*** 子育ち12章 ***
 

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「第 92-03 章」


『子育ちは 微笑み溢れ 安らいで』


■子育ち12幸育■

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『子育ち第3幸育』

【自分から必要なときは微笑むようにする】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第92版では,こどもが幸せに育つとはどういうことかを考えておきます。こどもには幸せであってほしいと願いますし,幸せになるために育ってほしいものです。何となく育っているのではなく,育つ喜びを発揮して欲しいのです。これまでの羅針盤がどこを目指しているのか、それは幸せであるということを確認しておきたいと思います。

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《幸福であるために》
 笑う門には福来たる,という諺を持ち出して,人を励ますことがありませんか。意味は文字通りで,いつも笑い声が溢れる家には自然に幸運が訪れてくる,だから,明るく朗らかにいれば幸せがやってくるということです。そこで,悲しいことや苦しいことに直面していても,希望を失わずに笑っていようとすれば,幸せがやって来るという励ましになります。もしも,子どもたちの笑い声が聞こえなくなった地域にいると,どことなくうらぶれた感じがしてきます。
 人のつながりは安心という気持ちの上に紡がれます。例えば,乾杯は安心であることを確認し合うセレモニーです。安心すればホッとして口元の緊張がほぐれて,微笑みが漏れてきます。微笑みは安心しているというメッセージを表明するので,相手に対して信頼しているという思いを届けます。信頼されたら,相手も微笑み返しで応えざるを得ません。逆に,緊張してムスッとしていると,相手もムスッとしかえしてきます。幸せは,人を信頼するという状況でなければ,訪れてくれません。疑い深い人は不幸せを招きやすいようです。

《幸福になるために》
 子どもから,「お母さんどうして笑わないの?」と言われることはありませんか? キリキリとしかめっ面をして忙しなくバタバタしていると,周りにはピリピリした雰囲気が張り詰めて,ちっとも落ち着きません。子どもは微笑みかけることを封印します。「へらへらと笑うなんて不謹慎」と叱られそうだからです。四六時中微笑んでリラックスしているわけにはいきませんが,忙中閑あり,笑顔でことを成し遂げる余裕を,子どもに向けておくと,子どもは側にいて安心することができます。
 笑いの中には,あざ笑うというものがあります。テレビなどで,いたぶられ役のタレントを笑いものにして,皆であざけって面白がるという場面がよく見られます。そのやり方を学んだ子どもたちは,仲間の一人を無作為に選んで,いじめという楽しみを始めていきます。情けない姿を皆で笑い合うというつながりでしか,人との関係を持てなくなっています。笑いは温かくなければ意味が無いばかりではなく,あざ笑いは下品を通り越して人を不幸に向かわせます。本当の微笑みを身につけさせて,子どもを救ってやりましょう。



 人に求めることを先にする世情となっています。モンスターペアレントという言葉が聞かれるのは,子どもに対して恥ずかしいことです。子どもを守るためにという正義の肥満が,問題を生み出しています。食ってかかっているあなたはどうなの,という問を自分に向ける力量を育てていないからです。七度尋ねて人を疑え,という諺の通りに,先ず自分のことを問い直すことが大事です。微笑みも同じです。微笑みを向けて欲しいと求める前に,こちらから微笑みを与えることが先なのです。

★落書き★

 やめられない,とまらない。カルビーのかっぱえびせん? かっぱはどこにも見えません。じつは,かっぱえびせんの前身のお菓子が「かっぱあられ」で,パッケージに当時流行っていたマンガ「かっぱ天国」のかっぱのキャラクターが起用されていました。かっぱえびせんに一新された際,名前だけが残ったのです。因みに,カルビーとは「カルシウム」と「ビタミン」を足した造語です。

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