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この旅も最終日の6日目です。
ホテルの朝食ではフォーだけ(他がイマイチ)食べて
バスでハロン湾から首都ハノイに向かって出発です。
バスの窓からは田園風景が延々と続いています。
ベトナム帽を被った農婦や水牛がいます。
水牛は田畑を耕す重要な動物です。

ハロン湾からバスで1時間ぐらいのところで
陶器(バッチャン焼き)で有名なバッチャン村に到着です。

千利休が愛した安南焼きと言われる茶道具は、
かつてバッチャン村で焼かれていたものだそうです。
表千家の講師の資格を持つ私も、
安南の骨董の茶碗をひとつ持っています。
(持ってるだけで豚に真珠だな)

工房を見学させていただきます。
カオリンという土を水で溶かして、型に流し込んで
ある程度の厚みに固まったところで
液を流し出し、形を整えて絵付けし焼きます。
粘土液を型に入れる人、削って形を整える人、
絵付けをする人、窯で焼く人、と分業になっています。

その中でも絵付けが出来るのは
陶器の学校を出た人だけ。
給料も他の仕事に比べて高いんだって。

絵付けもこれまた分業で、葡萄柄のポットを、
3人それぞれ葉っぱ担当、実の部分担当、
線を担当と分かれていました。

手馴れた手つきで躊躇いもなく、
おおらかに筆を動かしています。


ガイドさんが連れていってくれた陶器のお店は
外観も店内も器に埃もなく、
まわりの店より明らかに綺麗で

高そうだなと感じる。

予感的中。
奥の骨董ゾーンに置かれていたものは、
器も素晴らしいけどお値段もいい。
骨董ではないゾーンでも、外国人価格だ。
バッチャン焼きではない青地の白の花の
ソンベ焼き?を四角い皿を自分に15ドルで購入。
考えたらものすごく高く買ってしまった気がする。

またバスに乗って、ハノイに向かいます。
途中
、トイレ休憩もかねて、またまた外国人向けのお土産&食材店に寄ります。(ツアーはこれが嫌ですね。)
お店に入ると一人に一人、店員さんがくっ付いてくるので、気ままに見ることも出来ません。
値段も現地価格に比べてものすごく高い、特に食品は10倍ほどの価格の物もある。
現地価格をネットでリサーチしてしまったのが仇となるわ〜。
でも今回のツアーでは自由時間がほとんどなく、スーパーマーケットや百貨店に勝手に買いにいけないので、
こういうとこで買うしかないのがツライところです。
個人旅行しか経験のな私には、欲求不満が溜まる。かなり溜まる。しかし、我慢我慢。
水牛の角で出来た大きなスプーン(お玉のような)を、15ドルから2ドル値切って13ドルで自分のために買う。

ハノイに到着し、「nhà hàng sen xanh」でランチです。
洗練されたお洒落なお店です。
まずテーブルクロスがあることからも分かります。

庶民派の私は、地元の人が食べる店、
例えばブンチャーの店ダックキムなんかへ行きたいけど
ツアーなんだから我慢、我慢。
って我慢しっぱなしじゃないかっ!

 

 

わーい!
ダックキムじゃないけど、早速、ブンチャーだー!!
絶対一度は絶対食べてみたかったブンチャーだー!!

ブンチャーは米の産地であるハノイ名物で、
米のそうめんのような細い麺「ブン」の付け麺。
炭火で焼いた肉と麺を汁の中に入れて食べます。
香草などの野菜が付いてくるのが特徴。

揚げ春巻きは蟹の身が中に入ってました。
店によって違うようですが、
ブンチャーには
揚げ春巻きがデフォルトで
付いてくることが多いようです。

 

 

こんな感じに汁の中に入れて・・・

タレの味はさっぱりしていて遠くで酸っぱい。
甘辛いバーベキューぽい味で香ばしい肉と
シャキシャキの野菜と麺を一緒に食べる。

うん、これは旨いっ!
これ好き〜♪

 

