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乗り換え待ちの時間も含めて、ドアtoドアで約25時間ほど。
遠いよ〜、ポルトガル。
深夜25時過ぎリスボンの空港に近いホテルに到着。
疲れた・・・・お風呂に入って寝る。
ゆっくり寝ればいいのに緊張しているのか、
1時間おきに目が覚め、5時には起きる。
6時すぎにホテルのレストランでしっかり食事を取って、
8時半にホテルを出発しトマールへ。 |
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リスボンから145kmのところにあるトマール(Tomar)は、
世界遺産に登録されている「キリスト教修道院」がある。
「キリスト教修道院」(Convento de Cristo em Tomar)
テンプル騎士団が建てたポルトガル最大級のシトー派の修道院で
400年に渡って建てられたため、ロマネスク建築、ゴチック建築、
マヌエル建築と、複数の建築様式が混ざる。
円形に見えるのは12世紀に建設された円堂で、
外側から見ると16角形で、内部は8角形。 |
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ゴシック様式とマヌエル様式の彫刻と絵画で
飾られた円堂の内部は煌びやかで鮮やか。
回廊は、馬に乗りながらミサに参加できるように
十分な広さをとってある。
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「墓の回廊」と「沐浴の回廊」
回廊の石の床の下には騎士と修道僧の棺がある。
日本人の感覚では墓の上を歩くなんて・・・と思うけど
現地ガイドさんの話だと、上を歩くことで供養になるそうだ。
回廊のまわりは、アズレージョで飾られている。
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あちこちに見られるアズレージョが美しい。
ポルトガル建築の外壁、内壁を問わず、
敷き詰められているタイルのことで、
装飾だけでなく、壁の保護、温度管理の機能もあるとか。
シンプルに青と白の2色の幾何学模様のものから、
絵画のようなもの、複数の色を使ったものなど多様。
ポルトガルを語る上で外せないアイテムなので
今後も何度も出てくるはず。 |
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修道士の宿泊施設。
ドアが小さく、部屋は4畳ほどで4名収容だったそう。
ここの壁にもアズレージョ。
ひんやりと冷たい。
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「キリスト教修道院」のみどころのひとつ、
「マヌエル様式の大窓」
大航海時代の象徴である船のロープや天球儀、
海藻や貝殻などが大窓の周囲に施されている。
中庭っぽいところにあるので、日陰になるのかな?
黄土色の苔で覆われている。 |
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キリスト教修道院を出て町の中央へ移動し、
これからランチです。
トマールの町の中。
静かで、穏やかな時間が流れるきれいな町。
川には鴨、白鳥もいる。 |
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今回、覚えていったポルトガル語は8つ。
ソラでスラスラ言えるようにして。
ボン ディーア (おはよう)
ボア タルデ (こんにちは)
ボア ノイテ (こんばんは)
オブリガーダ (ありがとう)
スィン (はい)
ナオン (いいえ)
ポッソ ティラール ウナ
フォト? (写真を撮ってもいいですか?)
ア コンタ ポル
ファヴォール (お勘定をお願いします)
これでやりくりするのだ。 |
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川沿いのレストラン。
Restaurant NABAO
ポルトガルの一般的なサラダは
ニンジンの千切り、レタス、トマト。
これに、キュウリやオリーブが加わったりする。
味付けはテーブルのオリーブオイルと酢、塩コショウで。 |
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ポルトガルでよく飲まれている緑のワイン、ヴィーニョ・ヴェルデ。
グラスに注いだワインの色を見ても、緑ではない。
完熟前の若い葡萄から作られるので「若い」という意味の緑。
微発砲のフレッシュで爽やかな酸味が特徴。
よく冷えてて、さっぱり、軽い飲み口。
ハーフサイズの瓶で、5ユーロ。
この店で「美味しい」というポルトガル語を習得。
「サブローゾ saboroso」 |
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代表的な干し鱈の料理の「バカリャウ・ア・ブラーシュ」
干し鱈(バカリャウ)、玉ねぎ、じゃがいもの卵とじに
大好きなコリアンダー(パクチー)がかかっている。
干し鱈の塩気だけ?と思われるほど、やさしい塩味。
家庭料理という雰囲気。
日本人の口にも合い、「家でも作る」と大人気だった。 干し鱈(バカリャウ)はポルトガル人の国民食であり、
365日毎日違う料理ができるほどだとか。 |
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デザートはポルトガルで一番ポピュラーなプリン
PUDIM FRAN(プディム フラン)
ザ・卵というシンプルな味わいで、甘すぎず美味しい。
ツアーに付いて来る料理でこのレベル、
ポルトガルの食に期待大だな!
