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チーズ講習でご一緒させていただいているマ-ちゃんと、2011年9月14日~20までの5泊7日の旅行です。
場所はイタリアの北部、ピエモンテ州のブラという小さな村です。ここはスローフード協会の本拠地がありまして、2年に一度、大きなチーズの祭りが行われています。すでにこの祭りを訪ねたことのあるチーズ仲間から聞いて、いつか行ってみたいと思っていたお祭りです。
チーズでも先輩のマ-ちゃんが、旅行の発案から何から何まで手配してくださり、この旅が実現しました。
まずは成田からモスクワ経由でミラノに入ります。私、初ミラノ!
マルペンサ空港から電車でミラノ・チェントラーレ駅まで向かいます。その電車の中でどこからか日本語が聞こえてくると思ったら、
イタリアのオタク男がPCで日本のアニメを大きな音量で見ていたのでした。
何のアニメだろうかと探ってみたのですが、私がアニメの知識がないため分からず。
夜11時くらいのミラノ・チェントラーレ駅は、人影も少なくちょっと怖い感じ。
ミラノ・チェントラーレ駅は夜は物騒だと聞いていたので、足早にタクシー乗り場へ急いで行き、1メーターほどの近い距離だがホテルまで連れてってもらう。チェックインし荷物をほどく。疲れた。もう眠い。明日は朝からミラノ見物だ。おやすみ。
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翌朝、ホテルで果物やチーズの朝食をいただき、
さぁ、ミラノ観光へ出発だ。
昨夜は怖かったのでタクシーを使ったが
簡単に歩ける距離なので、ミラノ・チェントラーレ駅へ徒歩で向かう。
同じ時期に「フェルミエのブラチーズ祭りのツアー」に参加してる
知人たちから「イタリアは寒い」と聞かされていたので
秋~冬の服をメインに持ってきてしまったが、
日本と同様、真夏のような暑さです。 駅の建物にカメラを向けていると、
イタリア男は自分が撮られてると思うのでしょうか?
目線を向け「ニコッ」と笑いかけてきます。
これがイタリア男なのですね。 ガイドブックのイタリア語をソラで覚えて、
マーちゃんと地下鉄の一日券を買います。
直前まで言えてたのに、イザ駅員に言う段になると
マーちゃんが微妙に間違えるものだから私たち爆笑です。 でも買えたね。
まずはドゥオーモ駅へ移動します。
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イタリアのどの街に行っても「ドゥオーモ」があるのは何でだろうと
思っていたのだが、今回の旅で理由が分かった。
その街で一番大きな教会を「ドゥオーモ」と呼ぶのだそうだ。
ドゥオーモとは大聖堂の意味なのね、なるほどね。
この大聖堂ドゥオーモは1386年に
ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティの意向により着工し、
約500年かけて完成したそうです。
全長158m、幅93m、高さが108mで内部の面積が
1万1700平方メートル。世界最大級のゴシック建築です。
以前は排気ガスなどで黒く汚れていいたそうですが、
現在は大清掃のおかげで白い綺麗なドゥオーモです。
写真を撮っていると、何人もがしつこく寄ってきます。
「写真を撮ってあげようか?」
「No!」と答えてもしつこく寄ってきます。
写真を撮った謝礼として紙幣を強奪するという話も
ネットで読んでいましたので、「NO!しつこいよ!」と
日本語を交えて怒った顔で強めに言ったら
諦めたようで、それ以上は追ってきませんでした。
が、マーちゃんを見ると、
「No・・・No・・・」と言いながら逃げ回っているよ。
きっとNoの言い方が優しすぎるのね。
こういう時は私みたいに怖く。(笑)
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ドゥオーモの内部に入ってみましょう。
礼拝堂にはステンドグラスがいくつもあって
光がやさしく差し込んでいます。 これぞ荘厳って感じで厳かな気持ちになります。 エレベーターで屋根まで昇れたらしいのだけど、
この内部を見たら、
そんなことすっかり忘れてしまった。
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ドゥオーモの外にでて
「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」へ。
ドゥオーモの横にあるアーケードです。
中央の部分はガラス製のドームで覆われてます。 どこかで見たような景色だなーと思ったら、
それはディズニーランドのワールドバザール。
もちろん、ディズニーランドがマネしたんでしょうけど。
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アーケードの十字路の交わる付近に人だかり。
あそこだな! 踵でクルリと一回転すると幸せが訪れるという、
伝説の牛のタイルだ。
近づいてみると、青いタイルで囲まれた牡牛の
股間部分に穴が開いています。
ちょっとかわいそう。
何度も直してもすぐ穴が開いちゃうんだって。 私達もこの穴に踵を合わせてクルリと一回転。
伝説が本当だと祈りましょう。
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アーケードを出た後、デパートをうろうろして
次はPECK(ペック)に行こう。
広~いデリカテッセンでワクワクします。
チーズの品揃えはかなりいいが高い。
ジェラートは日本で買えるのかな。
暑かったので、レモンのジェラートを買ってみた。
買い方が少し変わっていて
まずアイスならアイス売り場で「これ」と決めたら
店員さんにその旨を伝えます。
すると商品ではなく商品の内容が書かれた券をもらい、
それを持ってレジに行き、お金を払います。
精算が済んだら、また買った場所に戻り、
レシートを渡して商品をもらいます。
ちょっと面倒なシステムです。
おいしいよ~♪
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一度ホテルに戻り、パッキングしてチェックアウトします。
フロントで、「ランチを済ませたら荷物を取りに来ます・・・」とバッグを預けて再び出発。
食べ物担当の私が選んだレストランへ。
地図を手に歩いても店が見つからなくて、通りすがりのオジサンに聞いたら間違えの場所に案内された。
こういう時は裏技を使おう。近くのヒルトンホテルに一回入り、ちょっとしたからまるで宿泊者の顔してまた出てきます。。
するとドアボーイが「タクシー?」って聞いてくるから、すかさず地図を見せてお店の場所をたずねる。これ絶対!
