*** 子育ち12章 ***
 

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「第 67-08 章」


『子育ちは して良いことを まっすぐに』


■子育ち12次元■

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『子育ち第8次元』

【私は能力を良く使って育つ】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第67版では,子どもの育ちが目指していくべき12の次元について,短い文章にまとめたものをお伝えします。それぞれのお子さんに合わせて,応用して頂ければ幸いです。なお,マガジン最後にあるメール宛に感想などお寄せください。

《私は能力を良く使って育つ?》
 子育ちの第8次元は,能力を生かそうとしているかという指標です。
  生きるために使われる能力も使い方を誤ると身を滅ぼしかねません。
   腕力が強いからと,奪う人になると,その手は後ろに回ります。

 空手やボクシングなどの格闘技は,試合場以外の使用は封じられています。
  鍵屋さんの腕も勝手によその錠前にその技を使うことはできません。
   レーシングカーで一般道を疾駆することはできません。

 早く走れるからといって,図書館の中を走り回っては迷惑になります。
  ボール投げができるからといって,屋上から放り投げては危険です。
   能力を発揮するにはそれにふさわしい時と場所が限られています。

 歩道を突っ走る自転車は歩行者を障害と勘違いする愚かな運転者です。
  優しさをえさにして虎の子をかすめ取る卑怯者も後を絶ちません。
   人を邪魔にしたり利用しようというねじれた所業は悪行です。

 能力を社会の中で使う場合,マナー・ルールの遵守が最低限の条件です。
  能力を生かすとは,自他共に喜びを招くようにすることなのです。
   そこから思いやりや和やかさが漂ってくるようになります。

 子どもは自分が生きるために懸命に育ち,能力を身につけていきます。
  やがて独りでは生きていけないことに気づき,共同することを学びます。
   子どもと一緒に良く生きる場面をたくさん経験させてやってください。



 社会生活をする上で守らなければならないものとして,法があります。ところが,六法全書を開いたことがある人は,そう多くはないと思います。長い教育でも,法律を特別に教わったことはありません。車の免許を取得する際に,道路交通法の講習を受けることぐらいです。法を知らなくても何とか暮らしていけるのはなぜでしょう? 法が赤信号だとすると普段は黄色信号を守っているからです。人に迷惑を掛けないという黄色信号をまだいけると無理をすると,事故を起こします。

★落書き★

 ぼた餅はぼたんの餅で春,おはぎははぎの餅で秋。違うのは呼び名だけではなく,あんが違います。春のぼた餅は,豪華絢爛なぼたんに見立てて,冬越しの小豆の硬い皮を取り除き,こしあんにしてぽってりと大きなものにします。秋のおはぎは,気の利いた萩の花のように,取れたての小豆の新豆を皮ごとつぶあんにして小ぶりにしっかりと作ります。きな粉餅も,ぼた餅は大きく,おはぎは小ぶりに作るのだそうです。どちらも季節に馴染んで美味しいですね。


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