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香港最終日。今日も暑いです。
午後の便なので、ブランチくらいはできます。
今日は「糖朝」でお粥にしましょう。
ホテルからタクシーに乗り込みます。

日焼け止めクリームを塗り忘れたことに気がつき、
fukuちゃんが「持ってるよ」と貸してくれたので、
タクシーの中で塗り塗り。

「糖朝」に着いて、少し待って席に案内されました。
fukuちゃんは海老の粥と杏仁豆腐、
私は鮑のお粥と胡桃のお汁粉をチョイス。
注文用紙に書いて・・・とやっている時、
ふと左手に腕時計がないことに気がついた。
なんで?と記憶をたどって、思い出した。
タクシーの中で日焼け止めクリームを塗る時に
腕時計が邪魔で外してひざの上に置いたのだった。
カバンにしまった記憶もないし、探したけどやっぱり無い。
タクシーの中に置いてきてしまったんだー!
ぎゃあーーーーーーーーーーー。
40歳の誕生日に自分へ贈った
私の持ち物で一番の高価な物なのにーーーー。


「なんで膝の上に置くの!」
「タクシーの中でそんなの塗るからだ!」など
バカだバカだと、親や友人に叱られること考えて、
失くしたことは黙っていて新しいのを買うか、とか
生産性のない思考がぐるぐると・・・。

fukuちゃんに「道路に落ちてるかもよ?」と言われ
そうだね・・・と外に出てみた。
すると店の前には大型バスが止まっていて、
しゃがんで道路を見る限り、腕時計なんてない。


「じゃあ、今度は私が見てくるよ」とfukuちゃんが店を出る。
ありがたいけど、どうせ無いよ・・・fukuちゃん。
ほとんど諦めムードで落ち込む私に
fukuちゃんが血相を変えて戻ってきた。
「Miwaちゃん、あったよ、バスの下にあるっ!」
え゛ーーーーーーーーーー?!
急いで見に行き、バスの後ろ方向から見ると、
確かにある!タイヤの内側にある!あるよ!驚いた。

お店の人が心配するといけないので、
ここでfukuちゃんにはお店に戻ってもらう。


まずは、バスのタイヤで轢かれたら悔しいので、
私は運転手さんに直談判だ。
前のドアをトントンと叩き、運転手さんにドア開けてと合図。
運転手は自分の腕時計を指差して
「まだ出発の時間じゃない」というポーズ。
「違うの違うの」と首を振って、なんとかドアを開けてもらい、
「このバスの下に、私の大事な腕時計があるの。
取ろうと思うから、バスをしばらく動かさないでね」と
英語でお願いすると、なんとか通じたようだ。
しかし、どうやってバスの下から取ろうかな。


近くにいた警備員やら通行人が「どうした?どうした?」と
私に話しかけてきた。事情を説明すると、
皆が一斉にバスの下を覗き込んでいる。変な光景。
「なんか長い棒のような物ない?」聞いてみた。
「大丈夫だ落ち着け。バスが出れば自然に取れる」と言う。
「タイヤが踏んじゃったらどうするの?」と私。

結局、一部始終を見ていたバスの運転手が
注意してバスを前に出してくれて、腕時計ゲット!!
周囲の方達から、パチパチパチと拍手が起こり、
私は警備員さんと固い握手!
みなさん、ありがとー!!ありがとー!!


ここがバスが去った後の道路。
なんだか周りを巻き込んだ騒ぎになりましたが、
無事に戻ってきて、とてもラッキーでした。
これも諦めずに見に行ってくれたfukuちゃんのおかげ。
日本に帰ったら、みーしゃに行こうね。
もちろん私がご馳走させてもらうからね。

せっかくの美味しい「糖朝」のお粥もデザートも
こんな騒ぎのため、ほとんど味を覚えていません。
fukuちゃんごめんね。
そしてありがとうね。


「糖朝」での食事の後、前のデパートを見て
ホテルに戻り、チェックアウトして、
タクシーで九龍駅まで行ってもらい、
そこからはエアポートエクスプレスで空港まで。

空港で残った香港ドルを使って(それでもまだ残った)
JALで元気に帰りました。

真夏の香港はとてもとても暑かったけれど、
美味しい物をたくさん食べられたし、
とりあえず無事に帰ってこれて、何よりでした。
fukuちゃん、楽しかったね。ありがとうね。


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