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ファームイン・トントで目覚めた朝は、
シトシト雨が降っていました。
「朝は雨でも、そのうち晴れるよ」
宿の柳生さんはおっしゃいました。

宿のまわりは、こんな素敵な白樺の杜。
胸いっぱいに空気を吸い込むと
濡れた木々からたちこめる杜の香り。
体の細胞が清められていくような感覚。

またこの空気を吸いたい。


さぁ、朝食です。

朝食をいただくリビングの大きな窓からは
一面にひろがる牧草地と羊が見えます。


朝食は羊のソーセージとスクランブルエッグ
サラダに、羊のヨーグルト、牛乳、
ロールパンに、メリーさんのひつじのアイス。

羊のソーセージは僅かにラムの香り、でも美味しい。
羊のヨーグルトは・・・ラム風味爆発で私はダメで
羊のアイスは、とっても美味しい。自分でも不思議。

 

ここの羊たちの毛を使って、人形作家のおおいえのりこさんが
作られた羊人形が、窓の外の羊と同様に、
羊の人形が群れになって売られてました。

同じ羊でも少しずつ違う羊の中からこの子を買うと決めて、
「お宿の人を呼んでくるからこの子、キープね」と
席をはずして戻ってきたら、この子が居た場所にいない。
あれ?皆がニヤニヤしてる〜。もしや?
「どの子だ?親は群れの中でも我が子が判る筈〜♪」
多くの羊の中に隠されてしまいました・・・。
えーと、えーと・・・。
ひとつずつ顔を確認した後、「この子かな?」と
群れの中から摘みあげると歓声が上がりました。
ふふふ、大正解だったみたいです!

 

 

宿からすぐの「松山農場」に車で到着です。

今日は羊の搾乳体験をさせていただきます!

そういえば、柳生さんがおっしゃった通り
雨があがってきたっ!

 

羊の搾乳台はすこし高いところにあり
羊たちは自ら先を争って登っていきます。
そんなに乳を絞られたいのか?と思いますが
顔の前がエサ台になっているのです。
なるほど、そういうことですか。

 

松山農場さんではすべて手絞り。
消毒した手でおっぱいをタオルで拭きます。
そして左手に取っ手がついてプラの容器を持ちます。
右手で乳首だけでなく乳房全体を
絞るような感じで絞るのだそうです。

農場の方のご指導を受け、
ひとりひとりチャレンジしていきます。
私もやらせていただきましたが、なかなか難しいです。

 

小屋の奥の方では子羊がミルクをもらっていました。
農場のお兄さんが私たちが写真を撮りやすいようにと
ひょいと子羊を柵から出して見せてくださいました。

哺乳瓶に吸い付いて飲む様子は
ほんとに可愛くて、目尻も下がります。

ほかの子羊も、ミルク欲しさに
じぃ〜っと見つめていますね。

かわいい〜♪

 


次は昨夜チーズ談義をした田中さんの
チーズ工房羊飼い」さんに伺います。
工房は今年できたばかりで新しい。

私たちのために、モッツァレラの作りを
窓越しに見せていただきます。


私たちのために、モッツァレラの作りを
窓越しに見せてくださいます。

ガラスにへばりついて皆が見るから
ガラスには鼻の痕がいっぱい。


羊を飼われるようになってから
まだ日が浅いという田中さん。
羊小屋も、柵もまだ真新しい。

今販売しているモッツァレラは牛乳製ですが
いずれ羊乳のモッツァレラもウォッシュも販売したいと
意欲満々です。

見守っていきたいです。

 

 

チーズ工房羊飼い」の近くには昭和60年に
廃止された旧国鉄の美幸線の廃線を利用した
トロッコ王国
があります。

せっかく美深まで来たのですから、
普通の観光っぽいこともしてみましょう。

かなり楽しいよ♪
おすすめ〜♪

 
松山農場さんで作られている羊のミルク。
脂肪分が多く濃厚、風味もかなりクセがあるミルクで、牛乳とは全く違います。
昨年、ランランファームで山羊の生乳を飲ませていただきましたが、山羊のミルクともまた別物で・・・。
かなり上級者向けのミルクと言えるでしょう。

そして真ん中の写真は、松山農場さんのファームインのまわりの白樺の樹液100%の清涼飲料「森の雫」
白樺の樹液が取れるのは、雪の溶けかかる4月だけ。
何故4月だけなのか謎はわかっていないそうですが、なぜかこの時期にだけ透明な樹液が取れるのだそうです。
天然のキシリトールを多く含む、さらりとした水のような口当りで、ほのかに甘いです。

そして最後は田中さんの出来立てモッツァレッラチーズにバジルと共にかけた「ニシパ恋人桃太郎のトマトピューレ」
トマトそのものって感じのお味。

 
さぁ、そろそろお昼にしましょうよ。
名寄にあるファームレストラン「おると」さんで。畑の中にある一軒家風のファームレストラン。

 
クラムチャウダーに、野菜のプレート、そして写真はないけどお肉の煮込み。
これにパンかご飯と、コーヒーがついて920円。
サラダについていたモッツァレッラっぽいチーズらしきものは、ダメですね。かまぼこみたいな歯ごたえでした。

食事の後は、私達の大好物である「道の駅」、その名は「もち米の里・なよろ」に寄ってもらいます。
スイートコーン3本、山わさび(ホースラディッシュ)、大福、死んだお婆ちゃんの大好物「豆餅」、粉山わさび、などを買い、
荷物は恐ろしい重さになってしまいました。
昨日買った いかの塩辛、いかの三升漬、韃靼そばも、そしてしこたま買ったチーズも、みーんな旅の続きを楽しむ大事なお土産。

名寄の駅までずっと車を出してくださって一緒に旅を共にしてくださった吉田さんと、内堀さん。
本当に本当にお世話になりました。
名寄駅から電車で旭川まで出て、旭川空港から羽田へ帰ります。

 

空港で妙齢女4人でシェアして食べた夕飯。
ミルクラーメンと味噌ラーメン。

そしてメンマと枝豆、そして日本酒。

旅がもう終わっちゃう寂しさを吹き飛ばすため
機内でも持ち込んだ日本酒を飲んで
宴会です。
お嬢さんたち、うるさいですよ。

 

楽しかったチーズ研修旅行もおしまい。
誰ひとりクセのある人がいなかったし、
今後も長くお付き合いの出来そうなメンバーで
とっても幸せでした。


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