*** 子育ち12章 ***
 

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「第 71-07 章」


『子育ちは できる力を 頼りにし』


■子育ち12標準■

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『子育ち第7標準』

【能力を発揮しよう?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第71版では,「子育ち」が獲得しなければならない必須の項目を,確認していきます。日々健やかに育っている子どもたちは,人間として豊かな能力と感性を備えていくことが期待されています。育ちのエネルギーは絶え間なく吹き出しているので,導きを誤ると不都合な育ちに向かう恐れがあります。友だちをいじめて喜ぶような子どもに育ってほしくはないはずです。親も本人も後悔しないように,12の必須の標準を再確認していきましょう。

《能力を発揮しよう?》
 ハイハイをしていた赤ん坊が,いつの間にか,伝い歩きをして,よちよち歩きをするようになります。歩く能力を引き出しています。まんまと言っていたのに,いつの間にかママと言い,お母さんと言い出します。言葉を話す能力を発揮しています。育ちの鉄則は,したことがないことはできない。だから経験することによってしか,能力を引き出し身につけることはできません。何とかやってみようとし続けている子どもが,能力の発揮をすることになります。

 いわゆる漫画の世界でヒーローが持っている能力を,もう一人の子どもは自分の能力と思い込みます。実際にやってみてもできていないとなると,できない自分を見たくなくて,行動をしなくなり,漫画の世界に居座ろうとします。そうではなくて,子ども集団の中で行動をすることで,現実の自分の能力を仲間の姿から見つけることができます。さらに,年長の仲間と行動を共にすることで,能力には段階があることに気付くことができます。能力はアナログなのです。

 親として,子どもが能力を発揮することにどのように関わっていけばいいのでしょう。もう一人の子どもが能力の発揮をすることを楽しむように,親が子どもの今持っている能力を気付かせるようにすることです。能力の発揮を自己確認できるとき,もう一人の子どもは自分を信頼し,能力を応用し,発展させることを目指します。今の能力を発揮することで新たな能力を開発できます。基礎体力が高次の能力の発揮を支えているのです。できることをし続けられるように導いてやればいいのです。



 警察からの防犯情報がメールで届きます。例えば,「5月10日午前9時ころ,○○で,通行中の女子中学生が,見知らぬ男から車でつきまとわれる事案が発生しました。男は,年齢30歳代,中肉,黒色頭髪,白色乗用車に乗車しています」。登校時はまだまとまった人目があるのですが,下校時には子どもの姿は忙しい社会の動きの中で紛れて目立ちません。人目の途絶えることの多い家の近くでは友だちとも別れて一人になります。大人が用心して守らなければ後悔します。

★落書き★

 他人のことを,赤の他人と言います。赤とは? 赤には,「明るい」「目立つ」という意味が含まれています。そこから,「はっきりしていること」という意味が生まれ,「赤の他人」で「紛れもない他人,全くの他人」という意味になりました。なお,「真っ赤な嘘」も同様に「明らかな嘘」という意味です。赤っ恥も察しがつきますね。赤裸など,赤がつく言葉がいろいろ出てきます。


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