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仕事が終わってから成田エキスプレスで成田へ。
エールフランスの夜便にてフランスへ向かいます。
英語圏でないフランスまでひとりで行くのは初めてで
ちょっぴり緊張を抱えながら。

今回はチーズ受験でお世話になった先生主催の
パリのホテル集合、ホテル解散の
「フランスチーズツアー」に参加します。
なので、ひとりでパリのホテルまでは行かなきゃいけないの。

毎度のエールフランスですが、
今回の旅は万年エコノミーから脱出し、
年末ぐらいに出来たばかりのプレミアムボヤジャーです!
かまこ姐さんに報告したいので(笑)
写真付きで少し「プレミアムボヤジャー」のご説明を。


チェックインはビジネスと同じく優先カウンターでラクラクで
預ける荷物も30kgまでと、これまたビジネスと同じ。
搭乗もエコノミーの行列をよそに優先レーンからスイスイっと。
座席は機内の前方、ビジネスとエコノミーの間の
カーテンで区切られるたった3列の席。
座席はエコノミーの40%ほど広く、
私が座ってシートと腿の隙間が両手の拳ぶんくらい。
ふくらはぎのフットレストもあり快適ね。
シェル型シートだからリクライニングしても前の席が倒れてきませんよ!
ミネラルウォーターも完備、ビジネスクラスと同じアメニティーキットや
ノイズキャンセラーヘッドセットです。
ターンテーブルに出てくるスーツケースにも
黄色の「Priority(優先)」が付いて、すぐ出てきます。
こんなにいいことずくめみたいですが、食事は完全エコノミー。(笑)

お値段もサービスも、エコノミーとビジネスの中間という感じですが
長時間フライトでは、賢い選択だと思います。

パリに早朝4時過ぎに着きまして、空港で顔を洗ったり、メイクを直したり、
少し時間をつぶしてから、タクシーでパリのマレ地区St.paul駅近くのホテルに向かいます。
田舎と違って、パリは私のつたない英語でも通じるから助かります。


パリについてホテルに荷物を置き、
シャワーを浴びてスッキリしたら、
早速ですがTGVで日帰り旅行に有志6名で出かけます。
場所は、ランス!
フランス北部のマルヌ県の町で、
私の大好きなシャンパーニュの故郷です。

ランスの駅を出たら、ほらほらまた雨ですよ。
旅行に出て雨が降らなかったことがないんじゃなかろうか。
雨女、健在ね。

ランスは、耳が切れそうなほど、寒い。
でもお花屋さんには、暖かい春色でいっぱい。

 


かつてのフランス王はランスの大聖堂で戴冠式を行わなければ
正式な王とはみなされなかったという。
それがここ、「ノートルダム大聖堂」
13世紀に着工されたゴシックの大聖堂。
ずっと、来て見たかったんだ〜。

見所は正面中央左側にあるという「微笑む天使」は
どうも改装中の左側にあるらしくって、
見つけることが出来なかった。

さぁ、中に入ってみましょう。


とても静かで厳かな。
両サイドにはバラのステンドグラスの窓もある。
さすがパリのに負けてませんね。
でもパリより人が少なくてとても静か。

同行したSさんはクリスチャンで
ステンドグラスに描かれたひとつひとつの意味を
丁寧に教えてくださった。
ただぼんやり眺めるのとは違って、
意味がわかると見ていても興味も深くなります。


これが噂のシャガールのステンドグラス。
見てみたかったもののひとつです。
シャガールって13世紀の人ではないよね?
なのになぜここに?と
不思議に思っていたのですが、
20世紀の大改修の際に、寄進したんですって。

やわらかな色合いと、ふわふわっとしたシャガールらしい構図。
このステンドグラスに対しても、
Sさんが丁寧に説明してくれました。


キャンドルを買って、お祈り。
手前の一番長いのが私のキャンドル。

私は長いこと、教会やお寺でも
参拝できたお礼を言うだけにして、
お願いごとをしないようにしてきました。

だけど最近は、自分のことではないけれど
どうしてもお願いしたいことがあるので、
行く先々でお願いごとをしています。


正面の広場の端っこには、ジャンヌ・ダルクもいます。

彼女はアルレアン解放後、
シャルル7世にハッパをかけて
ランスに赴かせ戴冠式を行わせ、
彼女の立ち会ったんだって。
(地球の歩き方より)
へぇ〜〜。

10代の女の子に、そんな力があったってのが
どうも、なんかしっくりきませんが。

そろそろランチの時間です。
小林先生おススメの「CHARMES」に行ってみたかったけれど、土曜日はランチやっていないとのことで、
評判のよさげな「Au Petit Compote オ・プティ・コントワール」でランチになりました。
他のお客さんは観光客ではなく、地元の人がひとりで来ていたり、仲間内で来てるようで期待大。

