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「第 66-09 章」 |
『子育ちは 初めての道 足を向け』
■子育ち12活動■
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『子育ち第9活動』
【変化を怖れずに受け入れる】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第66版では,子どもの育ち12の活動として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤としてお伝えします。
《変化を怖れずに受け入れる?》
年長さん,小学生,中学生,高校生と,子どもは年齢と共に否応なく変化していきます。小中の間にギャップがあるとして,配慮が求められたりします。子どもにとっては想定不能の変化が迫ってくると不安に駆られるのでしょう。これまで皆がクリアしてきたのだから,なんとかなるはずという覚悟をすれば,乗り越えることができるでしょう。身近に先輩がいると助言して貰えるし,何より乗り越えたモデルがいるということが激励になります。タテのつながりが有効です。
「過ちては改むるに憚(はばか)ることなかれ」という論語の言葉があります。つい嘘をついてしまうことがあるでしょう。小さな嘘であっても,つじつまを合わせようとしていくうちに,大きな嘘に膨らんで破滅します。見栄を張ってやがて身動きできなくなるという例もあります。失敗したとき,その責任を引き受ける勇気を持ちさえすれば,人として成長という変化をつかまえることができます。もし逃げる卑怯さにつかまると,人として失格という変化に落ちていきます。自明のことです。
人としての変化とは別に,置かれた環境の変化にぶつかることもあります。進級やクラス替え,席替えという変化の際に,友人関係の変化に見舞われます。戸惑いがある程度ならいいのですが,時折,新しい関係を結べずに孤立する子どもが出てきます。前はよかったと振り返っていると,長引くことになります。これからの関係づくりに向けて怖れずに気持ちを開いていくことが,生きる力の発揮になります。友達関係が変わることで,新しい育ちが進んでいく楽しみが生まれます。
物語を書くのは,もう一人の自分です。日記を書くのも,もう一人の自分です。楽しい出来事をプレイバックして思い出すのも,もう一人の自分ができることです。もう一人の自分は時空間を自由に漂うことができます。その力があるから,タイムトラベルのようなことを想像できるのです。大人が子どもに尋ねることに,将来何になりたいという問があります。子どもはそれぞれに答えてくれます。そのとき,もう一人の子どもは明日の自分を見ているのです。
★落書き★
子どもはなぞなぞ遊びが好きです。なぞは「何+ゾ」です。ナニゾがナンゾになり,ンが脱落して,ナゾになりました。「謎」という字は日本で作った国字で,言葉で迷うという意味です。ここで,古い謎に挑戦です。「いろにほへとなあに?」答は「は無し=はなし=話」です。「ラムネの胸隠して櫛の中におくと?」答は「ラムネ−ムネ=ラ,ラをクシの中に置くと:ク(ラ)シ=暮らし」となります。言葉の森の中に迷い込んでいるというイメージが納得できますね。
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