*** 子育ち12章 ***
 

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「第 67-12 章」


『子育ちは できないことを 乗り越えて』


■子育ち12次元■

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『子育ち第12次元』

【私は学んで挑み続けて育つ】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第67版では,子どもの育ちが目指していくべき12の次元について,短い文章にまとめたものをお伝えします。それぞれのお子さんに合わせて,応用して頂ければ幸いです。なお,マガジン最後にあるメール宛に感想などお寄せください。

《私は学んで挑み続けて育つ?》
 子育ちの第12次元は,どのような過程で育っていくのかという指標です。
  育ちは基本的なプロセスをサイクルとして繰り返すことで進行します。
   失敗・反省・学習・挑戦という4つのステップがワンプロセスです。

 学びといえば教わることであると勘違いしているのではないでしょうか。
  教えてもらうという受け身であるから,学習が面白くないのです。
   学びとは能動的であり,向かっていくという姿勢を持つものです。

 昔に比べて教科書がおそろしく薄っぺらになっているという声を聞きます。
  内容の精選が行われ,たくさんの知識が後回しになっています。
   授業が面白くないとついてこなくなった子どもたちへの迎合です。

 自分が分からないのは,教え方が下手だからという責任転嫁があります。
  予習をしてこなくて聞くだけで分かろうというのは無茶な期待です。
   教科書を読めば理解できるはずなのに,読む力が弱くなっています。

 学びは自分が分からないところを自覚することで意欲がわいてきます。
  そのためには,自分でできるところまでやっておくことが必要です。
   自分に何が不足しているかという壁は自分で見つけておくのです。

 勉強に限らず,子どもはできるところまでやるというのが育ちです。
  やって見ることもなく,最初からできないとあきらめてはいけません。
   できるところまででいいからやってごらん,それが意欲の誘いです。



 自転車で歩道を走り抜ける人について,非難したくなるという論調があります。その中で,「悪気があるとかふざけているとかではなく,認識があるかないかの問題だ」と結んでありました。自分の行動を考えないということです。不考は不幸の基です。「考えておけばよかった」という後悔をするよりも,「考えておいてよかった」という安全安心の心構えの方が幸福につながります。考えない人に育ってしまわないように,考える人に育つように,学びを大切にしてください。

★落書き★

 お寿司屋さんで,イカの足をゲソと言ったりしますね。ゲソは下足の略ですが,実はイカの足ではなく,腕です。マンガなどでは足のように見えていますが,イカは歩かないので足はありません。腕が10本あって,そのうち,他の腕の2倍くらい長い2本の触腕でエサをつかまえています。理屈はそうなるのでしょうが,やっぱり足がないというのでは落ち着きませんね。たくさんの足と思っておくことにしましょう。


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