【第1章 親と地域とのつながり】
まず,親はどのような地域生活をしているかについて,調査結果を見ていくことにします。
1.親同士の近所のつきあい(1)
グラフに示す居住年数は,「0年」=1年未満,「1年」=1年以上3年未満,「3年」=3年以上5年未満,「5年」=5年以上10年未満,「10年」=10年以上を表します。居住年数による変化に着目しますが,とりあえずは結果を集めて,変化の意味は後で考察します。
○近所づきあいというとはじめは,出会ったときの挨拶ですが,
「よくある」,「時々ある」の割合が,「3年」の前後で大きく変わっていることに注目します。
○顔見知りの段階から一歩進むと,お互いに家を行き来するようになりますが,
1年未満ではさすがに少ないようです。近所づきあいというと向こう三軒両隣ですから「5軒」を目安とすると,「3年」以上が必要になっています。
○さらに親しくなるためには,何らかのきっかけがあるはずですが,
子ども同士が友達になると親も親しくなれますが,子どもはすぐに仲良くなるので居住年数の影響は少なくなっています。単なる隣近所だからというきっかけでは,やはり「3年」以上が必要です。