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「第 99-02 章」 |
『子育ちは 自分の思い 他に向けず』

■子育ち12美醜■
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『子育ち第2美醜』
【傲慢】
《まえがき(毎号掲載)》
子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
この第99版でも,これまでの流れに沿って,子ども自身や親が育ちの確認をしていくときに,状況を特徴付けるキーワードとなる語を選んで育ちを展望していきます。ただ構成上に変化を繰り入れます。奇数号では美しい育ち,偶数号では醜い育ちという配置をします。育ちがずれていかないためには,避けるべきことにも目配りをしておくべきです。予め注意すべきことを知っておくと,安心することができるはずです。
《傲慢とは?》
傲慢とは,「極端に思い上がった気持ちになり,むやみに人を見下す様子」と辞書にあります。事例として,傲慢無礼が載っています。人の集まりでは,程度の差はあるものの,傲慢な物言いや振る舞いをする人がいるものです。端から見ている分には我慢できますが,直に関わることになると閉口します。子ども集団でも似た状況があります。見下すという意識は未熟ですが,自分勝手というか,わがままを平気で押し通すという形で現れます。子ども集団の自浄機能が発揮されると,育ちは促されますが・・・。
子どもは親や先生など大人を見習って育ちます。親の言うようには育たず,するように育つといわれます。子どもを見れば親が分かるともいわれます。親や先生は子どもに対して特に意識はしていないでしょうが上から目線で振る舞います。そのパターンを見習った子ども同士が互いに向き合うと,うまくいかないことが随所に出てきて,疲れてきたり,嫌になったり,人との関係が苦手になります。自分の思いと相手の思いは違うので,お互いに譲り合って了解し合うためには,自分を変えることを学ぶ必要があります。
子どもにやらせていると時間がかかるので,気忙しい大人はやってあげるという手間をかけます。子どもは自分でやる機会を奪われるので,自分の力の程度に気づくことができません。子どもはしてもらうことが当然という思いが育ち,まわりの人に要求する態度を伸ばしていきます。人を利用するという育ちを放置していると,楽して暮らす,人をだまして金を得ていくことを平気でやってしまうようになります。手間暇のかかることを子ども自身にやらせる,それが人に対する気配りの種を目覚めさせることになります。
子どもを保護しているつもりで,子育ちの邪魔をすることがあります。親の暮らしのパターンに合わせようとすると,子どもの能力がついていけない局面が出てきます。そこが育ちの部分なのですが,親の意向でカットということになれば,子どもは育ちをできなくなります。未熟でできない子どもを保護するのは当然ですが,次第に世話を控えて子どもに任せていく親離れに移行しなければなりません。親の都合が極端に押しつけられる事態,それが虐待につながっていくこともあります。ゆっくりお子さんとつきあってください。
★落書き★
お風呂につかって10数えるというのは卒業しましたか。ゆっくりお湯につかっていると,指先がふやけてシワシワになってしまうことがあります。腕はふやけないのに,どうして指先だけなのでしょう。指先や足裏の角質層は他の部位よりも分厚くなっています。身体は5〜8層ですが,指先は40層,足裏には70層もあります。その角質層はスポンジのように水分を蓄えやすいのです。さらに,指や足裏には皮質膜がなくて,脂分を分泌しないので,水をはじくことができず,水分を吸収しやすいのです。
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