ちゃんと店までの道を間違えなく教えてくれましたよ。
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「Da
Berti (ダ・ベルティ)」
Via Algarotti 20
tel: 02-6694627 (土日お休みらしい)
私たちが到着してテラスを覗くと、
何人もの従業員の方がテラスでお食事中でした。
あら・・・早かったのね。
もうちょっとお外で待つかと帰りかけた時、
緑の蛸の絵のついたTシャツを着た
若い男性の店員が寄ってきた。
「予約してないんだけど・・・」と言うと、
まだ開店前だけどいいよ、
好きな席に座って待ってて、と
席に案内してくださいました。
テラス席は棚の木が暑い日差しも遮ってくれて
とても気持ちのいい場所です。
店内の写真を撮ってもいい?と聞いたつもりが
蛸Tシャツ店員さんと一緒に?と勘違いされた。
そうじゃなくて店内の。と言い換えたが
せっかくだから、一緒に写真を撮った。
肩を抱かれた。イタリア男はすぐこれだ。
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見上げると棚には・・・何?これは?
インゲン豆のようなものがぶら下ってます。
「何の豆?」と聞くと
「豆じゃないよ。食べられないし、これは花」だと言う。
食べられそうなのにね。
花の名前は「グリーチネ」というそうだ。
忘れないようにメモってきた。
日本に帰って調べてみると、なんと「藤」だった。
なるほどね・・・藤棚だったのだ。 蛸のTシャツから制服に着替えてます。
そろそろランチの時間になりそうです。
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野菜が食べたい私たち、
「アンティ・パスト・ミストを頼みたい」と告げると、
「こちらへどうぞ」と
ズラリと前菜が並んだテーブルへ案内された。
お皿に好きなものを取って14ユーロ。
サラダは別料金、いくらかは忘れた。
まだ誰も手をつけてない白いバッドに並んだ料理は
ものすごく美味しそうで、それでまた美しい。
焼いたズッキーニ、パプリカの焼いてマリネしたもの、
チーズ、トマト、葱のマリネ、魚介、ミニ蛸、オリーブ、
少しずついろんなのをいただくことにする。
こういうお店が職場の近くにあったら
どんなにいいか。
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木漏れ日に照らされて
たっぷりのフルーツも美しく。
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飲み物はプロセッコをお願いした。
Bortolomiol Valdobbiadene
Prosecco Superiore(DOCG)
を持ってきてくれました。
「グラスでもいい?」と聞くと
「Si」
抜栓したてのプロセッコをいただきます。
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美味しそうなパンもいっぱい。
お水はガスなしをオーダー。
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プロセッコで乾杯をして、さぁ食べましょ。
どう?
すごく美味しそうでしょ。
おつまみにパルミジャーノ・レッジャーノの砕いたのを
サービスで持ってきてくれました。
テーブルの置くに見えるコロッケみたいなのは、
ポルペッティーというものでメンチカツみたいな感じ。
これもサービスだって。
別の白ワインをグラスでお願いした。
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ミラノ名物を食べてみましょ。
頼んだのはコトレッタ(ミラノ風カツレツ)。
でもすごーく大きいっていうから、ひとつ頼んだ。
すると、シェアーするとも何も言っていないのに
ちゃんと半分にしてサービスしてくれた。
蛸兄さん、やるね~♪
木の葉が半分になったような模様になっています。
この蛸兄さん、以前日本人と付き合ってたことがあるらしい。
キッチンで働いてた子で今は別れてしまったけど、
また、日本人の彼女を探してるんだよって。
蛸兄さんったら、私たちの歳を聞いたら泣くね。
だから黙っておこうね。
お店もランチのお客さんで満席状態で
蛸兄さんもとても慌しそうです。
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デザートはどうする?
