*** 子育ち12章 ***
 

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「第 65-13 章」


『子育ちは 私の望み あなたにも』


■子育ち12進路■

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『子育ち第13進路』

【自分の望みを相手に望もう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第65版では,数あるマーフィの言葉から,子どもの育ち12の教則として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《自分の望みを相手に望もう?》
 人から自分にされたくないことを,逆に自分から人にしてはいけないと言われます。この教えに従っていると,人との関係は閉じていき,孤立していきます。関係を開いていく導きが必要です。それが,人からしてほしいことを,人に向けてするということです。自分がされてうれしいことは,人もうれしいはずです。違った言い方に,人の嫌がることをしなさいと言われます。人がするのを嫌がる面倒なことを引き受けてしてやると,喜ばれるというわけです。喜んでもらえることをすればいいのです。

 寒い日に暖まりたいと望むとき,そばにいる相手に暖まってほしいと望むことができたら,すてきですね。自分がストーブのそばに近くなろうと望むとき,相手を近くに導く気遣いが心を暖めることになります。自分が損をすることになるので嫌だと思ってしまうのであれば,まず自分がストーブの近くで暖まって,適当な時間で交代することもできます。人は「私一人」のことを大事にしますが,「私たち」のことを大事にしようという発想を持つことが幸せへの道の鍵になります。

 好きになって一緒になりたいという望みを,相手に自分を好きになってほしいと鏡のように望んでしまうと,それは相手に自分の勝手な望みを押しつけることになります。相手が思い通りにしてくれないということで刃傷沙汰になることがあるようです。先々でそんな不幸にならないように,子どもの時から押しつけを避ける自制を育てておかなければなりません。人それぞれに望みがあるという当たり前のことを弁えていないと,人との関係を和やかに保つことができなくなります。



 算数の苦手な小学生が,ちょっとでも難しいと感じると「どうせ無理」と,考えるのを諦めていました。ますます苦手になります。あるとき,算数が得意な兄から言われました。難しいと思ったときには「簡単だなあ」と言ってみろということでした。実際にやってみると,その力が分かりました。無理と思っているときは頭が止まっていたのに,簡単と言ってみると頭が働き始めたのです。口にした言葉が心に働きかける力を発揮するのです。無理,面倒くさい,と言っていると,心が自分を閉ざすのです。

★落書き★

 文部科学省が2016年度学校保険統計調査を発表しました。裸眼の視力が1.0に満たない割合が増え続け,過去最高になったそうで,小学生で31.46%,中学生で54.63%,高校生で65.98%ということです。スマートフォンやテレビゲームが普及して,物を近くで見る習慣が身についたことが影響したと分析しています。見える世界が近くに限定されると,思考も狭くなり,心も閉じこもってしまい,器の小さな人間になっていくのではと心配です。


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