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川口園にタクシーを呼んで向かった先は「勝沼醸造」さん。
こちらは10時からで、10時に到着。(↓時計が10時を指していますね)
500円でリーデルのグラスをお借りして、ワインサーバーから自由に試飲ができるシステムです。
私ひとりだけ500円で試飲です。
アルコールのだめな母のためにはぶどうジュースを出してくださいました。
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甲州ばかり12本も自由に試飲できるサーバーです。
赤いシャツの有賀弘和さん。社長の弟さん。
私が試飲に夢中な時は母の相手をしてくださり、
私が一通りの試飲が終わってからは、
熱くいろいろ教えてくださいました。
生産者別に醸造した甲州6本飲み比べも
ワイナリーならではのお楽しみ。
少しずつ味わいが違うんです。
生産農家さんのやる気にも繋がるので
続けていきたいとおっしゃっていました。
話が弾んだところで「特別な1本、お出ししましょう」と
別のとこから出してくださったのは華やかな香りが人気で
すでに完売している「アルガブランカ
イセハラ」!
わお〜♪飲んでみたかったのぉ!
香りを嗅いで驚いた。なんだこりゃ。これが甲州?
パッションフルーツ香がすごーい。驚いた!
耕運機が入らないほどの石ころだらけの小さな畑で
作られた甲州から作られているのだそうです。
甲州が持つ、まだ隠された力を垣間見た瞬間。
「ブラインドで飲んだら、ニュージーランドの
ソーヴィニヨンブランって答えちゃいそう」と言ったところ、
「よくお分かりで」と、表情がさらにパッと明るくなって、
リーデル社のオーナーが勝沼醸造を訪問された際に
甲州にはソーヴィニヨンブランのグラスが合うと
話されたエピソードなども聞かせてくださいました。
せっかくだからとリーデルのソーヴィニヨンブラン用グラスも
出してくださって、普通の白ワイン用のリーデルと
飲み比べさせてくださいました。
グラスってすごいですね、ずいぶん変わります。
試飲した中で私が選んだのは、甲州シュール・リーの
アルガブランカ クラレーゼ 2008 1,680円を2本。
昨日からいくつかのシュール・リーを頂きましたが
勝沼醸造さんのシュール・リーが一番気に入りました。 JALのファーストクラスで扱われている甲州、樽+瓶熟成の
アルガブランカ ピッパ 2005 3,780円。
樽が効きすぎず、バランスの良い口当たり。 甲州生産者別の6本の中からは、
「雨宮康順さん」のが気に入ったのでそれを。
栽培者別甲州ワイン 雨宮康順
2008 2,310円。 合計4本を宅配していただきました。 2階のリーデルソムリエシリーズ全種類のコレクションも
見せていただきました。
ソムリエシリーズ、憧れます。 アルガブランカ
イセハラが購入できる特約店を教えていただき
さっそく翌日には横浜で購入。←やること早い。 1時間以上も楽しませていただいて、
ありがとうございました♪
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勝沼醸造さんを出て、歩いて次に向かいます。
次は「ルミエール」さんが経営するレストラン、
「ラ・カシータ」でランチの予約をしてあるのです。
場所的には勝沼醸造から歩いて10分ほどですが、
正確に言うと、笛吹市なので勝沼ではないのです。
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予約の時間にまだ20分ほどありましたので
すぐ近くの神社でお参り。
ほとんど手入れされていない境内には、
よもぎが群生しています。
よもぎ、よもぎー、と母が摘み出しました。
摘んでどうするの? 5分前になったので、レストランへ向かいます。
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もともとオーナーの別荘だったというレストラン。
オーナー宅のリビングにお邪魔しているような感じ。
窓からはぶどう畑が見えて、風も通って気持ちがいい。
完全予約制です。
もと客室乗務員だったというオーナー夫人が
はじめられたレストランですが、
今日は静かな雰囲気の男性のサービスです。
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南野呂甲州をグラスでいただきます。
母はミントティー。 この甲州ワイン、わずかにオレンジピンクがかっています。
さわやか。 風もそよそよと、両頬に感じます。
なんて気持ちがいいんでしょう。
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* オードブルは野菜の盛り合わせ
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ニンジンのスープ
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ルミエール風リゾット
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牧丘産 鱒のパピヨット ぶどうの葉巻き
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富士桜ポークのロースト、ビネガーソース
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山梨県産鶏のロースト
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ココアのシフォンケーキ、アイスとビネガー風味のソース添え