ミラノ名物のハンナコッタを食べてみようということに。
もうひとつ、ヒスタチオのババロアみたいなやつも。
しかし、このふたつ香料が強くてイマイチ。
残念でしたね~。
お会計をお願いすると、
「プロセッコは僕のおごりだよ」って。
え~、ほんとに?
蛸兄さん、ありがとね~♪
帰り際、マーちゃんがトイレに行ってる間、
出口付近で私が待っていると、蛸兄さんが寄ってきた。
「地下のワインセラー、見たい?」
「見たい、見たい♪」
「じゃ、ちょっと待ってて、見せてあげる」って。
3人で地下に行くと立派なセラーがあって、奥へ奥へ続いていました。
蛸兄さんはヴァレリオ君という名前でした。
ありがとうね。
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食事の後、ホテルに戻りスーツケースを受け取り
ミラノ・チェントラーレ駅から15時15分の電車で
ミラノ→トリノ→アルバへ移動します。
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乗り換えをして最後の電車はこんな感じ。
向き合って座るような不思議な形。
白トリュフで有名なAlbaアルバ駅は小さいぞ。
「タクシー?」とバーにいた兄ちゃんが聞いてきた。
そうだと答えると、赤い車の巨体のオジサンに声かけた。
まさか、あの子汚い車がタクシーか?
タクシー表示もメーターも付いていない。
おまけにオジサンのシャツには穴が開いてる。
英語もあまり話せないみたいだ。
乗って大丈夫なのか?
不安がよぎったが、無事到着。15ユーロ。
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部屋の窓から見た眺め。
このB&Bはランゲの葡萄畑の丘の上にあります。
遅摘みのネッビオーロの収穫はまだのようです。
荷物をほどき、着替えて今宵のディナーにお出かけです。
B&Bのお姉さんにタクシーを呼んでほしいとお願いする。
迎えにきてくれたのは、さっきの巨体。
え~、また~?と私たちは思ったのでした。
アルバには彼しかタクシー運転手がいないのか?
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ホテル兼レストランのLocanda del Pilone(星1つ)まで
タクシーで30ユーロかかった。
運転手さんは英語が苦手なので
ホテルのボーイさんを通して「帰りも迎えに来る」と
言い張っていたが、「帰りは別のタクシーを」とお願いした。
ごめんよカルロ。
今宵は、目黒のなかなか予約が取れない
イタリアン「トラットリア デッラ ランテルナ マジカ」と
白金台の「アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ」の両店の
オーナーのアベさんと、両店のマネージャーや
店長さん、チーフシェフの皆さんと
ディナーをご一緒させていただくのです。
食のプロたちに混ぜていただけて光栄です。
皆さんが到着するまで二階のサロンで
泡を飲んで待っています。
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全員が揃って、8名でディナーがスタートです。
イタリアンレストランの方たちとあって、
ソムリエからのワインの説明も
すべてイタリア語でお願いしています。
皆さん、すごいなぁ。
これは楽しいアミューズ。
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これもアミューズですかね。
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今、日本では食べられない生肉。
タルタルのように出てきました。
塩をつけていただきます。
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ニョッキとパスタ。
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メインは全員一緒ではなく、
二種類が交互にサーブされていきます。
私にはこれが。
子ヤギ肉のロースト。
乳のみ山羊なのか、山羊でも香りが強すぎない。
何も聞かされていなければ、ラム肉かと思うくらい。
でもラムも苦手なので、マーちゃんに取り替えてもらう。
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マーちゃんが譲ってくれたメインは鳩肉のロースト。
パリパリの皮でおいしいです。
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左はトマトだったっけ?
右はデザート。
桃のローストの上にアイス。
桃アレルギーのため、上だけ食べた。
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すごい数のスイーツ。
チョコをひとつ頂戴しただけで降参。
「食は戦いだよ。」
たしかに。
でももうホント無理。
私のおなかはこれ以上は入りません。
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本日、いただいたワインは7種類。
全部おいしかった。
食事が終わってタクシーが迎えにきてくれたのは
日が変わって24時半くらい。
皆さん、私たちがタクシーに乗るまで
一緒に待っててくださいました。
ありがとうこざいました。
また日本でお会いできるのを楽しみにしています。
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迎えにきてくださったタクシーは大きなきれいな車で、ドライバーさんは英語も流暢で気さくな感じだ。
ロベルトさんにタクシーカードをもらい、翌日からは直接やりとりすることになった。
明日の朝は、8時に来てね。とお願いしておやすみなさい。
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