私たちが出る頃には、店内は地元の客で満席。
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朝食後、バスで245km移動しポルトに到着。
ポルトはポルトガルの北部の港湾都市で、
リスボンに次ぐポルトガル第二の都市で
人口は約160万人。
紀元前2〜3世紀頃から貿易の要所として栄えました。 16世紀半ばまで続く大航海時代にも
ポルトから多くの船が出港しています。 バスを降りてポルトの街をそぞろ歩き。
30分ほどのフリータイム。 写真はボルサ宮の前に広がる芝生の広場。
ポルトで生まれたエンリケ航海王子の像が立つ。
白亜の台座上の王子は地球儀の前に立ち、
ドウロ河の方向を指差している。
それとも、その先の見果てぬ地なのか? |
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サン・フランシスコ教会
入場料3.5ユーロで内部を見学。
主祭壇の左がわにある木彫りの彫刻に
金泥を塗られたもので作られたキラキラの
キリストの家系図「ジェッゼの家系樹」は圧巻。
しかし内部は撮影禁止のため、写真はありません。
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ドウロ河を挟み旧市街地の対岸エリアの
ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアに
ドン・ルイス1世橋を渡っていきます。
この橋はエッフェル塔を作ったエッフェルの弟子
テオフィロ・セイリグが設計したものです。 ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアは
ポートワインのセラーが集まる地域です。
このような船にワイン樽を積んで運搬していました。
現在はこの船は観光客用の飾り。 |
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黒いマントがが印象的なポートワインの大手
サンデマンのセラーを見学させてもらいます。 |
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黒いマントの絵が描かれた樽がたくさん積まれ並んでいます。
この奥にはもっともっと大きな樽もあり、
セラーの中は甘い香りで満たされています。 同じような黒いマントを着た係りの方が説明してくださいます。
日本語のDVDを見て、お待ちかねの試飲。
多くの日本人は酒精強化ワインはお好みではないみたい。
「甘っ〜!」と渋い顔。
食後にチョコレートなどと合わせると美味しいんだよー! |
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ドウロ河沿いでポルトガルの冬の風物詩、
焼き栗の屋台を発見。
もう春だし、どうかなぁ〜と心配してましたが、
まだ寒いからか、営業してました♪やったっ♪
2ユーロぐらいだった。 ポッソ ティラール ウナ
フォト? (写真を撮ってもいいですか?)
やった、通じた。 |
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ドンと置かれた電話帳をビリッと破り、
円錐型にして栗をポンポンと入れて、
お惣菜パンのような紙袋に入れてくれました。
栗は日本の甘栗よりもかなり大きくてポテッとしてて、
殻が焼けて弾けてて、灰色に煤けています。
味付けに軽く塩がふってあり、素朴な栗の味です。
近くにいたツアーの皆さんにもお裾分け。
「へ〜、買ったの?」と喜んでいただく。 |
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写真の右側は「世界で最も美しい駅」のひとつに
選ばれた「サン・ベント駅」。
1900年に建造され、構内の壁を彩る約2万枚の
アズレージョは必見です。
構内には無料で入ることができます。 |
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白い天井に、青と白の美しいアズレージョが映えます。
牛を連れている絵柄、ポルトガルの歴史絵巻
すばらしいアズレージョ。
美しい駅でした。
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今日の宿は、ポルト旧市街地から
少し離れたとこにある こじんまりとしたホテル。
お隣がスーパーマーケットなので、
荷物を置いたら買い物に出る。
面白そうな食材や缶詰めなど、いくつかゲット。
羊のフレッシュチーズも買ったので、
部屋の冷蔵庫にしまって、明日の朝、食べよう。 今夜は待ちに待った自由行動。
行きたかった蛸の店「Casa Aleixo
カーサ・アレイショ」に行くのだよ。
仲良くなったツアー仲間4人もご一緒することに。 |
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「この店に連れてって欲しいのだけど・・・」と
二台のタクシーの運転手に店の名前のメモを見せると、
「あいよっ、任せとき〜♪」って感じ。有名店のようだ。 友人Y子さんから教えてもらったタコの美味しい店、
「Casa Aleixo カーサ・アレイショ」
行ってみて思い出したのだが、女優の手塚理美が
旅番組でポルトでタコ料理を食べてた店だ。 19時半の開店とほぼ同時に入店。一番の客。
ポルトガル人の多くは20時、21時過ぎから来るので
その前は空いてて狙い目。 |
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ワインは緑ワインにしました。
ヴィーニョ・ヴェルデ、微発砲です。
緑ワインは昼も飲みましたね。
Muralhas de Monção Vinho Verde 昼に飲んだものよりコクがあったかな。
ポルトガルのワインは安くていける。 |
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タコのマリネ
さっぱりとしているが酸っぱすぎず、よい感じ。
ヴィーニョ・ヴェルデのワインが進みます・・・♪
たこ・・・柔らかくて美味しい。 店主のおじいさん、とてもフレンドリーな人で
私、すっかり仲良しになりました。
ポルトガル語を習ったり、日本語を教えたり。
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これが食べたかった・・タコの天ぷら、タコご飯添え。
ポルトガル語で「Filetes de Polvo
フィレテス・デ・ポルヴォ」
この皿がこの店の大名物なので、
どの席でも皆さん召し上がっています。 タコの天ぷらは大きく柔らかくふわふわ。うまー。
たこご飯はピラフのような感じでタコの旨みを吸って美味しい。
タコはもう少し歯ごたえがあってもいいくらい柔らかい。
小机の割烹「味楽」のタコのようですよ。うまーい。
(味楽の味を知る人には分かるはず)
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ここでお店の人のお勧めで、ポルトの名物も注文。
「トリパス・ア・モーダ・ド・ポルト」 ポルト風モツ煮込みです。
臓物、インゲン豆、チョリソなどが入ってて、ライスを添えます。 その昔、エンリケ航海王子がセウタ攻略の際に
ポルトから多くの船隊を送り出しました。
ポルト市民はその船隊のために町中の牛肉を提供し、
自分たちは残った内臓を食べたのだそうです。
それが元でポルト人は「トリペイロ(臓物を食べる人)」という愛称で
呼ばれていて、今では臓物がポルトの名物料理にもなっているのです。
内臓料理が苦手な私も食べられる臭みのない美味しい煮込み。 |
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こちらのデザートも、この店の名物だそうで
極細パスタ(カッペリーニ)のデザート、2人前を注文。
カスタード味で、シナモンが振られています。なかなかいけます。 この他に、レモンのタルト、チョコムースを2人前を注文しました。
とっても甘いけど、「郷に入れは郷に従え」です。
とても美味しくいただきました。
ポルトガル料理は素朴で日本人の口によく合います。 店主のおじさんにタクシーを2台呼んでいただき、
ホテルに戻り、本日就寝。 |
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