*** 子育ち12章 ***
 

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「第 69-09 章」


『子育ちは してみて分かる 楽しさに』


■子育ち12姿勢■

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『子育ち第9姿勢』

【楽しく?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第69版では,「子育ち」が見せてくる姿勢を手がかりにお伝えしようと思っています。目に見える振る舞いや姿はそのシナリオがあるはずです。子どもがどのような事情を受け止めて育とうとしているか,考えてみましょう。正解はなくてそれぞれにあると思いますので,皆さん方も思い巡らしてみてください。

《楽しく?》
 楽しそうと楽しいとは違います。おいしそうとおいしいとは違います。食べてみないと分かりません。子どもは常に未経験なので何も分かりません。仕方がないから,あれこれやに手を出します。経験知を増やしていくことが力量になります。大人であれば「履歴書」として,能力の証明をするのと同じです。5年生であれば,5年生としての経験をしているということです。人が楽しそうにしているから楽しいのだろうと,試してみようという気になります。年上の子から,経験の門に導かれていきます。

 おいしいと感じるには,適時性があります。空腹であれば大抵のものがおいしいと感じますし,逆に満腹していればおいしさも値引きされます。楽しさを感じるにも適切な時期があります。幼い子どもが楽しそうにしていることが,時期を過ぎた大きい子には何の楽しさも感じないといったことがあります。楽しさという気持ちの反応は,その子にとって今必要な経験であるというサインなのです。今不足しているから今必要な経験,それを子どもは楽しいという感じによってつかみ取ろうとしています。

 おいしさには飽きが来るように,楽しさも飽きが来ます。より楽しくと追いかけると,感性が鈍って溺れるようになります。おかずのおいしさは,主食であるご飯やパンの薄い味によってリセットされるから,いろいろなおいしさを味わうことができます。同じように,楽しさも,日常の楽しくない暮らしをベースにするから,飽きることなく続けることができます。遊びほうけるよりも,たまに遊ぶから楽しいのです。リズムのある生活とは,楽しくない空白の時を挟むことです。



 Child-Adult Relationship Enhancement CAREプログラムというのがあるようです。子どもとの絆を強める心理プログラムで,遊びの中で一緒に楽しい時間を共有することで,子どもは大人が自分についてきてくれるという安心感に満たされ,自尊心を育てることにつながるということです。一日3〜5分,子どもを主役にする遊びの時間を持ち,子どもの言葉を繰り返す,行動を言葉で描写する,具体的に褒めるの3点がポイントです。問題行動が減り,親のストレスも軽減されるそうです。

★落書き★

 PCを長時間操作するとドライアイになります。瞬きの回数が減るからです。普通,瞬きは1分間に男性20回,女性15回くらいですが,読書だと男性10回,女性7回,パソコンだとそれぞれ5回くらい,テレビゲームだと3回くらいに減ります。瞬きは涙で目の表面を潤し,像のぼけや歪みを修整するのに役立っているということです。瞬きの回数が少なくなると,表面が乾燥してゴロゴロするようになります。少し意識して瞬きをするようにしたいですが,忘れますね。


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