【第5章】可能性の開拓

〜あなたのお子さんは,生きようとしていますか?〜

 《5.1》 明るく元気な子どもに育って欲しいと思っていますが?

 教室などに「明るく元気な子」と目標が掲げられていると,自分をネクラで弱い子と思い込んでいる子どもは,登校を拒否されているように感じます。簡単になれそうもないことを目標として無理強いすることは間違っています。教室から追い出された子どもは,弱い子のための保健室に登校します。学校は弱い子を強くする病院ではありません。弱くていい,弱いからこそ皆で助け合って生きていく術を学ぶところです。弱さを肯定することから育ちが始まります。弱さを否定されたら守りに入り,育つどころではなくなります。
 親は子どもに期待をかけます。期待に沿わないと「駄目な子」と評価します。子どもは親というメーカーの希望小売価格をズバリ半額にバーゲンして育つものです。

答 「期待を押し付けられたら,子どもは育てなくなります」