ここが店の外観。
夏は日除けが出て、外でも食事が出来るようです。

まずはシャンパーニュを。
日本であまり見かけないものにしようということで、
たしか50〜60ユーロくらいの
JACQUARTジャカールの白
「ブリュット・グラン・ミレジメ2000」を。
爽やかで美味しい。
白がなかなか良かったので、同じくジャカールのロゼ
「ブリュット・モザイク・ロゼ」も頼んでみることに。
たしかロゼの方が高かったような気がします。

後から知ったことですが、このジャカール日本でも買えるようです。
小林先生の「シャンパーニュデータブック2010」をお持ちの方、33ページをご覧ください。
ロゼは日本では、7,875円です。
結構なお値段ですね。

前菜・主菜からひとつずつ選ぶのですが、私はそのどちらも失敗の方を選んでしまいました。
まだ前菜のリコッタ入りのカボチャスープ仕立て?は食べられなくはない感じでしたが、
主菜の烏賊とインゲンとセップ茸のコレは、不機嫌になりそうなくらいのお味で、流石の私も残してしまいました。
中華風?にしたいのか?方向性が全く見えず、ただただ塩辛く、唐辛子辛い。
これで31ユーロ。あーあ。

さ、気持ちを入れ替えて、シャンパーニュメゾン見学と参りましょう!

歩いていたら、目ざとく誰かが、ジャカールのメゾンを発見!
わぁ〜今、飲んできたジャカールじゃ〜ん。きれいじゃ〜ん。と軽く皆で興奮状態。
そしてジャカールの前には「ルイ・ロデレール」の建物がありまして、皆で写真を撮ったりしてたら
マムの予約してある見学時間がギリギリになったので急ぎます。

G.H.Mumm マム。赤いリボンが特徴のシャンパーニュ。
F1レースの公式シャンパンとしても有名で、シャンパン・シャワーには、このコルドン・ルージュが使用されます。

さぁ、見学開始。
私達だけでなく、他の外国の人などと一緒に地下のセラーを歩き巡りながら、英語で説明を聞きます。
案内してくださったのは、金髪の女性。


豪華なロビー。
エチケットと同じように
赤のリボンがモチーフになってます。
ソファーも赤の革製。

どこまで続くの?
地下はどこまでも
続いているようです。


現役のピュピトル。
アップの写真の澱
見えるかな?

蜘蛛の巣、見えるかな?

こういうの見るの楽しい♪



最後は試飲♪
試飲といってもたっぷりです。


はーい、乾杯♪
私たちのお願いした試飲コースは
「マム・ド・クラマン・グラン・クリュ」
「ロゼ・NV」
の二種類が飲めるコース。

たったの20ユーロですが、
それでも一番高い試飲コースですよ。
安いですね〜!

マムの見学の後は、また街をそぞろ歩き。
フジタ礼拝堂にも行ってみたかったが、10月末までしかやっていないんだって。残念。
シャンパーニュなどを見るために再びノートルダム大聖堂の近くへ。
Nちゃんがワイン屋さんでジャカールのロゼを探して買ってたので(結構なお値段してました)、
私は白を買おうかなーとシャンパーニュ専門店で尋ねてみたら、
「あれはスーパーマーケットシャンパーニュだ!」と嫌な返事。
単に「扱ってないよ」でいいじゃん。感じ悪〜い。
なのでこの店では何も買わずに出てきました。あっ違った。
聞く前にリキュールの「ラタフィア ド シャンパーニュ」を買ったんだった。 ちっ。


帰りのTGVがあるので19時に夕飯にしたかったが、
どこも20時からというとで、お店が開いてません。
開いて店がないかと尋ねて教えてもらったのがココ。
「アイリッシュパブ・ザ・ジェームス」

ランスの若者がサッカーなどのテレビを見ながら
楽しそうにビールを飲んでます。
私たちはせっかくランスにいるのでビールではなく
これでもか、のシャンパーニュを。

 


「Lanson ランソン」の白と
「Gonet Sulcova」のロゼ。
初めて飲みます。
ランソンは小林先生の本35ページ
ゴネ・シュルコヴァは116ページ。
ロゼはルビー色に近い濃い色。
しっかりしたお味で
ピノ100%。

このロゼ、現地酒屋で買うと
たぶん20ユーロくらいなのに、
なぜ日本だと7,350円なのか?
腑に落ちないなぁ。

TGV時間があるから早く持ってきてねと頼んだら
わりにすぐ持ってきてくれました。
気取った店じゃないから、
皆でシェアして食べようということになり、
1/5ずつ食べたら、左へまわすって感じで
順繰り順繰り食べました。
誰かがオクラホマミキサーを歌いだし、
妙なハイテンションに。
楽しいランスの思い出です。


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