DISNEY   LIFE

1999年のその他の想い出の日(1)

1999年3月28日(日) 晴れ
かっ飛ばせ高速!パーク滞在時間最短記録樹立

何もやってないよ〜

この日、思えば仕込みは十分だったのだ。のどかな日曜日の朝、まどろんでいた私の隣りの弟の部屋には、弟の友達の女の子が2人遊びに来ていた。どうやらノートルダムの鐘のLDを観ているらしい。朝っぱらからディープなものを見せるねぇと思いつつ、ゴロゴロしていると、弟が「ファンティのCD貸して」と言ってきた。去年のクリスマスのときにも借りに来たっけなぁ、そんなに好きなら自分で買えばいいのに・・と思いつつも、「コレも持っていきな」と、カリエンテ!カリエンテ!のCDと、「ミッキーが見せます!」の15周年ビデオ、ビバ!マジックのビデオも貸してやる。隣りの部屋は大盛り上がりだ。良きかな・・と満足して2度寝。午後3時過ぎ、ノロノロと弟と、女の子たちと遅いブランチを食べる・・と、弟が切り出す。「姉ちゃん、これからヒマ?」「え?今日はバグズ・ライフ見に行こうかなと思ってるけど、なんで?」「・・・ディズニーランド行かない?」はぁぁぁぁ???!「なんだか急にファンティリュージョン見たくなった」おいおい、今何時だと思ってるんだよ、ここは静岡だぞ?!「高速飛ばして行けば、間に合うかも・・」ああ、コイツ本気だ!!行くよ、行ってやるよ!「本当に行くの?!」という彼女たちも車に詰め込み、ものすごいテンションのまま、弟の運転するシルビアは、東に向けて出発した。時間は午後4時をまわっていた。「せめてあと1時間早く言いなさいよ」とか言いつつも、車内はかなりの盛り上がり。なんせファンティリュージョンを見るためだけに、高速をカッ飛ばしているのである。弟と私のディープ(そんなんでもなかったけど)な会話に、「何なのこの姉弟!」とあきれられつつも(笑)、ファンティはどこで見る?なんてワクワクである。・・・が、しかし。「渋滞だぁ・・・」最悪。ひどい渋滞にひっかかり、時間だけが刻々と過ぎていく。「トゥモローランド側だったら間に合うよ」から「ああ、ミッキーはもう無理かも・・」になり、「でもミニーは見れるよね」になり、ついに「ああ〜〜!!ミニー、行かないでぇ〜〜!」となる。時間は午後8時20分。「・・・終わったね・・・」よぉぉぉぉぉやくパークの駐車場に着くも、時すでに遅し。かわいそうに弟は、渋滞に疲れつつ、パークまでドライブしただけに終わった・・かに見えたが、ここで花火が!「ファンタジー・イン・ザ・スカイ」である!なんとか花火だけはパーク外から見ることができた。・・・が、ここまで来ておいてホントに何もないのでは目も当てられない。というわけで、年パスを持っている私が中に入り、バケツ入りポップコーンを買ってくることになった。所用時間、10分。15周年最終日以来のインパークは、エントランスからポップコーンワゴンまでとなった。・・・こんなんアリ?!夕方思い立ち、その勢いのままファンティを見れたらどんなに最高だったか・・・しかし渋滞には勝てない。パーク外のキャリッジハウス・リフレッシュメントにてドーナツやらアイスやらを買い込み、彼女たちはプロムナードギフトで買い物もして、さっさと帰途に。うーん、本当になんだったのだ、一体!(笑)

パーク滞在時間10分というのはあるにしても、その行き帰りに6時間近くも使ったなんて、まったくアホな姉弟である。でも「ミニーーーッ!」と叫びながらハンドル握る弟には爆笑だった・・・普段、キャラクターには全くと言っていいほど関心示さないのに!私も私で、スタマジのためにいつも捨てていたファンティが、たまらなく見たくなってしまい、改めてファンティはいいなぁ、と思い知らされた。でも私は10分でもインパークできたけど、弟たちは、ホントに外観を見に行っただけである。親にはさすがにTDLに行ったなんてバカなことは言えず、「富士五湖に行った」ということにしておいた。ああ、素敵な富士五湖でした!・・・今度からは午前中に思い立てよ、弟!!

