*** 子育ち12章 ***
 

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「第 65-11 章」


『子育ちは 目前の山 歩を進め』


■子育ち12進路■

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『子育ち第11進路』

【向き合う課題に取り組もう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第65版では,数あるマーフィの言葉から,子どもの育ち12の教則として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《向き合う課題に取り組もう?》
 人は外界に適応して生きていきます。就職した学生が,仕事が自分に合わないからとあっさりと退職します。求められる形に自分を合わせるという発想が無く,自分に仕事を合わせようと無謀な望みを追いかけます。世の中が自分に合わせるべきだと神がかっています。仕事を覚えるということは,仕事に合わせた自分を作り出すことです。職歴が人としての存在を証明するのは,どんな仕事ができる人かを提示するからです。自分が在っても,仕事に合わなければ,適応できなくなります。

 社会生活では,あちらこちらで自分を変えることが必要になります。朝眠っていたいのに起きなければなりません。行きたくないのに,学校・職場に出かけなければなりません。しかし,そのことによって,人は社会で生きていく能力を獲得していきます。面倒がらずに,求められることに応えていこうとするアクティブな態度が,生きる力を引き出してくれます。「若いときの苦労は買ってでもしろ」という古い言葉は,育ちのチャンスを逃さないようにというアドバイスなのです。

 子どもが向き合う課題,それは学校の宿題だけではなく,家庭での手伝い,近所の人との関わり,友人関係,あらゆる場面に埋め込まれています。あれこれ都合を考えていると逃避したり先延ばしにしたりにします。なるべくやってみようという意欲が青春の特権なのです。その意欲にブレーキを掛けるのが,失敗したらどうしようという危惧です。「失敗してもいい」と背中を押してやることが,親・大人が受け持つべき励ましです。「ちゃんと安全は見ているから」という大人の覚悟も要りますが!



 学校教育がアクティブラーニングを取り入れようとしています。人は人の中で育つことが知られていました。人とつきあう中で,角が取れて丸くなるということも言われます。自分の中途半端な殻に閉じこもって守りに入っていると,自分を磨くチャンスを失います。学習もお互いに関わり合うことによって,学力が磨かれていくことを,やっと思い出したようです。なぜなら,かつてはアクティブなどとは言わなくても,同じ学習方法を自然に実践していたのですから・・・。

★落書き★

 人の意識,精神,知情意の働き,こうしたものをココロと言います。語源は「凝る+凝る」で,「凝固したもの」の意です。「身体の中にあるもやもやした気持ちが凝り固まったもの」をココロといいます。どこにあるかといえば,頭脳ですが,心臓にあるとしたは中国の影響です。心は心臓の形をそのまま絵にした象形文字です。人間の精神作用を凝集したものが日本語の「こころ」です。こころざしは「心+指し」で,心が向かうところで「志」を当てます。


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