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旅行5日目、ハロンプラザホテルの朝食。
今回初の中国系のホテル。
デラックスホテルのカテゴリーのはずなのだが、
早朝から客室の廊下で中国人のオバサン達が
大声で騒いでいて、客層が悪いなぁという印象。
ツアー客の皆さん、眠れなかったね・・・と渋い表情。
朝食もヌードル以外はイマイチだったしなぁ・・・。

今日は世界遺産のハロン湾クルーズ、
気温は17度、ずいぶんと肌寒く感じる。
長袖のヨットパーカーを着込んで出発!

船は私達9名と添乗員さんとガイドさんで貸切。
霧の中の幻想的な雰囲気の中を
船は静かに進んでいきます。
デッキのベットに横たわり、海の桂林と呼ばれる
世界自然遺産を楽しみます。
静かで音が全くありません・・・。

静か。
1時間くらいすると、水上マーケットに到着です。

船から降りて、水上にある生簀を見学します。
気に入ったものがあれば買って
船に持ち込んで、ランチの時に調理してもらえます。

大きなシャコや、イカ、海老などがあります。

そんな中、ガイドさんの一押しのものは、
カブトガニ。
2億年ほど前からほとんど形状を変えていないため
「生きた化石」とも呼ばれ、日本では天然記念物に
指定されてて、食べることできませんね。

ガイドさんがあまりに押すんでツアーのメンバーで話し合い、
「物は試しで買ってみようか?」ということになる。

買ったのはメスで大きいやつ、
卵を持ったメスが特にお薦めなのだとか。
お値段は9,000円。
ベトナム価格で考えると結構なお値段だ。

持ち上げているカブトガニはオスで、
皆が持ちやすいよう小さいやつ。
それでも、ドシッと重いです。
裏側を見るとカニというより、昆虫っぽい。

生簀の脇でカブトガニ捌きが始まりました。
かわいそうに青い血を流してる・・・。
ごめんね。

余談ですが、カブトガニの青い血液は、
医療の世界では必要不可欠なものだそうですよ。
変形細胞ライセート(LAL)は特に貴重なんですって。

生簀に小さなスーパーマーケットのような
いろんな物を積んだ小船が横付け。
よく見ると、知らない果物があります。
真ん中にある薄緑色のゴツゴツしたやつ。

現地ガイドのトンさんに「あれは何ですか?」と聞いてみた。
「シャカトです」 急いでメモメモ。
教えてもらった時は、てっきりベトナム語かと思っていたけど、
帰ってきてから調べたら「釈迦頭」という日本語名だった。
お釈迦さまの頭の形に似ているからだそうです。
ベトナム語の北部では「ナー」、南部では「マンカウ」。

 

 

「買ってみたいんだけど」と言うと
トンさんが触って熟しているものを選んでくれた。
「熟してるのはコレしかない」
ならそれだけでいいや。
1個4ドルか。ちょっと高いね。

お姉さんに「写真、撮ってもいい?」と聞いたら
マスク取って微笑んでくれました。

 

に戻って、デッキで海を見ています。

ひとつの岩のまわりに船が集まっています。
「闘鶏岩」という有名な岩だそうです。
そんなこと知らずに、
「ふたつの岩がチューしてるね♪」と
勝手に盛り上がってた私達。

 

しばらくして船を降り、ティエン・クン鍾乳洞へ向かいます。
ベトナムのこの辺りは洞窟が沢山あり
ティエンクン洞窟かスンソット洞窟が有名です。
ちょっと場所が違うけど、つい最近も
世界最大のソンドン洞窟調査の様子を
NHKでやってました。
ベトナムは鍾乳洞大国なのねん。

100段の階段をあがったところに入り口があります。

 

入ってすぐの水溜り。
鍾乳洞は水で濡れると美しい。

 

ものすごーく広い空間。
カラフルな照明に照らされている鍾乳石、
ものすごい歳月をかけて作られたと思われる石柱。
どこかの惑星にでも来たような錯覚を覚えます。

 

 

足元も壁も石柱も全く濡れていない。
滑らなくて歩きやすいのだが、なんか変だ。
ヌルヌルっとした、洞窟独特のあの感じがない。

水源が枯れたのだそうだ。
ならば、もう鍾乳石は伸びないのか。
そうか、ここは、終わった洞窟なんだ。

 

洞窟を出てきたところから見たハロン湾。
エメラルドグリーンの海がとても綺麗です。

絶景です。

 

 

一度船にもどり、今度はティートップ島に上陸です。
430段の階段を登りハロン湾を一望します。
やっとの思いで登った美しい眺めは感動的でした。

ここでも中国のオジサンオバサン団体さんの
傍若無人な振る舞いに閉口した。
マナーというものを誰か教えてやってくれ。

 

再び船に戻って、お待ちかねのランチでーす。

ツアーのメンバーの方が
買ってくださったダラットワインで乾杯!
そういえば、旅行中はじめてのワインですね。
シャルドネ主体の白ワインで、
さっぱりした味わいでした。

 

午前中に買った釈迦頭。
トンさんが皮の剥き方を教えてくれます。
緑の部分を一枚一枚剥がすように剥くと
白いバナナのような果肉と黒い種があります。
スプーンで食べてみると・・・
これは甘くて美味しい♪

皆さんにも回して味見をしていただく。
美味しいと大好評!