1999年3月30日(火) 曇りのち雨
光の庭に 落つるしずくの 美しさ

たった10分のインパークから2日後、私は小学6年生のいとこの女の子と、パークにいた。春休みで、名古屋からうちの方に遊びに来ていたのだが、「ディズニーランドに行きたい!」という彼女の願いを、「私が連れていってあげます」という形でかなえてあげることになったのだ。(母は、「あんたが行きたいからじゃないの」と言ったが、その通りです)まんまと仕事の休みをもらい、いざ2人でパークへ!小学生を引率するのはさすがに初めてだが、なかなか彼女はしっかりさんで、それでいてやっぱり子供であるのが面白かった(^^)。行きたいところ、買いたいもの、何でも言ってちょうだい〜♪トイレもすぐ案内するわよ〜♪てな感じで、それはそれは楽しかった。お前が楽しんでどうするんだ、という気もするが、彼女も楽しんでくれたようだ。春休みのため、すごい混雑ではあったが、フィールにフィエスタ、ディズニーカーニバルを押さえつつ、アトラクションも7〜8個体験、残すはファンティリュージョンである!これは絶対見せてあげたい・・・最前列にシートをひき、待つ・・も、ポツポツと雨が!うそぉ・・、中止にだけはならないで、ついでにメタモルフォーゼもちゃんとやってくれ(要するに完全バージョンを見せてくれ)・・と祈ってるうちにパレードはスタート。私が彼女のためにとった位置は、ウェスタンランド、もちろんミッキーの正面であった。ここでミッキーが止まってくれれば、メタモルフォーゼをやるということなのだが・・・と、止まった!やったぁ!と2人で喜ぶ。雨はどんどん激しくなってくるようだったが、おかまいなしだ。まるっきり小学生コンビのように、2人でミッキーに騒ぐ。そして、気付いたのだが、ちょうど地面が雨で濡れて、フロートの光を鏡のように写しているではないか!なんて綺麗なんだろう、雨の中のファンティを見るのは初めてだったから、本当に感動した。

ハッピーエンディング アリエルとエリック

まるで、地面を境に、もうひとつのファンティリュージョンがそこにあるかのようだ。雨に打たれっぱなしではあったがこんなシチュエーションはなかなか見られない(普通は中止だから)。こんな天気なのに決行してくれて、さらに普段と違った美しさを見せてくれて、本当に感謝だ。ちなみに、トゥモローランド側では、もうメタモルフォーゼはせず、通過バージョンだったらしい。出発地点側で見ていてよかったぁ・・。
雨に濡れた地面が作り出すもうひとつのファンティリュージョンを堪能したあとは、ミートミッキーである。ミッキーを真ん中に3人で記念撮影するサマは、とても10歳以上離れてるいとこ同士には見えない(笑)。小学生に「ミッキーを見ると人格が変わる」と言われた私はどうしたら!(笑)でも事実だから仕方あるまい。私としても、久しぶりにアトラクションとレギュラーショー・パレードを満喫できて、本当に楽しかった。1日じゃ足りない!なんて騒ぎながら。小学生を引率どころではない、まるっきり友達のように、一緒に楽しんでしまったのである。まさに世代を超えて楽しめる、ファミリーエンターテイメントの精神が生きるパークって、こういうことなのだね!

それにしても、特別なイベントが何もないパークって、久しぶりな気がする。それはそれで、十分充実しているのだけど、もう少ししたらドナルドが暴れまわるんだねぇ、その嵐の前の何とやら、である。ワールドバザール入り口の看板も、ただ「Welcome」とあるだけ(淋しい・・・)、トゥデイズ・インフォメーションもキャッスルをバックにミッキー・ミニー・ドナルド・グーフィーがいるもの。これが通常バージョンなのね・・でもフルカラーである。なんとぉ・・・昔は(といっても10周年のころからのものしか持ってないけど)通常バージョンはカラーじゃなかった(^^;)。もっとページが少なくて薄かったし、今のトゥデイズ・インフォは豪勢だなぁ・・。だからこそ、行くたびに集めてしまうのだけど(^^)。そうそう、15周年から配り始めたレストラン・インフォメーションは、友達に「どこで食べたい?」と聞くときに重宝!季節ごとにバックが変わってたのがいい感じ。バンケットホール風にトランプの柄だったり(^^)。
ミッキー←このミッキーは、フォトエキスプレスのイラストである。何のイベントもやってないときには、このミッキーを入れてくれるのだね。パークで現像して、帰りの新幹線の中で2人で見ながら想い出を反芻していた・・が、そのうち2人とも爆睡(笑)。

帰ってからも、彼女とは時々手紙をやりとりするようになった。叔母さんの話だと、彼女はディズニーに「ハマっちゃって、ハマっちゃって」すごい変貌ぶりらしい。・・私のせいでしょうか、やっぱり(笑)。手紙にも、中学生になって部活が忙しいため、次にパークに行けるのは卒業後らしいが、そのときは「ホテルに1週間泊りがけで行くので、よろしくお願いします」と書いてあった。そのころはTDSが出来てるね、いいよ、TDSも案内してあげるから楽しみにしてなさい!・・という返事を送っておいた(笑)。というわけで、彼女との次のインパークは3年後である。そのときのために、TDLもTDSもくまなく遊び尽くして、ディズニー漬けな1週間を過ごさせてあげようと思う(^^)。今からお姉さん、楽しみで仕方ないよ(笑)。


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