*** 子育ち12章 ***
 

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「第 53-03 章」


『子育ちは 微笑み交わす 人がいて』


■子育ち12幸福■

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『子育ち第3幸福』

【自分から絶対に微笑まない人はただのバカ者】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の方位構成となります。
 この版では,子どもたちが幸せに向かって育っていくことを願って,タイトルとして「アランの幸福論」に語られている言葉を選択し,子育て羅針盤の視点で考えてみることにします。

《幸福であるために》
 笑う門には福来たる,という諺を持ち出して,人を励ますことがありませんか。意味は文字通りで,いつも笑い声が溢れる家には自然に幸運が訪れてくる,だから,明るく朗らかにいれば幸せがやってくるということです。そこで,悲しいことや苦しいことに直面していても,希望を失わずに笑っていようとすれば,幸せがやって来るという励ましになります。もしも,子どもたちの笑い声が聞こえなくなった地域にいると,どことなくうらぶれた感じがしてきます。
 人のつながりは安心という気持ちの上に紡がれます。例えば,乾杯は安心であることを確認し合うセレモニーです。安心すればホッとして口元の緊張がほぐれて,微笑みが漏れてきます。微笑みは安心しているというメッセージを表明するので,相手に対して信頼しているという思いを届けます。信頼されたら,相手も微笑み返しで応えざるを得ません。逆に,緊張してムスッとしていると,相手もムスッとしかえしてきます。幸せは,人を信頼するという状況でなければ,訪れてくれません。疑い深い人は不幸せを招きやすいようです。

《幸福になるために》
 子どもから,「お母さんどうして笑わないの?」と言われることはありませんか? キリキリとしかめっ面をして忙しなくバタバタしていると,周りにはピリピリした雰囲気が張り詰めて,ちっとも落ち着きません。子どもは微笑みかけることを封印します。「へらへらと笑うなんて不謹慎」と叱られそうだからです。四六時中微笑んでリラックスしているわけにはいきませんが,忙中閑あり,笑顔でことを成し遂げる余裕を,子どもに向けておくと,子どもは側にいて安心することができます。
 笑いの中には,あざ笑うというものがあります。テレビなどで,いたぶられ役のタレントを笑いものにして,皆であざけって面白がるという場面がよく見られます。そのやり方を学んだ子どもたちは,仲間の一人を無作為に選んで,いじめという楽しみを始めていきます。情けない姿を皆で笑い合うというつながりでしか,人との関係を持てなくなっています。笑いは温かくなければ意味が無いばかりではなく,あざ笑いは下品を通り越して人を不幸に向かわせます。本当の微笑みを身につけさせて,子どもを救ってやりましょう。



 人に求めることを先にする世情となっています。モンスターペアレントという言葉が聞かれるのは,子どもに対して恥ずかしいことです。子どもを守るためにという正義の肥満が,問題を生み出しています。食ってかかっているあなたはどうなの,という問を自分に向ける力量を育てていないからです。七度尋ねて人を疑え,という諺の通りに,先ず自分のことを問い直すことが大事です。微笑みも同じです。微笑みを向けて欲しいと求める前に,こちらから微笑みを与えることが先なのです。

★落書き★

 お使いを頼まれるとき,「あいびき」肉の注文が入ることがあります。スーパーに出掛けると,合い挽き肉の表示がありません。中味を知っているので,なんとか間に合っていますが,表示に2通りあって,迷っています。牛豚ひき肉,豚牛ひき肉,と呼ばれています。どちらの肉が多いかによって決まっているようで,牛肉が多ければ牛豚ひき肉となります。合い挽きでは,なんの肉が合わされているのか分からないので,変更されているとのことです。合い挽きのままでも逢い引きと連想されて楽しいのではと思ったりしていますが!


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