食事の後は、市内観光。
ハノイのシンボル的な存在で、
市民の憩いの場やデートスポットにもなっている
ホアンキエム湖です。
この湖には100歳を超える「伝説の巨大カメ」が
住んでいるんだそうです。
会えたらすごくラッキーなんだそうですが
残念ながら私達には姿を見せてくれませんでした。

 

ベトナムの花屋さんは、派手な花束を
店先に飾っています。
ちょっとセンスが違うんだなー。

次は水上人形劇です。
千年も前からハノイに伝わる伝統芸能。
農民の収穫祭に水田で行われたのが始まりだそうです。

人形が水を吹いたり、火を使ったり、
どう操っているのでしょうね。
最後に腰まで水に浸かりながら
人形を操っていた人たちが挨拶に出てこられます。
物語も分かりやすいし、コミカルだし、
期待してませんでしたが、面白かったです。

市内観光再開。
「文廟(孔子廟)」
孔子を祀るために建てられたそうです。

十二支を模った植木などがあり、
変わったお寺。

この後は一本の柱の上に建つ「一柱寺」を見学。
コンクリートの柱で、祭壇にはネオンがキラキラ。
どういうセンスなんだか分かりません。

ちょうど衛兵交代の時間だったホーチミン廟。
ベトナム革命を指導したベトナムの父ホーチミン氏、
ベトナム人からはホーおじさんと親しまれている。
遺体はレーニンと同様に永久保存(エンバーミング)され
ガラスケース内に安置されているそうです。

見学可能な日ではないため、私たちはここまで。

ホーチミン氏は遺言には遺体は火葬し
ベトナム北部・中部・南部に分骨して欲しいと書いたそうです。
遺志は無視されてしまったのか。
お気の毒に。

次はシクロに乗って、旧市街やオペラハウスなどを
散策しながら、レストランまで移動です。
シクロは三輪自転車の前に椅子が付いてる
ベトナム版の人力車のようなもの。
シクロにはメーターがなく、事前に料金交渉が必要で
トラブルが後を絶たない為、ガイドブックなどには
「ツアー以外では乗らないほうが無難」と書いてあります。

私の場合、シクロが組み込まれたツアーなので
安心して乗ることができました♪(乗せられました)
9人が縦一列に並んで走ります。
バイクの中を走るので、排気ガスで煙いね。

フレンチレストラン「AU DELICE」
最後の食事はなぜかフレンチなのよ。

最後の食事で生ジュースを飲んでないことに気がつき
マンゴージュースを頼みました。
ボリュームたっぷりのサラダに、カボチャスープ、
魚のフライ?チョコレートムース。

悪くはないが特別美味しくはない。
やはり食いしん坊の私としては、
ベトナムではベトナム料理を食べ尽くしたかった。

食事の後は、空港までバスで連れていってもらいます。
バスの中で、ツアーメンバーや添乗員さんと、ベトナムって野良猫とか野良犬が全然いないね・・・と話していましたら、
現地ガイドさん曰く、「捕まえて食べちゃいますからね。」って。
ベトナムでは、猫も犬も食べちゃうのか・・・。犬猫にとってはベトナムでは過酷な国ですね。
犬料理、猫料理の専門店もあるぐらいだそうです。
ベトナムには豚肉、鶏肉、牛肉、の他に、猫肉、犬肉と、普通にベトナム語もあるそうで、
ガイドさんは発音まで教えてくれたのですが、すっかり忘れてしまいました。
カンボジアでは虫、ベトナムでは犬猫か・・・。食文化って多様ですね。

今回の旅は私にとっては初のツアー参加で、しかもひとり参加ということもあり、多少の戸惑いもあったり、
自由気ままな旅に慣れてしまっているせいか、自由になる時間がなく窮屈に感じることも多々ありましたが、
メンバーがいい方々ばかりだった(とくにK子さんには感謝!)ので、とても楽しい旅になりました。感謝、感謝。
ベトナムは今度は個人でも行けると思うので、宿題にしてきたいろんなこと、やっつけてやろうと思います。
最後まで読んでくれてありがとー!!

 


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