*** 子育ち12章 ***
 

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「第 90-04 章」


『子育ちは 分かり合える 人がいて』


■子育ち12課題■

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『子育ち第4課題』

【社会的に共生しよう!】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第90版では,育ちの課題について述べてみるつもりです。この羅針盤で考えている「私の育ち」と「私たちの育ち」に対応して,もう一人の自分の育ちを考えて「主体的」という言葉を,また人は社会生活が必至なので,自分は他者と対等な関係を持つことができるように育つと考えて,「社会的」という言葉を冠します。

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《共生》
 人の助けがないと生きてはいけない世の中です。衣食住すべてに多くの方のお陰がつながっています。子どもは保護される者としての立場にいます。しかしながら,共生という関係は,一方通行ではなく,お互い様の対等な関係でなければなりません。子どもが手伝いをすることによって,暮らしという共生の一部を担うとき,身近な人たちとのつながりの中に自分の存在を確信することができます。それこそが,安心をもたらす居場所感覚なのです。あなたは部屋で勉強していなさい,そうして居場所を奪わないでください。

○お子さんは,人に何でも思うことを話して,聞いてもらっていますか?

 誰にでも思うことを素直に話せるわけではありません。自分のことを話す分にはそれほど神経を使いませんが,人の噂話などは注意しなければなりません。ちょっとした一言が,伝聞されていく途上で尾ひれがついて,思わない方に逸れていきます。人の悪口は言わないことにして,自分の思いを聞いてもらうことは,お互いに分かり合うために必要なことです。例えばちょっとイタヅラのつもりで何か言われたりされたりしたとき,そのことが嫌だということをきちんと言える付き合いをしなければなりません。

○お子さんは,いつでも相手の話を聞く側にまわることができていますか?

 人付き合いは,相手のことを知ることが前提になります。何も知らない相手には,どういう応対をすればいいのか迷うものです。話を聞くようにすれば,相手の思いや考えを知ることができます。対話の不思議なところは,人は自分の話を聞いてくれる人に親近感を持つということです。聞き上手を相手にすると素直に話ができるので,十分に対話をした満足感があります。また話したくなります。付き合い上手は聞き上手であるということを経験させてやると,子どもの世界は広がっていくでしょう。

○お子さんは,他者の喜びや悲しみを心から分かっていますか?

 喜怒哀楽を分かち合うことが,共に生きているという実感を確かなものにします。絆という字は糸の半分と書きますが,喜怒哀楽を半分ずつに持ち合う仲と考えてもいいでしょう。他者の喜びを妬んだり,他者の悲しみをほくそ笑んだりするのは,ひねくれた分かり方として論外であり,自分も他者からそういう分かり方をされているという疑念に苛まれます。素直に共感し合うことで,お互いに同じ人間仲間であるという意識が得られます。分かち合うことが分かり合うこと,人付き合いの鉄則です。



 たんぴ,ちくぴ,けんぴ。話し言葉が行き交っていても,何の話をしているのか分かりません。言葉は知っている者の間しか伝わりません。たんぴってなんのこと? たんぴとは,単位PTAの略で,単位PTAとは一つの学校のPTAのことです。このように始めに説明してくれたら,分かり合えます。特別の世界の言葉は,初めての人には伝わらないという気配りをしなければなりません。分からなかったら尋ねたらいい,そういう不親切さは奢りでしかありません。伝えたつもりでも伝わらない言葉があるのです。

★落書き★

 八重歯は女性に多いそうです。女性が男性よりマセているからなのだそうです。小学生の頃になると,誰でも乳歯が抜け落ちて永久歯に生え替わります。しかし,男性よりも概して早熟な女性は,歯が生え替わる時期が早く,そのために顎が十分に発達していないうちに永久歯が生えだしてくることが多く,歯並びが悪くなります。特に犬歯は,後から生えてくるため,そのスペースがないと外にはみ出していき,八重歯になるのです。

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