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コーヒー
3,500円と5,000のコースがあるそうで、こちらのコースは5,000円です。
予約時にどのコースにするか選びます。
メインにあわせて赤ワインは、南野呂マスカットベイリーAもグラスでいただきました。
器も大倉陶器のものや、ぶどうをモチーフとしたもので、とても楽しめました。
美味しかったし、また来たいわ〜♪
この8月には別棟にレストランを新設されるようですので、もっと多くの人が楽しめるようになるみたい。
この後は14時からワイナリーツアーの予約しています。
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地下にはかつて使われていたセメント製タンク、
通路側の壁面を取り除きセラーとして利用されています。
丸藤さんと同じように壁には酒石酸がキラキラしてました。
写真は石で作られた大樽セラー。
写真の左側の壁が、石蔵の壁になっています。
次の写真が石蔵です。
登録有形文化財に指定されているそうです。
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こちらが御影石で作られた石蔵を上から覗き込んだところ。
ランチでたまたま一緒になった社長さんから
説明していただきました。
昔ながらの石蔵製法を復活させた『石蔵和飲』も
とてもいい感じに仕上がっているそう。
石蔵で作られるはマスカットベリーAだけですって。 最後に試飲させていただき、『石蔵和飲』を
買おうか迷ったのですが、どうも私はマスカットベリーAの
あの独特の香りが好きではないみたいなので別のものを。
カベルネ・フランとブラッククィーンの混醸、
ルミエールイストワール 2006 2,205円を購入。
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ルミエールさんを出て、
途中休み休みしながら
しばらく散歩です。
アヤメ?菖蒲?
満開のコデマリ。
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歩いて辿り着いたのは、「ぶどうの国文化館」
入場無料です。
勝沼の葡萄とワインの歴史がわかる文化館です。
実物大のろう人形による展示とかありました。
写真は明治10年にフランスへ留学へした
土屋龍憲と高野正誠の写真。
手にしているシルクハットは天皇から拝領とか。 頂戴したパンフレットに土屋龍憲セラーが徒歩3分と書いてあるので
せっかくだから行ってみようということになる。 係りの人に尋ねると、受付に人がいなくなっちゃうのに、
わざわざ案内してくださった。
親切だなぁ。
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土屋龍憲がフランスから帰国し作ったレンガ積アーチ天井の半地下式葡萄貯蔵庫。
残念ながら鍵がかけられていて中に入ることはできませんでしたが、覗き込むことは可能です。
これが日本最古のワインセラーかぁ・・・。
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ブドウ畑の道を歩いていると、足元にもブドウ。
マンホールの模様もブドウだなんて素敵。
ぶどう柄のアレコレを集めているPMさんに持って帰りたい。
でもマンホールの蓋を貰っても迷惑でしょうし、
マンホールの蓋が無くなっても困るでしょう、
せめて写真だけ。
セラーからそんなに遠くないところに、土屋龍憲の生家。
この看板は見つけたけれど、どの家がそうなの?
新しい家しか見つからなかったんですけど・・・。
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そろそろ駅に向かっておこうということで、タクシーを呼んで「勝沼ぶどう郷駅」に行きました。
勝沼はタクシーを呼んでも、迎車料金がかかりませんでした。
勝沼の市民バスが100円だったのが300円になった今、すぐ来てくれるタクシーが便利でリーズナブル感があります。
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「勝沼ぶどう郷駅」から歩いてすぐのところに、
大日影トンネル遊歩道があります。
17時01分の「特急はまかいじ」までまだ30分くらいあるので、
寄ってみることにします。
甚六桜の先のこの階段を上がっていきます。
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階段を上りきると、こんな感じ。
左が現役のトンネル、右が大日影トンネル遊歩道。 「大日影トンネル」は明治36年に開通し、
その後のぶどうやワインの輸送に大活躍し、
平成9年にその役目を終えた後は、
全長約1.4キロほどの遊歩道になってて
大善寺に近いところまで行くことができるそうです。
ここまでくると、冷たい風がトンネルの中から吹いてきます。
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写真だとトンネルの先の光が見えませんが、
肉眼では、先が見えるんです。
16時で門が閉まってしまうので、
16時半だったので、通り抜けできません。 この一泊二日の旅で、勝沼のワインに関わる方たちの
ワインに対する熱い思いに触れて、
日本のワインを応援したい気持ちが大きく膨らみました。 母にとっても、この旅が母の日のプレゼントとして、
いい思い出にもなったようで、良かったです。 おしまい。
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