 

 

で・で・でたー!!

これがカブトガニ料理。
赤黒い足がグロテスクですね〜。
勇気を振り絞って、齧ってみます。
甘ッ。この味付けどうなのよ?っていうくらい甘い。
甘すぎてカブトガニ本来の味がわからないが
蟹のようで蟹でなし、海老のようで海老でない・・・
繊維は細かくポソポソしていて、弾力がない。
残念ながら美味しい身ではない。

 

これはカブトガニの卵を
何かツナギを入れて焼いたものだ。
味は・・・塩味。

卵は・・・ハタハタの卵(ぶりこ)みたいな食感で
ブチブチと歯ごたえのある感じ。
これも、旨いものではなかった。

6時間に及ぶクルーズもそろそろ終盤です。
船の中では、刺繍の袋やら、スカーフやら、真珠などの販売タイムになっていました。
「ほ〜ら、ご覧くださいっ!」と真珠にライターの火を当てて、溶けないから本物です、と証明してました。
真珠の真贋を確認するためにライターの火を近づけるなんてことも知らなかった私は面食らう。
ごめん、本物の真珠でも、私はいらないや。

船を下りて、バスでバイチャ橋を渡って
今度は現地ガイドのトンさんの案内で
ホンガイ地区の観光をします。
こちらは観光ではなく地元の人の地域で
観光客の姿は全く見ません。

ロンティエン寺。
海の神と海上の安全を祈る神さま。

ホンガイ地区の市場にやってきました。
欲しかったヌックマムを買おう。
「一番絞りの、一番高級なヌックマムを買いたい」と
トンさんに言って、お勧めのヌックマムを買う。

(買ったのはこの写真の店ではないんですけど・・・)

フルーツ屋さんでは、ミルクフルーツ発見。
ミルクフルーツはベトナム語ではヴースァ。
食べたことは無いのだけど、こないだ壇れいさんが
スカパーのベトナム特集番組で食べてたのを見て、
私も食べようと思ってたんだっけ。
忘れてたよ。
買ってみようかな・・・と思っていたら、
ツアーメンバーのオジサマが
「夕飯の時にみんなで食べましょう」と、
5、6個買ってくれた。
わーい♪

野菜のコーナーは、葉っぱがド〜ンと束売りだ。
日本では高いクレソンもパクチーも
抱えるほどの束でものすごく安い。
日本円に換算すると驚きの15円くらい。
ベトナムは野菜好きにはたまらない。

でも生野菜は買って帰れないから悔しい。

 

 

おやまあ、
鶏さんのシンクロナイズドスイミング?



屋根付き二階建ての市場の有料トイレのお話。
女性4名で
トイレの前でお金と引き換えにティッシュをちぎったような小さな紙を渡される。
これで拭けと?衛生面も気になるし、自前のティシュあるから遠慮した。
トイレは・・・これが有料か?と疑いたくなるレベルの汚さ。カンボジアも含めてこの旅で一番の汚さだ。
特に個室が恐ろしく汚くて、2つしか私たちが使用可能なトイレがなかった。(可能なやつでも十分汚い)
私ともう一人が順番待ちをすることになった。
そこへ市場で働いていると思われる女性2人が入ってきた。
すると、個室には入らず通路の壁に向かって、おもむろにお尻をペロンと出して、2人並んで通路にしゃがんで小をやりだしました。
へっ?通路でしちゃうの?びっくりしたー!!
私がビックリした顔を見て、ニヤリと笑って、手招き。
完敗です。
用を足した後、ホースのついた水道の水を通路にサ〜っと流しておしまい。びっくりしたなぁ〜。

「通路でお尻ペロンですよ」と、この衝撃の話をツアーメンバーにしたところ、
50代のオジサマが大ウケして
「ハロン(湾)でペロン♪」と言い出しました。それも連呼。
この後、事あるごとに「ハロンでペロ〜ン♪」と言って、あげくには奥さんに「もういい加減やめて!」と怒られていました。
それでも「ハロンでペロ〜ン♪」と言うのをやめない、かわいいオジサマ。

 

ホテルでしばらく休憩し、もう夕飯です。
ツアーのオジサマが買ってくださった「ミルクフルーツ」
ベトナム語ではヴースァ、
別名を「おっぱいフルーツ」というのだそうですよ。

ガイドのトンとんがお願いしてくれて
ホテルのご好意で切って出してくださいました。

食事前に食べちゃう。

ヌルッとミルクのような液体が染み出てきた。
これがミルクフルーツと言われる所以か。
味は完熟した柿に似ている。
甘くて、美味しい。

料理の写真、いっぺんにどうぞ!

 

今回のビールはビア・ハノイ。
苦味の少ない、さっぱりした味。

最後は蓮の実のチェー。
優しい甘みのデザートです。こういうの好き。

ミルクフルーツを加えると全部で12品。
食べた、食べた〜。

とうとう明日は最終日。
ベトナムの首都ハノイに行きます。
ずっと食べたいと思っているブンチャーは食べられるかな。

 


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