・ビバ!マジックであった・・・カメラが動いてたら、もっとね・・・(涙)

HappyBirthday!Mickey!
Mちゃんにもらった、唯一の写真・・ミッキーの左が浅倉氏、右はアルフィーである
TDLの15歳をお祝いするバースデーケーキがそのまま
ミッキーをお祝いするケーキになるだなんて、素敵(^^)

アーティストたちからは、トリビュートアルバムのレプリカが送られた。「今夜、ミニーと聴いてください」なんていうコメントを受けて照れるミッキー、そしてミニーは恥ずかしがって顔を仮面で隠す(^^)。かわいいなぁ、君たち・・・。さて、我々もミッキーに直接おめでとうを言いに行かねばなるまい!スターライトマジックをキャッスルかぶりつきで見たあと、早足でミッキーの家に急ぐ。なんと、ミートミッキーの列がデイジーのワゴンよりも長く続いているではないか!うわぁ、さすが大スターのバースデー・・・しかしめげてる場合ではない、並ぶ!1時間半待ちなんて、昼間の8時間に比べればワケもないのである。そして、後から気付いたが、私たちのちょっと後ろで、もう列には並べなくなっていたらしい(閉園時間を過ぎてしまうため)。これまたラッキー。実際、私たちがミッキーの部屋に案内されたのは、すでに閉園の10時を過ぎ、もう10時20分近かった。ああ、ついにミッキーとご対面・・・ミッキーは、ファンタジアのコスチュームであった!私たちは、グループの一番手である。ここで、Mちゃんと企んでいたことを実行!「せーの」で、「ミッキー、お誕生日、おめでとう〜!!」・・・と、2人でハモッて(笑)、手振りつきで、言ってみたのである!ああっ、なんとミッキーがうわぁ・・とすごいリアクションをしてくれて、照れて部屋のスミまで行ってしまった!(笑)かわいい、かわいいじゃないかミッキー!ひとりずつ写真を撮ってもらうということで、まずは私とミッキーの2ショット。「こちらに来てください〜」というキャストの指示を受け、場所を移動するときに、ミッキーの衣装の長い裾をちょっと踏んでしまった!「ああ、ごめんねミッキー!」思わず謝ったが、ミッキーは「いいよ」って感じでリアクションしてくれた(優しい・・)そして、鏡の前で身だしなみを整えるふうに、帽子をチェック(かわいい・・)。私もミニーのカチューシャを直すふりをし、ミッキーと顔を見合わせ「オッケー!」てな感じ。ああ、なんて幸せなんでしょう、なんとミッキーが「腕を組もう!」とばかりにこちらにヒジを向けてるではないか!「いいの?」と聞くと、ミッキーはいいよ、とばかりにうなずく。ああ・・お母様、私は幸せ者です・・なんてミッキーの腕にヒシとつかまり、撮ってもらったのがプロフィールのページにある写真である。ああもう、来て良かった・・と「ミッキー、ありがとう」とお礼を言うと、ミッキーが手を出してくる。握手!ああ、ミッキーの方から握手を・・と感激して握手すると、なんとミッキーが私に抱きついてくるではないか!きゃあああ・・!!ミッキーが、ミッキー自ら・・・!!なんてパニック状態でミッキーをギュッと抱きしめる。と、ミッキーが突然、私にチューを!!!うわ、うわ、うわぁぁぁああああ・・・!!!ほっぺたに、ミッキーの唇の感触が・・!!柔らかくて、チュッと音がする、ああ、今でも忘れられない感触である・・キスというより、カプッと食べられた、という感じではあったが(笑)。握手され、それどころか抱きしめられ、あまつさえキスまでぇ・・・!!!もうどっちの誕生日なんだか分かりゃしない(笑)。これ以上ないってくらい愛され、もう私はメロメロ、フラフラ、ああ、ミッキー・・・とろけまくり、溶かされまくりで、おぼつかない足取りでミッキーの家を後ろ髪引かれるように後にした。うわぁああ・・なんて日なんだ、ミッキー、これ以上私を夢中にさせてどうするんだ!(笑)ミッキー〜〜!!!・・・

時間はもう夜10時半。思えば、私たちのグループが最後であったかもしれない。なぜあんなに愛されたのか、いろいろ考えてみたが・・バースデーの日の最後のグループであったということと、あともしかしたら・・・ミッキーは私がミニーのつもりで来たと思ったのではなかろうか??ミニーのカチューシャをし、さらに赤いミニスカートに黒いタイツ・・・自分でも「なんちゃってミニー」とか思ってた(笑)のだ、本当にそう思われたのかもしれない・・。以来、この服はミッキーと会うときの「勝負服」となるのであった(爆笑)。冬の間は、この服ばかり着ていくことになりそうだ。

ミッキー70thバースデー・・・よもやミッキーにキスされて終わろうとは、夢にも思わなかった・・。駐車場を出たのは11時過ぎであったが、もう私はミッキーのことしか頭にない(笑)。「ああミッキー、ミッキー〜〜・・・」などと抜かしまくり、Mちゃんはウンザリであったろう、すまない(^^;)。実は体力的に2人ともヘロヘロであったのだが、途中ファミレスの駐車場で仮眠をとりつつ、なんとか朝方、無事に帰って来れた。疲労でボンヤリしつつ、頬にはミッキーの唇の感触・・・(笑)。ああ、行ってよかった・・・史上最大の幸せを感じつつ、幸せな眠りに入ったのだった・・・実は、ここまでミッキーに‘堕ちた‘のは、この日が境なのでは・・と思う。この日以来、今までミッキーラブ度80%だったのが、突然200%になったようだ。ミッキーにおめでとうを言いに行ったはずが、ミッキーに愛されて帰ってきて、すっかり虜になってしまった・・が、これも奴の策略に違いない(笑)、くう、やるな、ミッキー・・喜んで罠にかかってやろう・・(笑)こうして、彼の70thバースデーは終わった。この夜、初めてミッキーのぬいぐるみを抱いて寝た。・・が、私はぬいぐるみバッジ以外のミッキーのぬいぐるみを持っていないことに愕然とした!(このときのぬいぐるみは、ホームストアのコック姿のスタンディング・・スタンディングの感触はカタイ)スタンディングではなく、ぬいぐるみが欲しい!そして、悩んだ末に、ミッキーのぬいぐるみを迎えるためだけに12月に行くことになるのだが、それは次のページで・・・
とにかく、星降る夜に最高の想い出を抱え、ミッキー70歳バースデーは、幕を閉じたのである・・・


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