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【幸せに生きる第1条件:決定する権利】
デカンショデカンショで半年暮らす アヨイヨイ あとの半年ねて暮らす ヨーオイ ヨーオイ デッカンショ
デカンショ節は、兵庫県篠山市を中心に盆踊り歌として歌われる民謡であり,学生歌としても広く歌われたそうです。学生歌という経歴を持つことから,かけ声の「デカンショ」は、「デカルト」「カント」「ショーペンハウエル」の略であるという良く知られた説もあります。そのショーペンハウエルが冗談か皮肉か分かりませんが,ある問に答えています。
「男と女とどちらが賢いと思いますか」と問われて,ショーペンハウエルは「もちろん,女ですとも。だって女は男と結婚します。だが男は女と結婚するんですからね」。
誰と結婚するか,それは自分が決めています。かつては,政略結婚という言葉があるように,結婚する本人以外が決めることもあったようです。お見合いという端緒から結婚に至ることもありますが,決断するのは自分です。
人生は選択に対する決断の連続です。今日のおかずは何にしようか。自分の思うように決めることができれば幸せですが,そうでないときは不幸せです。朝寝ていたいのに起きなければならないという苦渋の決断を迫られることがありますが,それでも,嫌々ながらも結局は自分で決めています。
1858年のリンカーンの演説では,「自分から分かれた家は成り立たない」と述べて,連合国家としての合衆国はすべて奴隷州になるか,あるいはすべて自由州になるかを選択すべきとしました。slavery(奴隷であること)という言葉の対義語はfreedom(自由であること)です。対義を簡単に表現するために,決定権の有無と考えることができます。
ワタシが幸せに生きていく第1の条件は,「ワタシのことはワタシが決める」ということです。その「ワタシの決定権」を保障する形として自由が想定されています。個人の決定が具体的に実現されるかどうかは置いておくとして,先ずは決めることが尊重されています。
(2014年10月13日)
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