*** 子育ち12章 ***
 

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「第 66-04 章」


『子育ちは 視野を広げて 分かり合う』


■子育ち12活動■

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『子育ち第4活動』

【視野の一部に世界を含める】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第66版では,子どもの育ち12の活動として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤としてお伝えします。

《視野の一部に世界を含める?》
 歩きスマホは危ないと注意されても,子どもたちは聞き入れる気がありません。ちょっと痛い目に合わないと思い知ることにはならないのかもしれません。近くばかりを見ているので,視力が衰退しているという実態が報告されています。遠くに目を向けることによって,視力をバランス良く維持できるのですが,片寄った視野生活が無理を強いています。遠くを見ずにいると,視力だけではなく,自分を見失うことになることがあることに注意すべきです。

 井の中の蛙大海を知らず,という言葉があります。蛙は普段狭い世界を見て生きています。そのことに蛙は気がついていません。もっと広い世界があることを,人は知らなければなりません。自分が知っていること,考えていること,していることが,広い世界では通用しないことがあると気付くことです。昔のしつけに,外の飯を食べてくるという修行がありました。子どもたちに,自分の家とよその家では違いがあるということを経験させることも,世界を広げる端緒になります。

 道を歩いていて迷うことがあります。地図を見ても分からないという場合,それは地図上での現在地,自分が今いる場所が分からないのです。スマホなどのナビでは,GPS機能で地球上の現在地を検知しているので,人が見つける必要がありません。地図上の自分の位置に限らず暮らしの様々な場面で,自分がどのような状況にあるのかということを知らなければ,判断を誤ることになります。空気を読むという狭いことではなく,社会を広く視野に入れて状況を見抜く力が生きる力になります。



 もう一人の自分は自分と寄り添いながら,自分を見届けて生きていく舵取りをしています。例えば,疲れ気味だから休養を取れと指図してくれるかと思えば,今日中に仕上げないと間に合わないと尻を叩くこともあります。昨日今日という流れを見届けるのは,かなり細かな関心を持たなければ不可能です。また,子どもは関わっている物事が不思議に見えることがあります。物事を細やかに見ると,不思議さが消えていくことを教えてやりましょう。

★落書き★

 ひどい目に会ったとか,ひどい仕打ちだとか言うことがあります。むごい・残酷だ・程度が甚だしいといった意味です。中国語源の「非道」に,形容詞を作る「イ」を付け加えて語尾にした言葉です。非道は,道に非ずの古い漢語で,「義理に外れること・人情に外れること・常識に外れたこと」の意です。雨などの自然現象のひどさはいいとして,人との関係でひどいことは,まさに非道なことなので,気をつけるべきです。


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