*** 子育ち12章 ***
 

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「第 67-10 章」


『子育ちは 周りの人と 生きながら』


■子育ち12次元■

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『子育ち第10次元』

【私は皆との幸せを願い育つ】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第67版では,子どもの育ちが目指していくべき12の次元について,短い文章にまとめたものをお伝えします。それぞれのお子さんに合わせて,応用して頂ければ幸いです。なお,マガジン最後にあるメール宛に感想などお寄せください。

《私は皆との幸せを願い育つ?》
 子育ちの第10次元は,どのように育ちが促されるかという指標です。
  子どもが育とうとしても,それを支える環境がなければ実現しません。
   育ちに最も深く関わる人間関係という環境の豊かさが大事になります。

 生き様という形がありますが,出会う人たちとの絡み合いの結果です。
  気の合う仲間がいれば,その気の中でグンと育ちが進みます。
   育ちとは自分を思いっきり外に向けて出していくことだからです。

 独りで生きていてもつまらないし,なにより張り合いがありません。
  人に認められたいという思いは,つながりがなければあり得ません。
   街ですれ違う見知らぬ人に認められたいと求めるのは浅はかです。

 がんばろう,頼むね,くじけるな,大丈夫,そんな励ましが届きます。
  支えてくれる人がいると信じられたら,歩んでいく力がわいてきます。
   つらいときにこそ寄り添ってくれる人とのつながりは命綱です。

 同行二人,苦楽の人生に道連れがあれば閉じこもらなくて済みます。
  胸の内を打ち明けられる人がいたら,どんなときでも道が開けます。
   子どもにとっては親が道連れとして出会う最初の人になります。

 生きることはいいことだと思えるときは,誰かがそばにいるときです。
  育つことが楽しいと思えるときは,親の喜びがそばにあるときです。
   育ちたいという気持ちを受け止めてやれば子育ちは進みます。



 情報の処理機器が発達して,知り合う人はとてつもなく増えてしまいました。その知り合いの関係を失いたくなくて,相手の気に入るように無理をするようになりました。人間関係がしんどくなって,ちょっとしたすれ違いで破綻し,過敏に反応してしまうので,大騒ぎになります。気がつけば,いつの間にか触れあう人がいなくなりました。身近な人がいなくなって,眼近な人,耳近なひとではあるんですが,身遠い人につながろうと無理をしているようです。

★落書き★

 いじめに追い詰められて,命を捨てざるをえなくなった子どもの訃報があると,もし側にいたら思い切り抱きしめて止めてやりたいと思います。いじめられていると訴えていた子どもに向かって,いじめはなかったと広言する教育関係者の無神経さには怒りを感じます。立場を代えて,我が子を失った親になっても同じことが言えるのか,そう言われなければ気が付かないのでしょうか。いじめがあるかどうかは,いじめられている子ども本人が決めることなのです。


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