*** 子育ち12章 ***
 

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「第 69-11 章」


『子育ちは ひたすら前に 進むだけ』


■子育ち12姿勢■

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『子育ち第11姿勢』

【前向きに?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第69版では,「子育ち」が見せてくる姿勢を手がかりにお伝えしようと思っています。目に見える振る舞いや姿はそのシナリオがあるはずです。子どもがどのような事情を受け止めて育とうとしているか,考えてみましょう。正解はなくてそれぞれにあると思いますので,皆さん方も思い巡らしてみてください。

《前向きに?》
 人の目は,カメレオンの目のように前後左右を一望することはできず,前だけを見ています。左右の目のお陰で,視界の遠近を判別することができます。目だけではなく,足も前に進むしかできません。つまり人は前を見て前に歩いて行く構造になっています。当然のこととして,生き方も前向きに進むしかありません。生まれて亡くなるまでの一方通行です。それを子どもには育ちといい,大人には成熟といっています。前を意識して行動するということです。

 日々の暮らしや仕事などのあらゆる行動では,選択の連続です。したいこととしたくないこと,したことがあることとしたことがないこと,できることとできないこと,いろいろな区分けができますが,その振り分けではなく,前に向かうという選択が求められます。失敗してできないことと分かっていることでも,学んで考えて工夫をしてという能力を発揮して挑んでいく選択によって,人は育ち成熟していきます。諦める選択が必要な場合もありますが,前に向かうことが基本です。

 子どもは後先を考えずに前に進もうとします。猪突猛進するので危なっかしくハラハラします。大人が経験上やり過ぎや無茶と分かる場合はブレーキをかけてやります。小さな冒険をさせて小さな失敗をさせて,失敗の経験を積ませます。失敗したときに子どもは学びます。なぜ失敗したのだろう,どこで間違えたのだろう,自分の行動を振り返り学ぶのは,もう一人の自分です。育ちは,自分ともう一人の自分の共同作業です。そのためには,自分の失敗をもう一人の自分が嫌がらないことです。



 お月様はなぜ浮かんでいるのでしょう。引力があると学習した子どもは人工衛星がなぜ落ちてこないのか不思議に思います。物騒なミサイルは落ちてくるのに。野球場が広くてもホームランは落ちてきます。ところが超特大のホームランが落ちていくとき,野球場が平らではなく沈んでいくと地面が逃げていくので,届きません。地球は丸いので衛星は落ちていくのに,地面が逃げていくので,落ちきれないのです。子どもには絵を描いてやれば,分かってもらえるでしょう。落ちているのです。

★落書き★

 お正月の飾り物として羽子板があります。どういうことでしょう。室町時代から男女対抗の羽根つきがされていたそうです。羽は黒い無患子(ムクロジ)の実に羽をつけたものでした。無患子は「子が患わ無い」ということで,女の子の健康を祈願したものでした。そこで,江戸時代の武家は,女の子が生まれると年末のお歳暮に健康祈願の羽子板を贈るようになりました。正月に羽根つきをするのは,その羽子板を使ったからです。


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